カイニスはテッサリアーで最も美しいと言われた乙女であった。貞淑な彼女は、数多の男達に愛を囁かれながら、そのどれにも靡く事は無かった。
そしてその美しさは、神さえも魅了する程だった。海神ポセイドンは彼女の美しさに目を付け、無理矢理に犯してしまう。
傷付いたカイニスに、ポセイドンは償いとして願いを叶える事を告げる。彼女が願ったのは、二度とこのような苦しみの無いよう自らを男にして欲しいと言うことだった。
ポセイドンはその願い通りにカイニスを男へと変え、更に決して傷付かない不滅の肉体を与えた。
その肉体を以てカイニスは名をカイネウスと改め、不死身の戦士として戦いに身を投じた。
しかし、それでも尚彼(彼女)の神への憎しみが尽きる事は無かった。
人々に己の槍を神として崇めるよう命じる事で、今在る神を否定し、これを穢した。
それを疎んだゼウスがケンタウロス達をけしかけたことで、侮辱され、地に埋められ、死を迎える事になってしまう。力尽きたその身体は、最後には女性の姿に戻っていたと言う。
召喚された姿は女性であった頃のカイニスのもの。真名もカイニスとしての召喚であるが、あくまで自らをカイネウスと名乗る。
セリフ集
召喚:「ランサー、カイネウスだ。そう、私の名はカイネウス。間違えるなよ」
レベルアップ:「まあ、悪くないな」
霊基再臨:「……この身体に変わりは無しか。分かってはいたが、な」
その2:「フン、安心しろ。少しはマシになった筈だ」
その3:「ああ、気にするな。いい加減慣れている。失望にも飽いたところだ」
最終:「結局この身体でここまで来てしまったな。嫌な記憶しか無いと思っていたが……こうして過ごすと、そうだな。悪くないと言う気もしてくるよ」
開始:「さあ、始めよう」
その2:「我が槍を見よ」
スキル:「ああ、忌々しい…」
その2:「覚悟はいいか?」
選択:「フン」
その2:「ああ」
その3:「いいだろう」
攻撃:「ハッ!」
その2:「フンッ」
その3:「喰らえ!」
EX:「突き崩す!」
宝具選択:「今こそ見せよう」
その2:「神を見よ」
宝具:「突き立てよう、新たな神を。私が犯し、穢す番だ。『突き立てよ、穢せ、我が神を崇めよ』」
小ダメージ:「くっ…」
大ダメージ:「チィッ……」
戦闘不能:「やはり、この身体では…」
その2:「クッ…せめて、誇りある死を…」
勝利:「こんなものか。大した事は無かったな」
その2:「これこそが神だ!ハハハハハ!」
会話:「戦いに向かうのだろう?デートの誘いだなどと言ってくれるなよ」
その2:「おかしな気を起こさなければそれで構わん。この槍の先が貴様の胸に向かわない事を願っているぞ、マスター」
その3:「我らは主従。それで良いだろう。別に抵抗もないさ」
好きなこと:「嘗ての我が身体。あらゆる武器を弾き、敵を穿つ、鍛え上げられた肉体。恋しいものだ」
嫌いなこと:「神。愚かな男。ケンタウロス。そんなところか。そう多くはないだろう?」
聖杯について:「初めから男であったなら、終わりにも悔いが残らなかったのでは無いか?偶にそんな事を考える。フン、願望機等と胡散臭い物に願うまでもない、下らん感傷だがな」
絆:「マスターである貴様に、私から望むことはそう多くない。私を女と扱うな。それだけで、この身は貴様の槍となろう」
その2:「私は戦士だ。それでいい。戦いに身をやつすのは悪くない気分だ。感謝しているよ」
その3:「軽々しく私に触れるな。……いや、すまん。貴様にそんなつもりが無いことは、わかっている。ただ、この身体で居ると、どうしても昔を思い出してしまうんだ」
その4:「お前は、男としての私でも、女としての私でもない、ただ私と言う人間を見ているのだな。フフ、いや、なんだ。少し新鮮でな。悪くはないさ」
その5:「手を出せ。……こうして手を握り、触れ合っていると少しだけ落ち着く。こう言う安らぎを、嘗ての私はついぞ知らぬままだった。ああ、そうだな。良い、気分だ」
イベント:「騒がしいな。供せよと言うなら構わん。付き合ってやるさ」
誕生日:「誕生日か。おめでとう。何だ?祝いの言葉くらい素直に告げるさ」