kagemiya@ふたば - シッサ
【元ネタ】史実
【CLASS】ルーラー
【マスター】必須
【真名】シッサ・ベン・ダーヒル
【性別】女
【身長・体重】170cm・50kg
【容姿】浅黒の肌に質素な布服を着たインド人の女性
垂れ目
眼鏡
普乳
【属性】秩序・中立
【ステータス】筋力:E 耐久:E 敏捷:E 魔力:A 幸運:C 宝具:EX

【クラス別スキル】

対魔力:EX

ブラフマンと通ずるバラモンである彼女には、神代の魔術ですら大抵は通用しない。
無論、現代の魔術師が魔術で傷を付けることは不可能。

マスターによる令呪も通用しないのだが、彼女は聖杯戦争を正しく実行するために令呪を消費しての命令ならばルール上守るべきだ、として断らない。
だが移動や強化には勿論使えない。

神明裁決:-

聖杯戦争のサーヴァント全てに対して有効な特殊令呪を得る。
宝具に統合されスキルとしては消失している。

真名看破:-

裁定者として受け持った聖杯戦争にて、遭遇したサーヴァントの詳細を把握できる。
宝具に統合されスキルとしては消失している。

【保有スキル】

力神の加護:A

「力」を示す神ブラフマンの強力な加護。
魔力の消費により、自身の筋力を一時的に3+ランクアップさせる。

軍略:B-

一対一の戦闘ではなく、多人数を動員した戦場における戦術的直感力。
彼女はその発明から分かるように軍略にも優れていたが、数学者でもあるためあまりにもな想定外には対処がし辛い面もある。

【宝具】

『戦は盤上に在りて世に在らず、故に其は我が手の内に(チャトランガ)』

ランク:EX 種別:対戦宝具 レンジ:0~999 最大捕捉:1ゲーム
見かけ上は、八×八の面を持つ二つ折りのゲームボード。
開いた状態で真名開放すると、聖杯戦争に参加した、自分含む全てのサーヴァントとマスターを指す駒が自動で生成され盤上に召喚される。
異常な召喚による八人目や、あるいは陣営同士の十四人制などでも全ての駒が召喚される。
そして、それぞれのサーヴァントとマスターの名前、宝具、魔術、経歴等の情報が全て、駒を通してシッサに把握される。

また、盤面には実際に聖杯戦争が行われている土地の地図が表示され、各駒はそれを八×八に分割した内のどこにいるかを指す升目に自動で移動する。
それをシッサが動かすことで強制的にサーヴァントやマスターを移動させたり(一升目内での微調整可能)、あるいは駒を破壊することで脱落させたり(筋力Eでもやすやす)、駒に対して命令をすることで令呪数十画並みの強制力で命令したりといった事が可能となる。
さらにこの盤と駒は、シッサ以外のサーヴァントと、全てのマスターからあらゆる物理、魔術的干渉をされない効果を持つ。

とんでもない宝具だが、これはこの宝具の対象が個々のサーヴァントやマスターではなく、「聖杯戦争」そのものであることに由来する。
そもそもこの宝具はルールのある戦争ゲームを支配するものである。
故に、聖杯戦争を、「土地は盤、サーヴァントとマスターはその中の駒、そして聖杯は勝利条件」、という戦争ゲームに例える事で、聖杯戦争そのものを支配する事が可能なのだ。

また、付随効果として、聖杯戦争が(どんな形であれ)終わった後に、聖杯により達成された願いと聖杯戦争中の記憶以外は、全ての変化が元通りになる、というものがある。
聖杯戦争もこの宝具の前ではゲームである以上、それが終われば全てが元通りになるのが当然の帰結であるからだ。
脱落したマスターは復活し、壊れた建築物は再生し、犠牲となった一般人がいた場合、それも復活する。
この効果はシッサが最後まで生き残っていなくても、シッサが参加したというだけで、必ず発動する。

…そのため、彼女が抑止力として呼ばれる聖杯戦争は、大抵甚大な被害をもたらすものであり、この宝具による修復が最終的に必要となるものである場合が大半である。
人類史がルーラーとして認めたのは彼女本人ではなく、この宝具なのかもしれない。

【Weapon】

畳んだ状態の『戦は盤上に在りて世に在らず、故に其は我が手の内に』。
主に力神の加護を使ってから打撃武器として使うが、開いて盾にすることもできる。
他の聖杯戦争参加者による干渉を弾く効果により、殴られるとものすごく痛いし、盾にされると全く攻撃が通用しなくなる。

【解説】

紀元前400年頃のインドにおいて、バラモンの地位にいた女性。
当時のバラモンはまだ神秘を残す司祭であったため、彼女にはしっかりとブラフマンに通ずる力が存在する。

戦に戦を重ねる王により混乱した内政を鎮めるため、擬似的に戦争のできるボードゲームを発明した人物。
後に将棋やチェスの原形となったそれは確かに王に気に入られ、王は以後そのゲームに夢中となり戦を控えたとされる。
その後、王はそれに礼をしようとしたのだが彼女は断り、それでも尚、と王が言うので、彼女は「小麦を、その板の升目の一つ目に1粒、二つ目に2粒、そして三つ目に4粒、四つ目に8粒…というように倍々にして置き、最後の六十四升目まで置いた数下さい」と言った。
王は「それだけで良いのか!?」と言い快く約束をしたらしいが、彼女は内心、王のあまりの愚かさに辟易していただろう。
この計算、実際にしてみると、現在の全世界の小麦生産で約2000年分に相当するとんでもない量を請求しているのだから。
……その後の彼女については王をよく諌める忠臣となったとも、王の不興を買い放逐されたともされており定かではないが、ともかくそういった盤上での擬似戦争をするゲームそのものの創始者であり、優秀な数学者であったことに変わりはない。

【人物・性格】

外見だけならば物腰柔らかそうに見えるのだが、実際には効率重視で人間性をどこかに放り捨てたような性格をしている。
垂れ目の優しそうな見た目から繰り出される数々の暴力的敬語に精神が轢殺されるマスターは多い。

常に何が正しいことであるかを追求しており、その過程で自分が間違いだと思ったことは断固として徹底的に認めようとしない頑なな女性。
サーヴァント(従者)として召喚される以上マスター(主人)無しというのはおかしい、として、ルーラーではあるが必ずマスターの下に召喚されるのもその性格によるもの。
聖杯戦争も正しく行おうとしており、あれだけの宝具を持ちながらも傍観に徹するが、あまりにも正道を外れた事をするマスターやサーヴァントがいた場合は、即座に排除する。


基本的に自他問わず厳しい彼女だが、ごくまれに彼女にとっての「善い事」をした他人を褒めることがある。
その破壊力はわりと強烈だとか。


イメージカラー:夕焼け後の群青色
特技:計算
好きなもの:愚かでも正直な主人
嫌いなもの:愚かで頭の固い主人
天敵:激しい運動
願い:善い主人の元で善い治世を敷く

【一人称】私
【二人称】あなた
【三人称】○○さん
マスターの事は○○様と呼ぶが…。
マスターからは概ねさん付けで呼ばれる。呼ばれてしまう。

【台詞】

「あなたが私のマスターですね。まず、お名前をお教え下さい。……了解しました、○○様。ルーラーについての知識は?……そこからですか、はぁ、まぁ、そうだろうとは思いましたけど…見た目で。…分かりました。懇切丁寧に説明して差し上げますので、一回で覚えて下さいね」
「盤上の監視を開始します…○○様も、主人として最低限、戦況の予測と、私の手が必要となる懸念をしておいて下さいね。あくまで最低限ですから。それで。…『戦は盤上に在りて世に在らず、故に其は我が手の内に』」
「この監視もまたルーラーの仕事…とはいえ、抑止に選ばれているのは私ではなくこの盤なのでしょうけどね。………何ですか?………慰められるとは思いもしませんでした。……善い方なのですね、あなたは。見直しましたよ…ふふっ」