「私はもう我慢をすることをやめたのだ。故に――疾く砕けろ。死ぬがいい。なぁ、貴様ら生きていてはならぬであろうが」
真名スカサハ。『影の国』の女王。
人の身にあって数々の武勇を為した『神魔霊獣を殺す者』ではなく、古き神々によって役目を課された『英雄を鍛える者』。
神話という形で神の恩寵が体系化されるよりも更に以前の、文字通りの神代を生きた異界の番人。
ただ戦士を鍛え、導き、英雄として磨き上げ上げ、そして奪われるだけの女として生まれたモノ。
その自身の境遇、ただ美しく在れと願われた自身の姿を厭い、
スカサハ(オルタ)がバーサーカーのクラスで現界した姿。
獣のように醜く在ろうと暴威を振るう、狂乱の魔獣。