kagemiya@ふたば - スカラベ〔ケプリ〕
「こんなナリだけど引いてくれるなよォ? これでも太陽神の化身なんだから」


基本情報

【出典】エジプト神話
【CLASS】ライダー
【真名】スカラベ〔ケプリ〕
【異名・別名・表記揺れ】自ら存在に至るもの、生成するもの、変化するもの、フンコロガシ
【性別】男性
【身長・体重】97cm・54kg
【甲殻色】艷やかな黒 【体色】伸びやかな黒 【瞳色】つぶらな黒
【スリーサイズ】中々マッスル(宝具使用時)。
【外見・容姿】大型犬並みにでかいフンコロガシ。二足歩行する。/顔がスカラベそのものの男性。
【地域】エジプト
【年代】神代
【属性】秩序・善
【天地人属性】天
【その他属性】昆虫・神性・太陽・人型(宝具使用時のみ)
【ステータス】筋力:A+ 耐久:C 敏捷:D 魔力:A 幸運:B 宝具:B

【クラス別スキル】

対魔力:A+

 ライダーのクラススキル。魔術に対する抵抗力。
 一定ランクまでの魔術は無効化し、それ以上のランクのものは効果を削減する。サーヴァント自身の意思で弱め、有益な魔術を受けることも可能。
 なお、魔力によって強化された武器や、魔術によって作られた武器による物理的な攻撃は効果の対象外。
 仮にも神の遣い、神の象徴そのものとされたライダーは、現代の魔術を尽く無力化する。
 また、条件を満たせば、例え神代の魔術であろうとも耐え凌いでみせる。

騎乗:EX

 ライダーのクラススキル。乗り物を乗りこなす能力。騎乗の才能。「乗り物」という概念に対して発揮されるスキルであるため、生物・非生物を問わない。
 また、英霊の生前には存在しなかった未知の乗り物(例えば古い時代の英雄にとっては見たことも無いはずの、機械仕掛けの車両、果ては飛行機)すらも直感によって自在に乗りこなせる。
 スカラベ、即ちフンコロガシである彼が乗りこなすものは唯一つ。つまり、動物の糞である。
 糞を、ひいては糞によって見立てられた朝の太陽を動かすことにかけては、彼の右に出るものはいない。

【保有スキル】

神性:C

 その体に神霊適性を持つかどうか、神性属性があるかないかの判定。ランクが高いほど、より物質的な神霊との混血とされる。より肉体的な忍耐力も強くなる。
 「粛清防御」と呼ばれる特殊な防御値をランク分だけ削減する効果がある。また、『菩提樹の悟り』『信仰の加護』といったスキルを打ち破る。
 神話における神霊の息子達はBランク以上。死後、神霊として祭りあげられり、一体化していたり、そもそも神霊の格落ちである場合一つ上のAランクになる傾向にある。
 ライダーは、その身を通じて神を体現する御遣いである為、神そのものではないにも関わらずある程度の神性を有している。

太陽神の加護:A+

 老いて死んだ後、新生を経て再び昇る太陽の神――即ちケプリの加護を得ていることの証左。
 大地を照らし、自身も新生によって生命力漲る若き太陽は、ライダーとその陣営に属するものを賦活する。
 また、『対魔力』スキルの効果を、太陽の属性を帯びた魔術に対してのみ倍加させる。

生命輪転:A

 太陽を運行するというケプリの権能の淵源となった、スカラベの超限定的生命創造権。及び、それから派生した太陽の操作権。
 動物の糞を集めて球体とし、それに対して生命創造権を行使することで、使い魔としてのスカラベを内部から生み出すことができる。
 使い魔のスカラベは見た目以上の剛力であり、10匹揃えば人間を背負って運ぶことができる。100匹も揃えば、巨大なエネミーを転がして運ぶことすらできるだろう。
 また、使い魔達と自身とで協力して巨大な球体を転がすことで、「見た目上の太陽の位置」を操作する権利を得る。
 但し、ケプリの権能が及ぶのは朝昇ってくる太陽のみである為、昼に差し掛かると権利が弱まり、正午になると完全にその権利は失われる。

【宝具】

汝、自ら生成するものインカネーション・ケプリ

ランク:B 種別:対人宝具 レンジ:0 最大捕捉:1人
 自身の本源とされるケプリの姿を一時的に借り受け、自身の霊基出力を向上させる。
 神性を含む各種スキルが強化され、翼が生えることで空を飛ぶことができるようになるが、著しく燃費が悪化する。
 また、この宝具は一種の過重負荷オーバーロードを引き起こすものであり、発動後は魔力の大量消費と霊基へのダメージを負う。

【Weapon】

ウアス杖

 神々やファラオが持つとされる持物の一つ。「力」、或いは「支配」を意味し、アンクなどと並んでエジプトの宗教観の中では重要なシンボルの一つである。
 ライダーは、このウアス杖をケプリ神から借り受けている。ケプリ神特有の機能がある訳ではないが、武器として振るえる他、護符としても機能する。

【解説】

 スカラベとは、エジプト近郊に生息するフンコロガシのこと。厳密には、スカラベとは種の名前ではなく、フンコロガシの仲間の幾つかを総称する呼び方である。
 が、スカラベと言った場合、それは一般的に、ヒジリタマオシコガネ(スカラベ・サクレ)のことを指す。
 動物の糞を食料とし、またその内部に卵を生むなど、糞に纏わる習性で有名。中でも最も知られているのは、名前の通り、発見した糞を固めて球状にし、転がして巣まで運ぶ事だろう。
 古代エジプトでは、こうした糞を転がす行為を、球状である太陽を転がしているものと見立て、太陽の運行を司る神であるケプリと同一視した。
 この為、再生や復活を象徴する太陽を運ぶスカラベは、聖なる甲虫として護符などのモチーフにもされた。
 先述した糞に卵を産み付ける習性を知らなかった古代人により、メスがいない種であり、糞に精を注いで直接子を生み出すなど、生命に関する神秘的な力があるともされた。

 ケプリは、エジプトにおける太陽神の一柱。その名は「なる」「生まれる」などを意味し、別名である「自ら存在に至るもの」などの由来となっている。
 その名の通り、エジプト神話の世界観において、毎日死んでは再生する太陽のうち、新生したての朝の太陽を司るとされた。
 新しく生まれたケプリは、正午にはラーへと運行者を代わり、そのラーは夕暮れ頃になるとアトゥム神へとバトンを渡した。

 スカラベの存在が先であったか、ケプリへの信仰が先であったか。ともかく、現在ではケプリは、スカラベが顔についた男性神として認識されている。
 また、スカラベは先述の通り、ケプリそのものと同一視されており、重要な神秘を含んでいる。
 この霊基では、「神と同一視される霊虫・スカラベ」が、「太陽神ケプリ」の霊威の一部を借り受ける形で現界している。
 太陽など、天体の運行が正しく働かない事態を受けて、流石に見逃せないとなったケプリ神のお節介が召喚に応じる原因らしい。
 つまり、人理焼却や人理凍結といった異常現象が発生した時に、太陽神の御遣いとして派遣されてくる格好になる。
 なんでそんなにフットワークが軽いのかといえば、世界の裏側に退去したケプリ神が、賛美の詩に態々併記されるほどの凄い働き者ワーカホリックだからなのだそうな。

【人物・性格】

 割りとノリが軽い感じの、気のいいあんちゃん。無論見た目はフンコロガシだし、実際野外に出れば糞を転がしているのだが、それはそれとしてサーヴァントとしては真面目に仕えてくれる。
 根本的に上司であるケプリ神と同じくワーカホリック気味で、暇さえあれば糞を転がし、其処から使い魔としてのスカラベを出して戦力増強に努めている。
 太陽が正しい時に正しく動くという世界の道理を正しい形に戻す、それ自体が目的なので、割りとどんな相手とでも上手くやっていけるタイプである。
 一方、自分が糞を食べ糞を転がすという事が人間にとってあまり気持ちの良いものではないことは承知しており、衛生面などにも普段から気を使っている苦労人。
 その習慣を理解しろ、とは相手に言わないが、そうしているのは最早生存本能に近いことなので、嫌わずに認めてくれる相手には若干気安くなる。

イメージカラー:ツヤツヤと光る甲殻の黒色
特技:糞を転がすこと、パワー自慢
好きなもの:糞
嫌いなもの:他の同類、太陽が正しく動かない空
天敵:ファーブル(解剖されそう……)
願い:世界が正しい在り方を取り戻すこと。

【一人称】おいら 【二人称】あんた、お前 【三人称】アイツなど

因縁キャラ

キャラ名:関係性

【コメント】

フン!フン!フンコロガシさ!(CV:水木一郎)