尊大で自信家。膨大な知識量に基づいた、自信に満ち満ちた振る舞いを好む男。
全知を得た、と豪語するだけあり、中世のサーヴァントでありながら神代から現代に至るまでの知識を幅広く兼ね備えた識者である。
一見すると軽薄だが、よくよく話せば芯の通った、一つの信念に基づく思想の持ち主であることが伺えるだろう。
ちなみに賢者の石は宝石型ではなく粉末型を好む。理由は計算しやすく、効率的に扱えるから。
何故賢者の石を手に入れていながら英霊の座に居るのか――――すなわち、死亡しているのかに関しては
曰く「賢者の石?ああ、あれは妻にやった。僕はこの世への興味なんて微塵もなかったからね。だから身近な者にあげた、それだけのことだ」とのこと。
……実のところ、ニコラ・フラメルは不老不死になってはいなかった。
いや、不老不死に至るチャンスはあったのだ。錬金術師の夢である賢者の石を生み出し、扱えたのだから。
しかし彼は使わなかった。何故かといえば――――その不老不死という権利を、共に寄り添い、共に見届けた最愛の妻、ペレネルへと与えたのだから。
「僕は全知を得た。錬金術師として……いや、人類に於ける識者として、これ以上無い“知”を極めたんだ」
「この世に未練は無い。つまり賢者の石にも用は無い。今更不老不死になったとして、やることなんてもう無いからね」
「……よし、これは君にあげよう。君は僕のように賢くはないからね!永らく生き続けて、やがて僕に匹敵する錬金術師になると良い!」
「何、心配はいらないさ。僕は死ぬが、僕の残した功績は死なない。この肉体は滅びても、この崇高なる魂は朽ち果てなどしない!」
「だから、待っていろペレ。何百年掛かるかはわからないが……僕は、君を迎えに行く」
「どうやって、だと?決まっている!英霊になるのさ。そのために僕は業績を、功績を積み上げてきたんだ!」
「その時までに、僕の分の賢者の石を用意しておくんだ。それが僕からの最後の宿題だ!ハハッ、サボるんじゃないぞペレ!」
そして700年後の未来にて、ペレネルは聖杯戦争に参加し、自分自身を触媒とすることでニコラを召喚。
無事勝利を収めたことで……ニコラ・フラメルは現代に受肉を果たし、今では夫婦仲睦まじく暮らしている、とのこと。
一方で「ニコラ・フラメル」という存在が座から消失したわけではなく、英霊として喚び出されることもある。
勿論妻以外に召喚されようと仕事はこなすし、命令にも従うだろう。戦力になるかどうかは別として、だが……。
ちなみに座のニコラにも「妻と再開できた」という記録は伝わっており、以降に喚び出されるニコラは何処か晴れやかな表情をしている。
イメージカラー:青の光彩が混じった赤色
特技:書物の解読、翻訳
好きなもの:読書、未知の文献、妻
嫌いなもの:筋肉バカ、合理的じゃないもの
願い:「会いたい者がいた。だが、今はもう叶っているよ」
【一人称】僕 【二人称】君、お前、クラス名呼び 【三人称】あいつ、あの男/女