kagemiya@ふたば - ハン・ファン・メーヘレン
【元ネタ】史実(地域:オランダ)
【CLASS】アヴェンジャー
【真名】ハン・ファン・メーヘレン
【性別】男性
【属性】中立・悪
【ステータス】筋力:C 耐久:C 敏捷:C 魔力:E 幸運:D 宝具:E〜EX

【クラス別スキル】
復讐者:E
 自分を認めようとしない芸術界への復讐心。
 芸を志し、しかし認められなかった者達が持つありきたりな復讐心であるため、ランクが低く補正もほとんどない。

【保有スキル】
芸術審美:EX
 芸術品・美術品に対する理解、あるいは執着心。

黄金律:C
 人生においてどれほどお金が付いて回るかという宿命を指す。
 メーヘレンはフェルメールや他のオランダ人画家の贋作を作り巨額の富を得た。

【宝具】
『有り得べからざる新作絵画(フェルメール・オルタ)』
ランク:E〜EX 種別:対人宝具 レンジ:- 最大捕捉:-
 芸術を解析する観察力と、それを再現する技術力を以て、一度見た芸術品に用いられた手法を自らのものとし贋作を作り出す。
 複製元と似た性質を持った素材(オリジナルと同ランクでなくともよい)が必要となるが、そうして生まれた贋作は劣った"複製品"ではなく、元と同等品の"新作"となる。
 かつての英雄達が用いた一級の武器は当然芸術品であり、極めた一つの技もまた芸術(art)である。
 神の手による何かを素材に聖剣の贋作を創ればガラティーンに続く姉妹剣が出来上がり、超人的な回避を模倣すれば動きそのものだけでなく心眼(真)スキルに相当する回避技術を身につけられるだろう。

『罪の証明(ビー・ア・ヒーロー)』
ランク:E〜EX 種別:対人宝具 レンジ:- 最大補足:-
 作り出した贋作の他者への譲渡が成立することで使用できるようになる。
 譲渡した贋作の元となった芸術品の価値に応じて相手のステータスが弱体化、自らのステータスが強化される。
 そして、この宝具を使用した時点でそれまでに作った贋作の全て(身につけた技術含む)が本物としての価値を失い、また、同じ芸術・技術の贋作を作ることができなくなる。
 他者を騙し財産を奪う。この英雄らしからぬ行動こそがメーヘレンを英雄たらしめている。

【Weapon】
『パレットナイフ』
正真正銘ただのパレットナイフ。もちろん殺傷能力は無い。
ただし、聖杯戦争で英霊の武器として持たされた物であるのは間違いないので、まずはこれを素材に英霊の武器の贋作を作ろう。

【解説】
ヨハネス・フェルメールの贋作を製作したことで有名な、20世紀最大の贋作者であり、オランダの英雄。
幼い頃から画家を目指していたが、画家としては成功せず、自分を認めようとしないオランダの美術界に復讐する、という動機から次第に贋作ビジネスに手を染め、多数の贋作を制作・販売するようになった。
1945年5月29日にメーヘレンはナチス・ドイツの高官たちにフェルメール作の絵画を売った罪で、ナチス協力者およびオランダ文化財の略奪者として逮捕・起訴された。
この厳しい選択に直面し、拘留中にメーヘレンはナチス・ドイツに売却した一連の絵画、そして「エマオの食事」が自ら製作した贋作であることを告白。
証拠として法廷で「フェルメール風」の絵を描いてみせ、さらに一連の絵画に対し最新の鑑定が行われた結果、彼が売りさばいた絵画が彼の手による贋作であることが証明された。
このため、メーヘレンは売国奴から一転してナチス・ドイツを騙した英雄と評されるようになった。
作品こそ贋作だが、彼の技術はまさに天才的なものである。
史実のメーヘレンは徹底的に研究してフェルメールの作風を模写したが、サーヴァントとしての彼はあらゆる芸術・技術を見ただけで模倣することができる。
生前に戦闘経験はないため召喚当初の戦闘力は低いが、聖杯戦争が進むにつれてありとあらゆる技を身につけた超人へと成長していくだろう。
純粋に画家・メーヘレンとしての評価が高かった学生時代の姿で現界。見た目こそ若々しいがその瞳には深い絶望を湛えている。
贋作ビジネスに手を染めた犯罪者、そしてナチスを騙した英雄として名を馳せたメーヘレン。その作品は色眼鏡で見られることになり、二度と純粋な評価を得ることはできない。
聖杯への望みは『もう一度やり直す』こと。
犯罪者でも英雄でもない一人の画家として、自分の絵を自由に描くことを願っている。