kagemiya@ふたば - ペダニウス・ディオスコリデス
「自然は全てを解決してくれる……さ、食べなよ。治りたいんでしょ?」


基本情報

【元ネタ】史実
【CLASS】ハービンジャー
【真名】ペダニウス・ディオスコリデス
【異名・別名・表記揺れ】薬理学・薬草学の父
【性別】女性
【身長・体重】172cm・60kg
【髪色】薄い青色 【瞳色】緑色
【スリーサイズ】
【外見・容姿】月桂樹の意匠が施されたモノクルに白衣めいたのトーガを身に着けたボーイッシュな少女
【地域】ローマ
【年代】一世紀
【属性】混沌・善
【天地人属性】人
【ステータス】筋力:E 耐久:E 敏捷:D 魔力:A 幸運:B 宝具:EX

【クラス別スキル】

天地の開豁:C+

 世界を切り開いた功績を持つ者に与えられるスキル。エクストラクラス・ハービンジャーのクラススキル。
 自身の相対した未知であるもの、不可能であるもの、非常識であるものの属性を打ち消し、それによって効果を発揮する神秘を消滅させる。
 実際に「不可能を不可能のままに可能にした」者に与えられる特級スキルが『星の開拓者』であるが、こちらはそれに類似した効果を持つ。
 「未知性・不可能性・非常識性を一部でも解明・解体し、それらを損なわせるきっかけとなった」者に与えられるスキルと言える。
 
 人類で初めて、病という形無い厄災に立ち向かう術を見出した。
 それは「薬」。厳密に言えばその材料となる薬草であり、彼女はそれらを「病に打ち克つもの」として記録し、書として残した。 
 身を蝕む病気、苦痛、疲労、精神的な摩耗……目に見えぬ“負”の存在を『正体もわからぬまま』『対抗可能なものとした』。
 ――――――――“医学”の礎にして“薬学”の祖。それが彼女、ディオスコリデスである。

【保有スキル】

薬理学:A+++

 細分化された医学スキル。外的な手術ではなく、薬物の投与による治療・回復を専門とする。
 即効性には欠けるものの内的な効果が高く、マイナスをゼロに戻すのではなくゼロをプラスにする事も可能。
 Aランクともなればおよそこの世に存在する全ての薬を生成可能。+++は“頭がおかしいくらい知り尽くしている”レベル。

ハーベスト:A

 収穫行為。収集スキルの一種であり、戦闘面では使用されない。
 植物の摘み取りだけでなく、その草木を目にしただけでそれがどういったものか、どのような効果を齎すかを判別出来る。
 ランクが高ければ高いほど収集した植物の扱いが巧みになっていく。ついでに料理とかも上手くなる。

情報整理:B

 存在する様々な情報を一つに集約し、明確かつ理解しやすく編纂する能力。
 自ら観察したものを記録し情報として出力するそのスキルは、多くの選択肢を狭めて“最善の道”を導き出す。
 

無辜の怪物:D

 彼女の著書は「ウィーン写本」という名でも知られ、その原本は西ローマ帝国皇統の娘、アニキア・ユリアナに捧げられた。
 そのため本著は「アニキア・ユリアナ写本」とも称されており……その影響で性別が変化してしまった。と、本人は語る。
 原作者が彼女であると勘違いされ、元々影が薄かったが故にユリアナの要素が強く入り込み、霊基を上書きしてしまったのだ……と。

絆レベル5で解放


【宝具】

薬物史マテリア・メディカ

ランク:EX 種別:対病宝具 レンジ:1 最大捕捉:1人
 ディオスコリデスが書き記した、あらゆる症状・病を克服する術が記された本草書「薬物誌」。
 その著書は千年以上の時を経て読み解かれ、名だたる医師・薬学士達が医学の原典として崇め、扱った。
 ローマの没落以降、その文化の発展が著しく衰退していく中で、本著は数々の言語に翻訳され構成へと伝えられた。
 例え国が滅ぼうとも、編纂を重ねて原典から乖離しようとも、人は目に見えぬ災厄、“病”に打ち克つために戦い続けたのだ。
 これはその歴史を宝具として昇華させたもの。一冊の“誌”より始まった、人類が歩んだ“医学の歴史”である。

 有史以降、世界に“病”として認知されている症状に対して“それを克服する薬”を生成する。
 言ってしまえば『万能薬』そのものであり、この世に存在する薬物、薬草、それに準ずるものであれば全て再現可能で、生成可能。
 人類の歴史を紐解いた上で「病気」というものは幾度と無く迫り、世界に暗い影を落とし続けてきた。
 だがその度に、人類はその未知なる病、抗いがたい厄災に対して立ち向かい、研究し、読み解き、時には自らの身体を侵してまで“克服した”。
 黒死病。インフルエンザ。結核。チフス。赤痢。コレラ―――――――多くの犠牲の上に、それらに打ち克つ“薬”は造り上げられた。
 自ら選択し、考え抜くことで生み出される負の厄災への対抗手段。形なきものに、形あるものを以て克と成した意志の具現。
 その発生を紐解けば、彼の植物の研究……いや、それ以前から存在していた「薬草の摂取」という幼稚なものなのかもしれないが
 二千年余りもの時を経て“薬”として昇華されたその意志は、これまでも……そしてこれからも、脈々と受け継がれて行く。

 その始まりを司る宝具として、この『薬物誌』は存在している。
 この宝具はディオスコリデス一人のものではない。彼の後に続いた、数々の医師、薬学士、植物学者、研究者達の意志の結晶である。
 やがて人類が“薬”を必要としなくなるような、そんな遠い未来まで……この宝具は際限なく生長し続ける。

万病打ち克つ百薬の長ヴィンドボネンシス・ミンティア

ランク:B 種別:対病宝具 レンジ:1-10 最大捕捉:-
 レンジ内に薬草や香草、ハーブなどの植物を生み出し、育む宝具。
 彼の著書は類稀なる観察眼、研究力によって成り立っており、その人並み外れた才能が『生命を再現する』宝具として成立したもの。
 生み出した植物は薬の材料となるだけでなく、生長させて“物体”として扱ったり、単純に食用として利用することも可能。
 発動の際には魔力を消耗するが、生み出されて以降は実際の植物同様“養分”を元に生長するため、効果に対してコストパフォーマンスが良好。
 その上植物は生長しきっても『生命』として現実世界に定着するため、彼女の消滅後もその植物はその場で生を全うし続ける。
 なお生長スピードは植物に依って左右され、繁殖力も再現される。ペパーミントを生み出した日には数分であたり一面がミントで埋め尽くされるほど。
 但し、その植物が生長するのに必要な環境でなければ生命は定着せず、例えば極端な温度、日光の無い場所、養分の無い場所などでは発動不可能となる。

【Weapon】

メディカ

 過去未来現在を通じ、人類により生み出された全ての『薬』を扱う権限を持つ。
 薬というものは使い方次第では武器にもなりうる……尤も、彼女はそんな使い方などしないだろうが。
 病気に対する薬は勿論、興奮剤や鎮静剤といった精神的に作用するもの、ビタミン剤やドーピング剤なども対象となる。
 ドラッグストアで扱っているような『医薬品』も含んでおり、薬草などが混じった漢方、ハーブなどが添加された食べ物も範囲内。
 ……そのため、わりと食べ物を製造するのも得意だったりする。全て香草入りなので少々味に偏りはあるが。

【解説】

一世紀後期、皇帝ネロ統治下の古代ローマにて活動していた薬理学者。
軍医としてヨーロッパ各地を旅する傍ら、ギリシャを含む世界各国の薬草・薬物を探して歩いた。
自らの目で確認し、理論ではなく事実を求めて研究を続け、綿密な観察のもとに一冊の本が書き記された。
それが『薬物誌』。千にも及ぶ生薬の情報、薬草の生態、症状に合わせた調合法、投与量、使い方等が書き記された原初の医学書である。
記録ではなく実際に用いるものとして、明快かつ端的に記された本著は、ガレノス医学書と並び1500年近くもの間基本的な医学文献として扱われてきた。
薬学書としても医学書としても権威であった本著は、長きに渡りヨーロッパ……ひいては世界各国で翻訳され、時代に合わせて編纂も成され受け継がれ続けた。
中でも「ウィーン写本」と呼ばれるギリシャ語写本が著名であり、この写本が大元となって拡散されたことから当著を原典とする者も少なからず存在したという。
またヒポクラテス、ガレノスなどの著書と混同されることも多く、挿絵の追加なども含めた“改稿”は無数に行われ……時には魔術、占星術による改悪も行われた。
だが形、言葉、目的が変わってたとしても、その根底にあるもの―――――『病への打倒』という一点は変わらずにいた。
そんな意志、病気という概念に打ち克つ一歩を作り出したものこそがこのディオスコリデスである。

ハービンジャーとして呼び出されるディオスコリデスは、個人としてよりも『薬理学の父』としての側面が強く現れる。
薬という概念を確立させ、後の薬学の礎となったもの。引いては著書『薬物誌マテリア・メディカ』自体への知名度、信仰、尊敬といったものが根底にある。
無辜の怪物の影響を強く受けているのもそのためであり、他のサーヴァントと比べても真名看破に際するデメリットは薄い。

【人物・性格】

一見すると学者風で、言葉遣いも何処と無く堅苦しさを感じさせるもの。
しかしその人となりは柔和で明快。話してみれば、思いの外理解しやすい“人間”であるということが伺えるだろう。
好奇心旺盛で新しいものには目がない。そういった現代の風潮、日々変化していく流行に敏感であり、それらを受け入れる器量の深さを持つ。
古い時代の英霊でありながら現代文化に馴染んでいるのはそんな思想ゆえで、どの時代に召喚されようとも違和感なく紛れ込める。

以前現世に召喚された際、食した「チョコミントアイス」に強い感銘を受けた。
それ以降、英霊の座にチョコミント全てのレシピを持ち込むレベルでドハマリしてしまった様子。
曰く「医療品に近いミントをここまで美味しく仕上げた人類の成長と文化の発展に感激した」らしい。


イメージカラー:鮮やかな青
特技:ハーブ料理作り、検診と処方
好きなもの:健康、病院の匂い、チョコミントアイス、チョコミントケーキ、チョコミント全て
嫌いなもの:病気、感染症、チョコミントを歯磨き粉とか言う人種全て
天敵:サーヴァントとして成立しているような『病気』の概念
願い:この世全ての病気に対応する薬の完成

【一人称】私 【二人称】君、貴方、○○くん 【三人称】彼、彼女、あの子など

【FGO性能】


展開


【因縁キャラ】

ヒポクラテス:医学の祖。
 この道を征く者として名を知らぬわけもなく、もし出逢えば尊敬の念を持って接するだろう。
 まあ、薬学面では上を行っていた(ヒポクラテスが発見した薬が100弱なのに対し、彼女の発見は1000以上)のでドヤ顔はする。

ネロ・クラウディウス:当時の上司。
 彼女の統治下にて働いていたディオスコリデスは、当然皇帝である彼女とも多少の面識があった。
 もし彼女と深く接していれば、その頭痛も直せたのかもしれないが……その心に潜む闇までは取り除くことはできなかっただろう。

【コメント】

チョコミントアイス
食べるやろ?

FGO設定のコンセプトは「強制ドーピングさせて超短期決戦仕様にするバッファー」。
宝具効果の上昇量は数値上で大体10%(OCで25%まで上昇)する。速攻でアイス食わせて糖分使わせて宝具使って引っ下げろ!