kagemiya@ふたば - マナス

基本情報

【元ネタ】キルギス英雄叙事詩『マナス』
【CLASS】ライダー
【真名】マナス
【異名・別名・表記揺れ】勇士マナスマナス・バートゥルマナス大王マナス・パーディシャー血に飢えた者カンコルなど
【性別】男
【身長・体重】185cm・90kg
【肌色】褐色 【髪色】黒 【瞳色】黒(怒ると燃え上がるような赤となる)*1
【外見・容姿】テュルク系と思われる青年。
【地域】キルギス
【年代】定かではないが9〜15世紀の何処かで成立したとみられる。語り手によってその時代のエピソードが追加されていったと思われる。
【属性】中立・善
【天地人属性】地属性
【その他属性】人型・王・愛する者
【ステータス】筋力:B 耐久:B 敏捷:C 魔力:C 幸運:A 宝具:B+

【クラス別スキル】

対魔力:D

 一工程(シングルアクション)による魔術行使を無効化する。
 魔力避けのアミュレット程度の対魔力。

騎乗:A+

 騎乗の才能。獣であるのならば幻獣・神獣のものまで乗りこなせる。ただし、竜種は該当しない。

【保有スキル】

霊鳥の加護:A

 中央ユーラシアの英雄譚に度々登場する*2黒き巨鳥アルプ・カラ・クシュによる加護。
 この霊鳥の守護の元では勝利が確約されるとされ、戦闘における各判定のボーナスが加わる。
 また相手の因果律に干渉するスキル・宝具の効果をランク分削除する効果もある。

爪牙の守護者:A

 翼を持つ馬に騎乗する四十の聖者チルテン*3
 サーヴァントと同じくエーテルで構成された一種の精霊である。
 獅子、虎、竜など様々な獣へと変化しマナスを救援する。
 宝具にも匹敵する強力なスキルではあるが魔力消費量が著しいことが欠点。
 また聖者チルテン達はあくまで自主的にマナスを援けるのでありマナス側から意図的に呼ぶことはできない。

射撃:B

 銃器による早撃ち、曲撃ちを含めた射撃全般の技術。
 マナスは射撃の名手であり馬上であっても百発百中の腕前であった。

畏怖の凶眼:C

 死の天使アズライルにも例えられる激怒したマナスの炎が如き赤の瞳。
 対峙する者に恐怖を与え、判定にペナルティを加える。
 一見すると魔眼の類のようにも思えるがこのスキルに魔術的要因は何もない。
 したがって対魔力では防ぐことはできず、抵抗するには恐怖に打ち勝つ純粋な心の強さが必要となる。
 前線に立つサーヴァントならばほぼすべてが、マスターでも勇士に値する傑物ならば抵抗が可能であろう。

【宝具】

赫灼の魔剣アチャルバルス

ランク:B 種別:対人宝具 レンジ:1〜10 最大捕捉:1人
 刀鍛冶カラタズによって鍛造された剣。
 竜の毒によって鍛えられしその刃は自在に伸縮しまた赤々と燃え上がるという。
 真名開放と共に刀身が鞭のように伸び、さらには炎を纏う。
 刀身・炎共に攻撃を加えると追加効果として竜の毒を付与する効果がある。

死弾の魔銃アクケルテ

ランク:B+ 種別:対人・対軍宝具 レンジ:10〜50 最大捕捉:50人
遠くも近くも変わりなく、遠くも近くも区別なく、銃身は鋼鉄、銃口はダマスカス鋼、硝煙は濃霧、銃床はイスファハン製、照星は恐怖の的、銃弾は死、これぞ聖なるアクケルテ*4
 マナスの愛銃。名の意味は『白い銃』だがここでの白は勇士が持つに相応しい一品という意味で実際に銃自体が白というわけではない。
 叙事詩においてはマナスの主武器として活躍する。
 百発百中どころか、弾が敵を追尾する描写もある銃である。
 宝具としては魔力を弾として発射する機能を有する。
 込めた魔力を一度に発射すると魔砲が如き高威力になり、また分割することで複数の敵を撃ち抜いたり連射することが可能となる。
 また照星によって狙った標的を自動追尾することも可。

旋風の巨馬アククラ

ランク:C 種別:対人宝具 レンジ:1 最大捕捉:1人
 マナスが少年時代より共に戦場を駆けた愛馬。
 旋風より生まれたとも伝承される通り強大な脚力を誇る。
 マナスがまだ少年だった頃、アククラもまた仔馬だったか既に成馬の如き体格を有しており、ネズカラの八十の悪魔が胸に宿った魔馬に走り勝ったこともある。
 宝具と化したことにより大地のみではなく空中も疾走することが可能となり、文字通り旋風の如く世界を駆ける名馬となった。

【Weapon】

『名槍スィルナイザ』

 スィルとは柄がすべすべした、良く磨き抜かれているという意味。
 勇士の持つ槍や銃にはこの手の表現が多くみられる。
 宝具には達してないがダマスカス鋼製であり勇士が持つのに相応しき業物。
 マナスは主にアククラに騎乗している際のサブウェポンとして愛用している。

【解説】

 キルギス英雄叙事詩『マナス』その第一部マナスの主人公にしてキルギス最大の英雄。
 各部はそれぞれ主人公の名で呼ばれるが第一部が英雄叙事詩全体の根幹を成し最も成熟された出来であるため英雄叙事詩全体をもって『マナス』と呼称される。
 外敵に侵略されてきたキルギス民族を率いて他民族のハーン達や時には単眼巨人や様々な幻想種との戦いを描く一大英雄叙事詩である。

 セイバー、アーチャー(ガンナー)、バーサーカーの適正も持つが今回はライダークラスで召喚されている。
 他のクラスと比べると基本ステータスが低下するがその分知名度が低くても多くの宝具が持ち込むことを可能としている。
 他のクラスの場合だと
 セイバー→筋力、耐久、敏捷のステータスがアップ。知名度が高い地域でないとアチャルバルス以外の宝具が消失。より勇士としての側面が強調される。
 アーチャー(ガンナー)→ステータスは大差がないが同じく知名度補正がないとアクケルテ以外の宝具が消失。アクケルテの性能向上。
 バーサーカー→ステータスが大幅アップするが怪物然とした姿となる。主に敵民族からみたイメージで召喚されてしまう。
 
 またクラスに寄らずキルギスで召喚された場合はA++対軍宝具である『竜の如く猛け狂えクィルク・バートゥル・クィルグィス』が追加される。
 マナスの盟友たる四十勇士と四十聖者を自在に呼び出し敵軍を蹂躙する最終宝具であるらしい。

【人物・性格】

 自身の正しさを疑わず、決して妥協せず、敵対する者にとっては恐怖の象徴である男。
 概ねこのような評価がされているが、これは彼がハーンとなってから意図的に作り上げたものである。
 先天的に凶眼とも呼ばれる恐ろしい貌をもって生まれたことも要因であろうが、プライベートの彼は悪戯好きな少年時代の頃と大差はない。
 サーヴァントとして召喚された彼は(特に騎士クラスではない場合では)ハーンとして作り上げた人格ではなく、生来そのままの口調・性格で持ってマスターに接するのを好む。
 つまり仲間を思いやり、冗談や悪戯を好み、馬を何よりも愛する一人の青年である。

イメージカラー:燃えるような赤
特技:射撃
好きなもの:乗馬
嫌いなもの:特にない…が自分の顔をみて子供が泣くと寂しい気持ちになる
天敵:三人の妻。特に第三夫人であるカヌィケイには負い目もあり頭が上がらない。
願い:キルギス民族の平穏

【一人称】僕 【二人称】あなた/君 【三人称】

【因縁キャラ】

アルマムベト:かつて敵対していたが後に和解し義兄弟の契りを結ぶ。マナスは彼に絶大な信頼を寄せており軍の総司令官としている。
       性格は苛烈の一言。キルギス軍の編成を改革し
       「久しぶりだねアルマ。君には随分と苦労をかけた。…何?自分こそ息子の不始末を詫びたいだって?」

バカイ:マナスの従兄弟であり友であり師。クィルギィスと共に四十勇士の筆頭格でありアルマムべト以前の総司令官でもある。
    穏やかな性格だが同時に狡知でもあり敵対するテケス・ハーンの配下の魔術師クヤスの幻術を見破ったりと活躍している。
    マナスにとっては少年時代から慣れ親しむ家族であり尊重すべき存在である。
        

【コメント】

一人称が僕なのは若松寛訳での一人称が『ぼく』だったため。
イメージとギャップがあるがこれはこれでケリィを髣髴とさせるか…と採用した。