外交的で能動的。社交界の真ん中を好み、貴人らしい振る舞いをしながらも少女のような好奇心を失わない女性。
快活で明るいながらも知識欲が旺盛で理知的、誰かの力になる事を至上の喜びとする。また、間違った事を間違ったと言うことも躊躇わない人物で、怒りを原動力に行動する事もある。
彼女の振る舞いの端々からは自信が感じられるように見えるが、それは彼女自身が誰かのために行動していると意識しているからという面が強く、常に自身の軸に他者の存在を絡める傾向がある。
奉仕、支援、あるいは社交と様々な形でそれは現れるため、何処か1箇所なんらかの支障が出たとしても、それでも彼女は明るさを失わない。自分自身の存在には絶対の自信などはないが、自分が支えている誰かのために行動する限り、自分の行動はその人のためになる……その一点を信じているが故、彼女は力を発揮できる。
加えて常に最初の夫……アントワーヌ・ラヴォアジエの事も芯にある。誰のサーヴァントであろうとも、マスターの従者としてあると同時に彼の妻であったという事をはっきりと主張し、意識させてくる。
が、サーヴァントとなった事で……そのせいで半竜になった事については流石に憤りを露わにした。しかしこれによって1人の化学者の妻としては余りにも強力な霊基を手にしたため「まあ、役に立てるなら」と開き直っている。更に竜らしい血族でもなんでもないのに竜の特徴を得た事で真名の偽装にも役立つと思考を転換。与えられた力を良いように使う事にしている。
イメージカラー:純白+炎の赤
特技:お手伝い
好きなもの:お話、追求する事、アントワーヌ
嫌いなもの:狭苦しいところ、孤独
天敵:アンドレ・デュパン
願い:
あの人にもう一度会えるなら
【一人称】私 【二人称】あなた 【三人称】彼、彼女、あの人
台詞例
「Bonjour. 私はマリー・アンヌ。アントワーヌ・ラヴォアジエの妻です。ラムフォード伯とも仲良くさせて頂いて。此度は……え、ちょっと待って何コレ。羽?角?尻尾?ディアブロリック……いやドラコリック?しかしそんな……まさか……」
「認めます。確かに私はこう……ちょっと気が大きくなって書物を燃やしたり、いかにもな目立ちたがりで家をキラキラ空間にしたりしましたが……ええ、それで雌ドラゴンなどと評されるなんて……」
「なんかあったま来ました。なんで妻が家で大っきくなっててドラゴン呼ばわりされなきゃならないのかしら。そのせいでドラゴンになっちゃうとか、ホント訳わかんない!」
「意外と便利ですのよ。空は飛べますし、スカートっぽくもなります。尻尾の方は邪魔ですが」
「しかし何故私なのでしょう。功績で言えばあの人の方がよっぽど大きな事を成したのに……いえ確かに、誰かのお手伝いとしては私の方が向いているのかも?」
「とにかく!何かあったら言ってくださいね。私、色々お手伝いはできるつもりです。いつでも必要としてください。サーヴァントとしても、私個人としても、その方が嬉しいわ」
「ペンでサラサラと描いて、それが複製できるなら……ええ、製本としては生産が楽なのは素晴らしい事。版画には版画の良さがありますけれど、描く以外の技術も必要になりますと……難しいもの」
「私は描けますけど?それとも版画がお好み?写実そのもので良ければ、ふふ。ちょっと自信がありましてよ」
「共和国に化学は不要、などと……不要なものなどありはしません。森羅万象、形あるものにはそれなりに意味があるものです。問題はどう感じ取るか、その個人個人にあるもの。違いまして?」
「鎮魂の鐘は鳴り、風がこの空を揺蕩わせ……この革命も、やがては終わる。如何に高くあろうとも、呑まれる時は瞬きの間に過ぎるもの。『その焔、炎を灼いて』。それでも、立ち上がれますか」