kagemiya@ふたば - ミダス王
【元ネタ】ギリシャ神話
【CLASS】キャスター
【マスター】
【真名】ミダス王
【性別】男性
【身長・体重】185cm・70kg
【属性】中庸・善
【ステータス】筋力:E 耐久:D 敏捷:D 魔力:C 幸運:A 宝具:A

【クラス別スキル】
陣地作成:E
 魔術師として、自らに有利な陣地を作り上げる。
 本来魔術師ではないため最低ランク。簡単な金細工のアミュレット程度ならば作成できる工房を設置できる。

道具作成:C
 魔力を帯びた器具を作成できる。
 ミダス王のそれは神の祝福を受けた黄金細工でありそこそこの魔力的効果を発揮する。
 ただしあくまでも金であるため武具としてはもろい。

【保有スキル】
黄金律:EX
 人生においてどれほどお金が付いて回るかという宿命を指す。
 ミダス王は後述の宝具により無尽蔵の黄金を作り出すことができる。
 ただし使い過ぎれば金相場が崩壊するため無限とまではいかない。

治癒の竪琴:C
 聞くものの精神を鎮静する魔力のこもった旋律を奏でることができる。
 パニックの語源ともなった牧羊の神パーンが取り乱した際竪琴の調べで落ち着かせたという伝説に由来する。

無辜の怪物:D
 生前のイメージによって、後に過去の在り方を捻じ曲げられなった怪物。能力・姿が変貌してしまう。このスキルを外すことは出来ない
 ミダス王が常に厳重に巻き付けているターバンの下にはロバの耳が生えている。アポロン真よりの呪いは解けたのだが、あまりにも有名になりすぎた寓話のため姿が変質してしまっている。

【宝具】
『黄金の右(ミダースタッチ)』
ランク:A 種別:対人宝具 レンジ:接触 最大補足:1
 伝説に伝えられし酔神ディオニソスによる祝福(のろい)。
 右手に触れたものを無差別に黄金へと元素変換する錬金術師たちが目指した神秘の極み。
 触れたものは生物無生物無機物有機物固体液体に至るまで一瞬で黄金に代わってしまう。
 たとえ神秘に守られた宝具ですら例外ではなく、どんな伝説の名剣であろうともBランク以下であれば黄金でできたなまくらへと変化する。
 あくまでも祝福であるため通常の対魔力による抵抗を受けない。抵抗するには神性による抵抗判定が必要となる。
 常時発動型の宝具であり、ミダス王本人にも制御することができない。そのため、彼の右手には常に黄金の手甲が装着されている。

『王様の耳はロバの耳(ミダースイヤー)』
ランク:C 種別:対音宝具 レンジ:- 最大補足:1000
 イソップ寓話として世界中で多大な知名度を持つ王様の耳はロバの耳の伝承が宝具化したもの。
 パーンとアポロンの竪琴勝負の際他の誰もが竪琴の名手としていられるアポロン神の勝利と判定したのだが、彼だけは最後まで己が良いと信じたパーンの竪琴を支持し続けた。
 それがアポロンの不興を買いそのような不出来な耳ならばパーンと同じ神の耳になるが良いとして施されたのがこの呪いの耳である。
 国一つの範囲の音を漏らさず聞き分け、会話までも把握することができる超聴覚。また、音に込められた感情を読み取り対象の人物が嘘をついているかどうかを見破ることができる。
 この耳がある限りこと情報戦においてミダス王が敗北することはない。敵の動きを把握し、作戦の立案、交渉においても圧倒的優位に立つことができる。
 直接的な戦闘能力に乏しいミダス王の生命線と言える宝具である。 
『神威の車輪(ゴルディアス・ホイール)』
ミダス王の父、ゴルディアスが所持し、彼が保管している戦車。
ゴルディアスの結び目によて封印が為されミダス王には使用することができないがとりあえず保管はしている宝具。

【解説】
ミダースは子供の頃に神託によって見いだされ、ゴルディアスと大地母神キュベレーの養子となった。
幼い頃より豊かではないものの、農業を中心とした牧歌的な国民と良く接し、彼自身もバラの造園などを手伝いつつ気楽で満たされた青年時代を過ごした。
ある日のこと、彼の管理するバラ園で一人の酔っぱらいが酔いつぶれていた。シレノスと名乗ったその酔っ払いがデュオニソス神の縁者であると知ったミダス王は、貧しいながらもシレノスを手厚くもてなした。
10日にも及ぶ酒宴ののち、シレノスを探しに来たデュオニソスが彼の宮殿に訪れ、彼の師に対する歓待の礼をしたいと申し出た。
何でも願いが叶うと言われたミダス王はデュオニソスに彼の手に触れたものはすべて黄金に代わる力が欲しいと願った。
無限に黄金が手に入ったなら、国を豊かにできる。気のいいが貧しく辛い暮らしを送る国民に良い生活を送らせることができる。
そんな純朴だが愚かな願いの代償を彼はすぐに支払うことになった。

【人物】
庭師風の衣装に身を包み、頭には幾重にもターバンを巻きつけ、右手には黄金に煌めく手甲を装着したいかにも素朴な青年。
基本的に働くのは嫌いで一日中バラの世話や竪琴をつま弾いて過ごせればいいなぁと常々考えている。
争いには徹底的向いていない性格と性能だがまぁ何とかなるだろうと暢気に構えているある意味大物。
腰は重いが願いのためならば全力を尽くすと決めているので能力の出し惜しみはしない。
聖杯にかける願いは貧富の差の撤廃もしくは是正。過剰な富を求める心こそが人の世における争いの種であると信じている。
ひょろりとした外見とのほほんとした性格で誤解されがちだが、根は頑固で自分が正しいと信じたことならば絶対に曲げようとしない。
なお、当たれば強力な黄金の右だがそんなものをまともに当てられるならナイフで心臓でも刺した方がマシじゃないかなとは本人の弁。