kagemiya@ふたば - ムーサ
これはムーサが紡ぐ英雄の詩
聞かせておくれ、勇士の戦いと善なる心の在り方を
それを私は言の葉で紡ぎ、未来永劫に神話と留めおこう


基本情報

【元ネタ】???
【CLASS】グランドキャスター
【真名】ムーサ
【異名・別名・表記揺れ】ミューズ
【性別】女
【身長・体重】155cm・31kg
【髪色】金 【瞳色】不明
【スリーサイズ】89/57/87
【外見・容姿】溢れるような長い金髪をした盲目の美女
【地域】ギリシャ
【年代】神話時代(?)
【属性】中立・中庸
【天地人属性】天
【ステータス】筋力:E 耐久:E 敏捷:E 魔力:EX 幸運:D 宝具: EX

【クラス別スキル】

陣地作成:A

擬似的に神代をその場に再現する。
厳密には、陣地内にいる者全てが場を神代と同じ環境だと錯覚する。
ホメロスの認める英雄にはブーストがかかり、神代の英霊は生前の力に肉薄する。
西暦以降の英霊に対してはそのままでは効果が薄く、宝具の併用が必要となる。

道具作成:-

英雄作成により失われている。

【保有スキル】

高速神言(偽):A+

通常用いられた古代ギリシャ語ではなく、叙事詩専用に使われる独自の言語。
後にホメロス風として多くの詩人に真似られた。
神代を複雑に伝える言葉であるが、言語学的に現代の人間でも解読可能。

千里眼:EX

過去を見渡す眼。
その土地に眠る数千年〜数万年前の記憶をあたかも自分がその場にいたかの様に記憶出来る。
獲得できる情報量は膨大だが、出力可能なものはほんの一握り。

英雄作成:EX

マーリンのスキルとは同名でありながら由来も効果も全く異なる。
1から英雄を作るのではなく、英雄をより英雄たらしめる"存在"の強化と固定化を行う。
いわば演出家としての手腕である。

女神の神核:E-

神・ソ・ノモノ。
ただしホメロスとの融合というチートにより発生したバグで神性は下落している。
都合の悪い時だけ神認定されるが、反則召喚のデメリットとして割り切るしかない。


【宝具】

金と青銅の英雄讃歌ヘクサメトロス・ヒムノス

ランク:EX 種別:対史宝具 レンジ:- 最大捕捉:1人
ムーサを通じて語られる、神話時代の英雄譚。
自分以外の対象1人を『英雄』と定義し、その功績と活躍を高らかに歌い上げる。
その効果はインスタント英雄メーカー。
マーリンが王を育てるのであれば、ホメロスは英雄をその場に登場させる。
『英雄』には詩をパスとして真エーテルが魔力として流れ込む。これにより、神代の英雄を人の世である現代に再現する。
その強化度合いは半端ではなく、平均的な魔術師ですらサーヴァント相手に撤退戦に持ち込めるほど。
当然、対象がサーヴァントであれば一騎当千の無双と化す。
ただし、神代の英霊以外は通常では真エーテルに耐えられない。
この為、マスターや神代以降の英霊に使用する場合には真エーテルに耐えられる様に、まずは肉体の作り変えにリソースを割かなければならない。
よってコストの面でそれらは神代の英雄に比べ、やや効果が劣ってしまう。
それでもステータス強化に加え、2ランクのカリスマ・戦闘続行・対魔力の付加。『剣の英雄』『守りの英雄』などの追加属性による一時的な戦闘技術の向上などパワーアップは計り知れない。
ただし、いかにコスパの良い強化といえど魔力消費は決して無視出来るものではない。
例えるなら、通常の三倍のコストを支払って百倍のクオリティを得た様なものである。
なお、一つも強みの無い人間はこの宝具の対象にならない。
サーヴァントであればその点はほとんど問題無いが、マスターは何か他者より優れていたと自負できる功績を持っている必要がある。
凡人をどれだけ高らかに歌い上げても、凡人であることを強調することしか出来ないのである。
たとえ一番になれなくとも、たとえ結果を残せなくとも。胸を張って自分の物語だと言える経歴があれば、この宝具は人を『英雄』と認め、英雄譚の主人公として飾り立てる。



【解説】

世界で最も有名な詩人の一人ホメロス。
ギリシャ神話においていわゆる原典とされる作品は現代に残っているものもあれば、既に失われたものもある。
それらの中でもホメロスは大きく名を残し、詩的美しさは群を抜いていると言っていいだろう。
豊かな表現、韻の踏み方、物語の構成。どれを取っても他の叙事詩群より突出しており、現代まで愛された理由が窺える。
一方で後世の詩人は、ホメロスに劣ると歴史家から評価されてしまっている者も数多くおり、高すぎる指標となってしまっている。
また、有名でありすぎたが故にアンチホメロス作品を生み出してしまった側面もある。良くも悪くも、芸術としての評価が類稀な故である。
実際にホメロスの作品群は他の詩とは一線を画する特別なものとして扱われていた。
古代ギリシャの教育機関ではその殆どがイリアスとオデュッセイアの暗記を学習としていたことからもそれが分かる。
ホメロスの詩は軍事の基礎としても扱われていた。その他にも人間の心や食事の摂り方まであらゆる知識をホメロスから引用し、まさしくギリシャ人の根幹であったといえよう。
しかし、その作品の評価に対しホメロス自身について不明瞭な点が多い。
ホメロスの生涯は幾つか伝わっているが、その殆どが荒唐無稽。
歴史家として名高いヘロドトスの言うところには、オデュッセウスと似たような境遇にあったというのだから、創作性が高いと言わざるをえない。
存在が一種概念的になりつつあるホメロスは現代と神代を繋ぎ止める役割を持っており、通常ではサーヴァントとして現界が出来ない。
そこでホメロスは『詩は歌い手(アオイドス)を通じて芸術神ムーサが語っていた』という点を逆手に取り、ムーサの霊基にホメロスの影を定着させている。
オリオンとは真逆の、神を利用して人間をサーヴァント化させているというトンデモ召喚。
ムーサが人間と近しい神であったことや、戦闘力が極めて低いことなどあらゆる要因が重なった結果の反則技。
このために、通常の聖杯戦争では召喚できず、そもそも喚び掛け自体が不可能。
神代と現代の楔として、座の中でも極めて特殊な位置に配されている。


【人物・性格】

伝承どおり盲目であり、詩人らしい優美な雰囲気を讃えた美女。
見た目が女性なのはムーサの姿を借りているからであり、史実では普通に男。
どこか儚げで、それを表すかのように体重も異様に軽い。
普段は鼻歌で旋律を歌い上げており、周囲への興味は皆無。
必要なときにだけ言葉を紡ぎ、常に音の世界に酔いしれている。
凡俗を何より嫌い、特に自己評価の低い者に対しての態度は辛辣。
英雄と美徳を何よりも尊ぶが故に、矮小と悪徳を何より嫌う。
しかしマスターに善性とほんの少しでも勇気があれば、ホメロスはそれを勇者の素質と認めるだろう。



イメージカラー:桜色
特技:歌
好きなもの:英雄
嫌いなもの:悪
天敵:神
願い:新たな英雄の存在を歌に残す

【一人称】わたし 【二人称】あなた

【コメント】

ホメロス非実在説、複数人説など全て統合した上での概念的ホメロス