kagemiya@ふたば - レオン三世
「貴様らは自らが善だと言うか」
 「ならば、己は悪となろう」
   「善を滅ぼす悪と」


【元ネタ】史実
【CLASS】バーサーカー
【真名】レオン三世
【性別】男
【身長・体重】181cm・77kg
【容姿】威風堂々たる風格の王
戦闘の際には腕に眩い炎を纏う
【属性】秩序・悪
【ステータス】筋力:B 耐久:C 敏捷:C 魔力:D 幸運:B 宝具:EX

【クラス別スキル】

狂化:B

「狂戦士」のクラス特性であり、理性や技術、魔力消費等と引き換えにステータスの向上をもたらす。
彼の狂化は後天的に付与されたものではなく、単純になにかが人として狂っているゆえのものであるため、会話や能力への影響はほぼない。
だが、これを転用する事により消し去っている記憶がある。

【保有スキル】

聖性破壊:A+

聖像を破壊し、聖戦を退けた者として付与された固有スキル。
生前の所行により否定した、自らの治世に邪魔となる神性、信仰に対する特効を得る。
特にイスラム教と、聖像礼拝を是とするキリスト教を信仰する者あるいはその信仰対象に対しては、最大で対軍宝具クラスの破壊力での攻撃が可能となる。

仏教等の他宗教にも十分な効果を発揮するが、初期の忠実なキリスト教に対してのみはあまり効果を発揮しない。

皇帝特権:A-

本来所有しないスキルも、皇帝の権利を以て主張することで一時的に取得可能となるスキル。
軍略、治世、自らの権力の強化に長けた優秀な皇帝であったためランク自体は高いが、聖像破壊運動により混乱を導き、国力にダメージを負わせたことや、生来が平民だったことなどの要因によりマイナスがついている。

軍略:B++

一対一の戦闘ではなく、多人数を動員した戦場における戦術的直感力。
特に防戦においてはランク以上の力を発揮し、自陣防御に似た効果も追加で示すようになる。

カリスマ:B

人心掌握力。
彼は一国の王に自力と人望で上り詰めて治めるに至った王であり、親友もいる。
なので本来ならもう少しランクは高いはずである。
だが、彼自身と相容れぬ考えの者も多く、それらからの悪評によりこのランクに留まっている。

【宝具】

『ギリシアの火(グリーク・ファイヤー)』

ランク:EX 種別:対人宝具 レンジ:1 最大捕捉:1人
戦闘時、両腕に纏う炎。
あらゆるものに延焼し焼却することが可能な、原理不明の怪炎。
宝具としてのこれはレオンが完全にコントロールしており、燃やす対象の制御が可能。
相手のスキルや宝具を燃やすこともでき、非常に強力だが、燃えるスピードはあくまで普通の炎並みであり、焼却にかかる時間は対象の霊基やランクが強い、大きいと長くなる特性がある。
また、一度焼却されても令呪などを使えば再度取得されてしまう。
そのため、戦闘中に相手にゆっくり負荷をかけるような使い方や、数回に渡り戦闘することで何度も延焼を起こす等の工夫があってこそ万全の性能を発揮する宝具。

ビザンツ帝国最大の秘匿、現代に於いても物理・魔術的に説明のつかない超兵器。
水を燃やし、空気を燃やし、人や船をも一瞬にして焼き払うというこれは、帝国の防衛戦において無類の強さを発揮した。
原理不明という性質上、延焼への対策方法がないのが特徴。

レオンはこの兵器の詳細を知るが、その一切を口に出さず、また秘匿のために自身の脳内から狂化を使って製法を消し去っている。

【Weapon】

『ギリシアの火』を纏った拳、腕。

【解説】

東ローマ帝国イウサリア朝の初代皇帝。
平民の出でありながら軍にて頭角を示し、実力と人望のみで皇帝まで登りつめた実力者。
本名はコノンと言うが、皇帝となる前につけられた「獅子(レオン)」の渾名を気に入り、皇帝となる際に自らの正式な名前とした。

イスラム教による国土包囲を、優れた軍略と『ギリシアの火』、そして交渉で得た援軍により打ち破り国を盤石とすると、暫くは安定した政治を敷く。
が、その後に(理由は諸説あるため省略)当時ローマカトリックにより承認、推進されていたキリスト教の偶像礼拝を、聖像破壊運動(イコノクラスム)として激しく弾圧し始めた。
それにより様々な動乱が起こることとなるが、その混乱の渦中に彼は没した。

彼の死後、その跡を継ぎ聖像破壊運動を更に推し進めることになるのが、彼の息子のコンスタンティノス5世である。

【性格・人物】

彼は善を求めた。
嘘を吐かず、規則を守り、敵を倒し、味方を慈しむ。
そういうことが、善いことだと思った。

ならば、それが当然だと言うように、彼はその全てを実行した。


彼は不正を許さぬ人物であった。
彼は聖職者達が教典とするものと異なる行為をしていることを指摘した。
だが、聖職者達から返ってきた返事は、彼を非難するものだった。

だから、全て壊そうとしてやった。


彼は国を治めた人物であった。
彼の国に、神の名を以て侵略する者があった。
彼らは口々にこう言った。
「我らの神こそが正義である」と。
だが、それは彼にとって外敵であった。

だから、全てを燃やし尽くした。
■■■■■を使ってまで。


彼は理解した。
人間全てに自分の善があり、それに逆らうものは全て悪と見なすのだと。
ならば、と彼は考えた。

自身は、他の全てにとって悪でも構わない。
自らの善を為すためならば。

故に彼は悪を許容した。
自身に向けられる憎悪を全て受け止め、その上で『悪』としてそれら『正義』を叩き壊した。

人から悪、あるいは狂人と見なされてなお、自身の善を貫く男。
彼は、そういう男であった。


…矛盾、嘘を嫌い、心底をそのまま口と行動に出すタイプ。
自らが根底からそういうタイプなので、他人全てがそうではないという理解が出来ず、率直に質問を投げかける。
無論、矛盾や嘘をつくのはなぜか、と聞かれて反論しない者はいないだろう。
だが、彼はそれを悪と呼ぶ。
逆に開き直れば、「それが貴様の善というわけか」とか言って勝手に納得するのでそうしよう。


イメージカラー:砕けた白と燃える海
特技:治世
好きなもの:自らにとっての善
嫌いなもの:自らにとっての悪
天敵:善悪、宗教を超越するもの
願い:自分自身に嘘をつく者がいなくなること

【一人称】己(おれ)
【二人称】貴様
【三人称】奴ら

【因縁キャラ】
・コンスタンティノス5世
自らのせいで彼が汚名を被ったようなものであり、申し訳なさを感じている。
味方として会うことがあれば謝罪をし、またその願いを叶えるための協力を惜しまないだろう。
だが、敵としてまみえた場合は容赦はしない。
『ギリシアの火』で魂まで焼却することで、彼なりに救いを与えようとする。

【台詞】
「己はレオン三世。此度はバーサーカーとして現界した」

「人は多数を理解できぬ少数の者を悪と呼ぶ。故に、己は皆にとって悪であるのだろう」

「…信仰。とは、何なのだろうな」

FGO風