kagemiya@ふたば - ロナルド・レーガン
「見事に演じてみせようじゃないか。ああそうとも、大統領という皮を纏ってね」


基本情報

【出典】史実
【CLASS】ランサー
【真名】ロナルド・レーガン〔ロッズ・フロム・ゴッド〕
【異名・別名・表記揺れ】ロナルド・リーガン、グレート・コミュニケーター、アメリカ合衆国第四十代大統領
【性別】男性
【身長・体重】185cm・84kg(外装除く)
【肌色】コーカソイド系 【髪色】黒色 【瞳色】灰色
【スリーサイズ】BMI数値は健康的
【外見・容姿】ハンサムなナイスシニア。/パイルバンカーを持った機械鎧。
【地域】アメリカ合衆国
【年代】1911年2月26日〜2004年6月5日
【属性】秩序・中庸
【天地人属性】人
【その他属性】人型・機械・役者
【ステータス】筋力:C++ 耐久:D++ 敏捷:E++ 魔力:E 幸運:B 宝具:C

【クラス別スキル】

対魔力:C

 第二節以下の詠唱による魔術を無効化する。
 大魔術、儀礼呪法など大掛かりな魔術は防げない。

【保有スキル】

出演続行:D

 『戦闘続行』の変種にして、その生涯に渡って「演技」という行動を継続し続けたことに由来するスキル。
 自身が何かを演じ続けている限り、『戦闘続行:E-』と同程度の現界維持能力を有する他、演じるという行為自体に対し有利な補正を得る。
 俳優として、大統領として、そしてアルツハイマー病と戦った患者として。人生のあらゆる局面で演技を行い、それによって生きてきた彼にこそ、このスキルは相応しい。

俳優のカリスマ:B

 演じる者としての、人を引きつける魅力、カリスマ性の高さを示す能力。団体戦闘に置いて自軍の能力を向上させる稀有な才能。
 ランサーの場合は、国家の長であったこともそうだが、俳優としても国民の間に広く知られ、そのユーモアのセンスなどもあって愛された人間であった。
 「グレート・コミュニケーター」と呼ばれ、自身の在職中に起こったスキャンダルが政治家としての致命傷にならず、合衆国大統領としての最大任期を勤め上げたのは、その象徴と言える。
 

大戦略:D

 グランド・ストラテジー。一地域、一国家を越えた、超巨視的な視点からの世界の把握。及び、それを下敷きとして、外交や兵站など大局的に物事をとらえ、戦う前に勝利を決する力。
 『戦略』スキルを更に上回る規模での効果を持っており、一般的な聖杯戦争で機能することはまずない。しかし、その巨きな視座から物事を見通す力は、平時においては『戦略』スキルと類似した効果を発揮する。
 冷戦という長年に渡り続いた国際的な一大問題を、時に強硬路線を取り、時に融和路線を取り、或いは相手との個人的な交友をも用いて解決する為の道筋を作り出した彼の戦略眼には、一定の評価が与えられるべきであろう。
 ただし、彼の編み出す戦略には、何かしら大きな反動が伴うものが多い。
 

大統領権限:B+

 アメリカ合衆国という最も新しい超大国を統べた者として有する、強力な政治的権限の発露。大統領令とも。
 『皇帝特権』の類似スキルであり、本来持ち得ないスキルを、本人が主張することで短期間だけ獲得できる。
 ただし、『皇帝特権』とは異なり、獲得可能なのは主張に対する正当性が味方陣営に於いて認められた場合のみ。反対意見の方が有力であった場合、スキルを獲得することはできない。
 他方、是認を与える者の割合が多ければ多いほど、その効力が増すという側面もある。
 ランサーの場合、自身の俳優としての能力を用いて味方に主張を認めさせることに長ける為、若干ながらその効力が増す。
 

神の杖:EX

 ランサーが槍兵の位で召喚されることを可能とする、『無辜の怪物』と同様の効果を含んだ固有の複合スキル。
 ランサーは、自身の提唱した軍事計画「戦略防衛構想」と、それに結び付けられた「荒唐無稽な」超兵器群の幻霊を、自身の霊基数値を補強する為に取り込んでおり、それは通常時、パイルバンカー状の兵器「神の杖」として彼の左腕に装着されている。
 この「神の杖」は、用途に応じてレーザー兵器や運動エネルギー兵器、粒子線兵器などに変化し、攻撃を行う。
 これは、「ロナルド・レーガンという人物であれば=“スターウォーズ計画”などという夢想的な計画を立てた人物であれば、こんなものを作ったかもしれない」という認識が彼自身にフィードバックされた結果である。
 戦略防衛構想とは関係がない神の杖という形を取って実体化しているのも、その影響である。

【宝具】

恐怖よ終われ、報復は最早ないスターウォーズ・ストラテジー

ランク:C 種別:防衛宝具 レンジ:100〜300 最大捕捉:100人
 戦略防衛構想の目指したもの、即ち「核兵器を無力化することで、核抑止を過去のものとする」という理想を体現する、絶対防衛圏を展開する。
 そもそも戦略防衛構想とは、宇宙空間を含む地球全域に防衛兵器を配備し、核兵器の着弾前にこれを破壊することで、核抑止の大前提となる相互確証破壊を無力化する、というもの。
 攻撃を無力化することで、その攻撃力に基づく抑止理論を無意味に帰する。それを確実に実行するだけの防衛システムを展開するのが、この宝具の効果である。
 自身の存在する戦闘領域に、『神の杖』に内包される無数の兵器群を展開。その全てを防御行為に専念させることで、自陣営を防衛すると共に敵陣営の攻撃を恒常的に迎撃・無力化する。

【Weapon】

神の杖ロッズ・フロム・ゴッド

 彼に融合した空想上の超兵器、「神の杖」。人が装備するという関係上、その形はパイルバンカーへと変化している。
 しかし、形が変わっただけで、その兵器が宿す概念は変わっていない。
 即ち、「遥か天から星に向かって振り下ろされる、単純質量運動兵器」。本来使用した時に獲得されるであろう加速度を維持したまま射出される鉄芯は、一切の攻撃を打ち砕く。

【解説】

 トーマス・アルバ・エジソンの召喚にあたって、彼を補強する為に「空」になった、歴代アメリカ合衆国大統領の霊基。
 その空白に、「国家防衛」という概念に纏わる幻霊が詰め込まれ、ロナルド・レーガンという形で召喚されたのが、このサーヴァントである。

ロナルド・レーガンという人物の経歴は、以下の通り。


 ──さて、かくも「偉大な」大統領であるロナルド・レーガンだが、彼もまた、歴代大統領と共に、人理焼却という異常事態へ立ち向かった一人である。
 無論、それは彼一人によるものではなく、彼の力を、合衆国随一の知名度を誇る英雄「トーマス・アルバ・エジソン」を補強する礼装として提供する、という形であった。
 あまりにも信仰が不足し、あまりにも歴史が短い。合衆国という国家に刻まれた英霊故に、彼は臍を噛んで、エジソンに力を貸した。もしも、もっと私に力があれば。そう悔やみながら、である。
 しかし、何たる奇然であることか。彼という存在を、英霊として召喚しようとするものが、何処かの時空に存在した。
 彼自身それに喜び、応じるつもりであったが、しかしそのままでは無理がある。何故ならば彼というサーヴァントのリソースは、その殆どをエジソンに貸し与えていたから……。
 が、どうやら彼の召喚者は、其処まで含めて計算の内だったようで、「彼と深い関係を持つ概念、或いはその幻霊を霊基と融合させる」ことで、霊基数値の不足をクリアすることに成功した。

 その「概念・幻霊」とは?
 即ち、「スターウォーズ計画」それそのものである。

 彼の最大の偉業とは冷戦終結への道筋を立てたことであろうが、それを間接的に導いたのは、戦略防衛構想計画による軍事力の増大であった。
 しかし、この計画には、当時開発途上だった幾つもの新兵器の採用が前提とされており、故にこそ、それは「空想科学的」だという批判を受け、事実その全ては実現に至らなかった。
 彼の召喚者は此処に眼をつけた。「空想科学」とは、科学の広まった現代における最新の「幻想」であり、そして一種の「信仰」である。ならば、それを霊基に組み込めば、霊基自体の強化に繋がるはずだ、と。
 果たしてその試みは成功し、空っぽになったレーガンの霊基に「スターウォーズ計画」に対する信仰を集約することに成功。
 更に、計画に関する幾つもの空想兵器への憧れ、幻想をも含有させることで、「神の杖」を始めとする超兵器群を装備させることにも成功した。

 斯くして、あまりにも新しい英霊「ロナルド・レーガン」は、複数の幻霊を複合した「国家防衛」という概念の体現者として現界した。
 その目的は、何よりも合衆国を、そして合衆国の存在する世界を護ること。その為に、彼は振るったこともない超兵器を取り回し、大地を駆ける。

 「こういう時、大統領はこういうのが当世風の流儀らしいな! ならば私もそれに倣おう!」
 「──OK, Let's Partyyyyyyyyyyyyyyyyy ! ! !」

【人物・性格】

 楽観主義者であり、信心深さはなくとも信仰に真摯であり、そして人の善性を強く信じる良心を備えた、謙虚な自信家。その態度は極めて鷹揚であり、嘗て国家を率いた者とは思えないほどの親しみ深さに満ちあふれている。
 敵味方を問わず、常に相手を尊重し、その思想や提案を厳しく批判することはあれど、個人を攻撃することは絶対にない。しかし、彼の信念の否定者に対してすら、彼は穏やかな対話を望む。
 それはつまり、彼が彼であることに一切の疑問を抱かず、他者からの批判を真っ向から受け止めるだけの固い芯が、彼自身を貫いていることを示している。
 一方で、その信念の強さを覆うような懐の深い柔軟性も有しており、新しいものへ適応していく能力にも優れる。また、民衆の流行を敏感に察知し、その期待に応えるのは、彼の十八番である。
 意外にも筆まめで、その必要性の有無を問わず、召喚された時には日記を書くことを日課の一つとする。それは自分の考えをまとめる為でもあり、彼の日記帳には、様々なメモがぎっしり書き込まれているという。

イメージカラー:朝日色
特技:どんと構えて楽観すること、話術、演技
好きなもの:家族(特に母親)、ジョーク、『バック・トゥ・ザ・フューチャー』
嫌いなもの:国民に対し過干渉な政府、過激な共産主義者
天敵:道理を相手に納得させないまま物事を進める愚か者
願い:世界が平和であることに越したことはない。自分の願い? 演技力を磨く方法を知りたいね。

【一人称】私 【二人称】君、諸君 【三人称】彼、彼女、ニックネームなど

【コメント】

大統領と聞いて。