kagemiya@ふたば - ロンギヌス[オルタ]
「――許して下さい」

「――助けて下さい」

「――どうか、私を救って下さい」

【元ネタ】聖書神話・新約聖書
【CLASS】ランサー(バーサーカー)
【真名】ロンギヌス[オルタ]
【性別】女性
【身長・体重】166cm・45kg
【属性】秩序・中庸
【ステータス】筋力:C 耐久:C+ 敏捷:E 魔力:A 幸運:E 宝具:A


【クラス別スキル】
◇対魔力:A
Aランク以下の魔術を完全に無効化する。
事実上、現代の魔術師では、魔術で傷をつけることは出来ない。

【保有スキル】
◇千里眼:EX
視力の良さ。遠方の標的の捕捉、動体視力の向上。ランクが高くなると、透視、未来視さえ可能になる。
ランサーは神の子の血を受けたことで己の未来を見通す眼を得ている。
生前の経験から、本人はこのスキルを使いたがらない。

◇尊き者への罪科:A
ランサーが背負う祝福と罪。
肉体へのダメージを軽減するが、精神への干渉を受けた時その影響が増大する。また様々な不運に見舞われる。
この装備(スキル)は外すことが出来ない。


【宝具】
『主よ、何故彼をお見捨てになったのですか?(ロンギヌスランゼ・テスタメント)』
ランク:A++ 種別:対神宝具 レンジ:1〜20 最大捕捉:1人
神の子を貫いた聖槍、その神秘の解放。エリ・エリ・レマ・サバクタニ。
通常はただの斬れ味鋭い槍に過ぎないが、神の子を刺し貫き命を絶ったとされる伝承から、「神性」または「聖者」の属性を持つ存在に対し絶大な威力を発揮する。
対象が聖書神話系の聖人であるならば更に効果が跳ね上がり、矛先を向けた瞬間、あらゆる条理を無視して標的は「刺殺」される。
因果逆転の力を持つ魔槍とは異なり、これはあくまで手順の省略。
救世主すら殺めたこの槍を向けられた時点でその者の死は確定している。故に過程を無視し、「刺殺」という結果のみを引き寄せる――という理屈。


【Weapon】
『聖槍』
白い布を巻かれ封じられた長槍。
真名解放と共に布が解け、血の滴る白い刃が露わになる。


【解説】
伝説の聖遺物の一つ、『聖槍』の本来の持ち主――の、可能性の一つ。

救世主の処刑について、よく知られるのは次のような話だ。
ゴルゴダの丘で彼の者は十字架に架けられた。
彼の者は死に、ある盲目の兵士が死を確かめるためそのわき腹を槍で突き刺した。
彼の者はやはり死んでおり、しかし流れた血が眼に入った兵士は、光を取り戻した。

だが、この話には一つ仮定が生まれる余地がある。
救世主は磔にされて尚まだ死んでおらず。
その命を奪ったのは、盲目の兵士の槍だったのではないか、という可能性が。
――このランサーはある種の俗説で語られる通りの、『神の子を殺したロンギヌス』というイフの存在である。

ゴルゴダの刑場にて救世主を刺殺した盲目のロンギヌスは、流れ落ちる血をその身に浴びることで加護を得た。
盲いた眼は見えるようになり、更には未来を見通す千里眼の力を手に入れた。
ロンギヌスは輝くような世界の中で、己の未来をその眼に写し――

拷問の末に無残に処刑され。
死後も魂の休まることなく、遥かな未来の果ての果てまで、英霊として戦場を彷徨い続ける己を見た。


【人物】
白い僧衣に身を包み、物鬱気に眼を伏せた修道女。
非情に卑屈な性格。英霊の身となって戦い続けることも罪を犯した故と考えており、士気が非常に低い。
善良な心の持ち主であるのだが、己の罪科に押し潰されて心が疲弊しきっており「許されたい」「救われたい」「楽になりたい」という想いが行動を縛る。
聖杯に賭ける願いは「贖罪」、それが叶わないならば「己の心を消し去る」こと。

サーヴァントとしては敏捷値・幸運値が低いものの高い防御数値によって安定した戦力を持ち、特に宝具によって対神性サーヴァント戦ではほぼ無敵。
マスターはそのネガティブが極まったランサーの思考を解し、余りにも悲観的な彼女を「前向きな」勝利へと導く手腕が必要になるだろう。

TRPGキャラシート