【元ネタ】思考実験、都市伝説
【CLASS】アルターエゴ
【マスター】
【真名】スワンプマン
【異名・別名・表記揺れ】沼男
【性別】マスター次第
【身長・体重】マスター次第・マスター次第kg
【肌色】マスター次第　【髪色】マスター次第　【瞳色】マスター次第
【スリーサイズ】マスター次第
【外見・容姿】マスター
【地域】全世界
【年代】1987年
【属性】マスター次第・マスター次第
【天地人属性】マスター次第
【その他属性】マスター次第
【ステータス】筋力：不定　耐久：不定　敏捷：不定　魔力：不定　幸運：EX　宝具：EX

思考実験であるスワンプマンが持つ騎乗スキル。
彼/彼女は仮定の存在であり、人の思考領域にのみ存在しうる。
すなわち、“思考能力”を持つ生物の脳内に自身の分身を召喚することができる。
“マスター自身”という英霊として召喚されたのはこのスキルが原因。

サクスィード・ファンタズム。
デミサーヴァントが持つ特殊スキルだが、
スワンプマンはその特殊な在り方によって特例で保有している。
憑依していた対象の持つスキルを「全て」「そのまま」継承する。
独自のスキルであっても例外ではない。

この世に存在する、この世に存在しない、
ありとあらゆる全ての物質と物質以外が混濁した状態で構成される汚泥。
“このサーヴァントの近くに存在する”以外は特に何の効果も持たない。
落ちれば溺れるというだけのただの沼であり、
ティアマトの類似スキルのような“塩基契約”効果などは一切発生しない。

ランク：A　種別：対人(己)宝具　レンジ：0〜10　最大捕捉：1人
雷を召喚する宝具。
その雷は対象を確実に死に至らしめる。
――対象とは『自分自身』のことである。

すなわち究極の自害宝具。
しかし、この宝具の目的は自らの命を絶つことではない。

スワンプマンの在り方――すなわち“実験開始の合図”である。
この宝具が自分を貫いた直後、『生命の汚泥』にも雷が落ちる。

ランク：EX　種別：対人(己)宝具　レンジ：1　最大捕捉：1人
上記の宝具と同時に発動する宝具。
雷撃による化学反応など、ありとあらゆる偶然が積み重なり、
構成元素・記憶・性格・魔術回路・根源・技能・所持品などなど、『全て』が『完全に同一』の自分が瞬時に構成される。
言ってしまえば無限の残機。

これはすなわちスワンプマンの在り方――“実験の結果”である。
上記宝具以外による死でも発動する。

君は『自分』の宝具を発動した。
対象を確実に死に至らしめる雷は、寸分違わず対象を貫いた。
対象――そう、君自身を。

残念なことだ。君の聖杯戦争はここで終わってしまった。

……しかし、捨てる神あれば拾う神あり。偶然にももう一つの雷撃で特殊な反応が起こり――
死んだ君のすぐそばに、君と全く同じ成分で構成された、君と全く同じ姿をしている、
君と全く同じ記憶を持つ、君と全く同じ物を身に着けた、君と全く同じ性格の、君と全く同じ人物が誕生した。

君の聖杯戦争は終わっていなかった。君と全く同じ「それ」は君に代わり聖杯戦争を続け、その後も君として生活していく。

……さて。君と全く同じ、何の違いもない「それ」は本当に「君」なのだろうか？
その答えもきっと君と全く同じその君が考えてくれることだろう。


このサーヴァントを構成する幻霊は以下の二騎。
『ムラサキカガミ』と『スワンプマン』である。

『ムラサキカガミ』とは、この言葉を成人するまで――すなわち20歳になるまで覚えていると死ぬ、という都市伝説である。
言ってしまえば記憶の中の死神。“記憶の中に潜み、その対象を死に至らしめる”究極の暗殺者である。

『スワンプマン』は1987年にアメリカの哲学者ドナルド・デイヴィッドソンが考案した思考実験。
ある男がハイキングに出かける途中、不幸にも沼のそばで雷に打たれて死亡した。
しかし、もう一つの雷がその沼に落ちると、奇跡的な偶然が起きた。
なんと雷によって沼の泥が化学反応を引き起こし――その男と全く同じ成分で構成された、
全く同じ形の、全く同じ人間を生み出してしまったのだ。

その存在は原子レベルで男と同一であり、外見も、脳の状態――記憶や知識も完全にコピーされている。
彼はその男の姿のまま街に帰り、男の家に帰り、男の家族に電話をし、本の続きを読みながら眠り、
男が通っていた職場へ出勤していく。

外から見れば男には何の変化もなく、「それ」にとっても今までと何も変わらない生活をしている。
ただひとつ、本来の男は死に、同一の存在が続きを生きているというだけ。
この存在を沼男(スワンプマン)と呼ぶ。さて、このスワンプマンはその男であると言えるのか。
言えないのであれば、男とスワンプマンの違いは何か。

ムラサキカガミの逸話をスワンプマンの前提条件、「ある日男が雷に打たれて死亡する」と融合させ、
「確実に自害する宝具」としている。その際、年齢制限は取り払われた。
フェイカーとして“マスター自身”という真名を被っており、そうでなくともスワンプマンはスワンプマンであると同時に“マスター自身”と同一である。
そしてムラサキカガミは自身の存在を――真名を20歳まで記憶し続けることを条件に対象を確実に死に至らしめる。
そう。自分の名前を、あるいは自分という存在を20歳以前に忘却する者など存在しない。
故にこそ、対象の年齢にかかわらず絶対的な死を与えるのだ。
ただしその性質上、自分という存在そのものを忘却している者には通用しない。
そのような者が存在すれば、の話だが。

……ちなみに、思考能力を、『自分』という存在を認識する思考能力がある限り、誰であれこのサーヴァントを召喚しうる。
そう、たとえそれがサーヴァントであっても。召喚する気がなくとも。


自分自身であって、自分自身ではない、自分自身と同一の別個体。
ゆえに“別の自我アルターエゴ”である。


泥新宿においてはそこに住む一般の人間たちによって召喚されており、一般人の何人かはスワンプマンになっている。
サーヴァントと戦える一般人が存在したら。事故に、災害に、戦いに、悪辣なサーヴァントに巻き込まれて死んだはずなのに、
次の日何事もなかったかのようにお茶でもしていたら。もしかしたらスワンプマンに成り代わられているのかもしれない。

マスターと同一

イメージカラー：マスター次第
特技：マスター次第
好きなもの：マスター次第
嫌いなもの：マスター次第
天敵：マスター次第
願い：マスター次第

【一人称】マスター次第　【二人称】マスター次第　【三人称】マスター次第

マスター次第