kagemiya@ふたば - 聖徳太子
【元ネタ】史実、日本書紀、聖徳太子伝暦、鶴林寺縁起など
【CLASS】セイバー
【真名】聖徳太子
【性別】男
【身長・体重】160cm・46kg
【属性】秩序・中庸
【ステータス】筋力:B 耐久:C 敏捷:A 魔力:A+ 幸運:A 宝具:A++
【クラス別スキル】
対魔力:A
 A以下の魔術は全てキャンセル。事実上、現代の魔術師ではセイバーに傷をつけられない。

騎乗:A
 幻獣・神獣ランクを除く全ての獣、乗り物を自在に操れる。
 ライダーとして召喚された場合は龍種さえ駆り操るが、 セイバーとして召喚されたため若干のランク低下がみられる。

【固有スキル】
カリスマ:B
 軍団を指揮する天性の才能。団体戦闘において、自軍の能力を向上させる。
 カリスマは稀有な才能で、一国の宰相としてはBランクで十分と言える。

軍略:C+
 一対一の戦闘ではなく、多人数を動員した戦場における戦術的直感力。
 自らの対軍宝具の行使や、逆に相手の対軍宝具に対処する場合に有利な補正が与えられる。

魔力放出(光):B
 武器・自身の肉体に魔力を帯びさせ、瞬間的に放出する事によって能力を向上させるスキル。
 本性である救世観音の御光が、魔力となって使用武器に宿る。
 セイバーは、生前二度に渡り、初対面の相手に自身が救世観音の化身だと看破され、突然かしずかられた時に発光している。
 おそらくは、赤面の代わりに発光で恥じらいを表す体質だったと思われる。

夢枕:B
 睡眠者の夢の中に霊体を侵入させる。
 夢の内容を閲覧し、対象と会話を行う程度は可能だが、戦闘行為などは不可能となっている。
 また、セイバー自身が持つスキルや技術を睡眠者に伝授することも可能である。
 いわゆる睡眠学習というやつであるが、サーヴァントとして能力が制限された状態では、完全な形での伝授は困難である。
 セイバーは、生前も死後も度々様々な者の夢に現れ、助言などを行ったと言われている。


【宝具】
『七星剣』
ランク:A- 種別:対魔宝具 レンジ:1〜3 最大捕捉:10人
北斗七星が意匠された、魔を断ち支配する二振りの聖剣。
その一振りは破邪の力を宿し、超強力な〔魔性〕特攻と、呪詛や穢れを打ち祓う浄化能力を併せ持つ。
また、もう一振りは鎮護の力を宿し、自陣の防御力をアップさせ防衛戦時の各種判定にプラス補正を与えると共に、
〔魔性〕の者の侵入を阻む結界を作り出す。
なお、太上老君が所有したオリジナルの神造七星剣はこれらすべての能力を一刀で兼ね備えるが、
セイバーが所有する七星剣は人造のレプリカであり、能力が二刀に分割されている。

『鶴林聖霊刀田』
ランク:B 種別:対軍宝具 レンジ:1〜30 最大捕捉:100人
セイバーの持つ神通力と大陸から伝来したての五行思想を複合した大魔術であり、
丙子椒林剣を大地に突き立て、レンジ内の地面に大量の刃を突き立たせる。
百済から来国した高僧の帰国を押しとどめるために用いたことから、
Bランク以下の仕切り直しなどの戦闘離脱スキルを無効化し、敵対者の撤退を阻止する効果を持つ。

『十七条剣法』
ランク:A++ 種別:対人宝具 レンジ:1〜3 最大捕捉:1人
二振りの七星剣で繰り出される高速二刀十七連斬。
対象の肉体でなく霊魂を切り刻む斬撃であり、一条ごとに、セイバーが配下の守るべき規範として作った十七条憲法の理念を刻みこむ。
(例:「和を以て貴しと為し、忤ふること無きを宗とせよ」、「篤く三宝を敬え」)
斬撃を一条受けるごとに対象の精神は改竄されていき、十七条すべてが完結した時、対象はセイバーの忠実にして理想的な配下に改造されてしまう。


【Weapon】
『丙子椒林剣』
セイバーの佩刀である直刀。
七星剣と違って特別な能力などは有していないが、当時としては最高の出来の刀であり、
最高級の「金」として、金属性の術式を用いる際には優秀な触媒となる。

『聖徳太子流(剣)』
セイバーが持つ神通力、「豊聡耳(思考の十分割)」と「兼知未然(未来視)」の戦闘転用形。
敵の攻撃を予め知り、並列分割思考によって導き出した完全な対処法を叩き込む。
その有り様は、さながら格闘ゲームの超反応CPUの如く冷徹無比。
また、豊聡耳は多人数の言葉を聞き分けるために用いられたものであるため、敵が多数であろうと十全な対処が可能である。

戦国時代、望月定朝なる男の夢枕に聖徳太子が現れて軍法の奥義を教え、彼はこれを元に軍法の流派「聖徳太子流」を起こしたとされる。
聖徳太子流は最初は軍法のみを教えていたが、後に定朝の子孫によって剣術や薙刀術も行うようになった。
なお、望月定朝に教えた聖徳太子流は八門遁甲を用いたエミュレート版であり、性能はオリジナルより劣るが神通力を持たずとも扱える。
また、かの斎藤一は、新選組入隊以前に聖徳太子流剣術道場で師範代を務めていたと言われており、
セイバーも彼が用いた牙と…左片手一本突きなどを使いこなせるものと思われる。
(実際には、斎藤一が修めた剣術は別流派のものとの説が強い)


【解説】
旧一万円札や日本史の教科書などで誰もが知ってる日本の偉人。
その生涯は数多の伝説に彩られ、日本においては、圧倒的知名度と相まってほぼすべてのクラスを網羅できる程多数の宝具やスキルを所有する。
ただし、今回はセイバーとして召喚されたため、主に剣に関する能力をピックアップした形になっている。
セイバーとして召喚された場合、物部守屋との戦いで自ら剣を振るって戦った逸話や対新羅の攻撃的な姿勢が盛り込まれており、
他クラスで召喚された場合に比べ、やや好戦的な性格となっている。

生前は国家運営に尽くした為政者にして宗教人だが、死後はちょくちょく他者の夢枕に助言して回るおせっかいさんでもある。
サーヴァントとしての能力は優秀で、近現代人の夢にも現れていたため現世事情にもなかなか明るい。
マスターによっては「この戦い、我々の勝利だ!」と叫び出したくなるくらいに大当たりではあるが、
聖杯に対する関心がまったくなく、余程迫られた事態にでもならない限り、聖杯戦争そっちのけで人助けに勤しみだす。
かと言って、無理に参戦を強いるようなら、背後からの十七条剣法できれいなマスターにされかねないので要注意。

会話の際は、生前の自分の言を「我(わたし)曰く〜」と引用してしゃべることが多い。
(例:「我曰く、『和を以て貴しと為し』。こんな浅ましい争いなどせず、みなもっと仲良くできないものかな」
「我曰く、『世間は虚仮なり、唯仏のみ是れ真なり』。人々を仏心から遠ざけるばかりの穢れた杯など無用の長物。七星剣で真っ二つにしてしまおうか」)

分割思考、未来視、精神侵入と、霊子ハッカーを思わせる能力を複数使いこなす。
もしかしたら、セイバーこそが最古の霊子ハッカーであったのかもしれない。