小野忠明?:北辰一刀流の源流にして一刀流の開祖。
尊敬を抱くと同時に、周作が興した北辰一刀流は小野派一刀流とは別の流れを汲むものであるため、どちらかと言うと「好敵手」という認識を持つ。
古き習わしによって培われた小野派一刀流と、旧来の因習を断ち切って新たな道を開いた北辰一刀流。異なるのは構えや流儀だけに在らず、その挟持も違っている。
高柳又四郎:剣の修練に立ち会い、刃を交わした中西道場の三羽烏のうちの一人。
音無しの剣、そして彼の「初心者にも手加減はしない」という挟持から、その技量は高いが修練相手としての才には乏しい、と捉えていた。
寺田の組太刀を学んでからは、彼に音無しの構えをさせぬほどにまで成長。剣豪としての才を開花させた。
また免許皆伝の際の祝儀試合にて一騎打ちを行い、引き分けという形で高柳の不敗記録を止めた事もある。
鴈鉄アズキ:マスター。孫のような存在であり、現代での一番弟子。
幼い頃から彼女と共にあり、時には優しく、時には厳しく、嘗て息子にそうしていたように「爺」として彼女に接し続けた。
物心ついてからは剣を握らせ、「師匠」として振る舞うように。そしていつしか彼女は……なんかバトルジャンキーな子に育ってしまった。
それでも一番弟子であり孫であることには変わりなく、居場所を大阪へ移して尚、彼女の側で成長を見守り続ける。
「北辰四刀流」に関しても、自身がそうしていたように、新たな流派を築いているのだとして寛容的。剣の道も此処まで来たか。
尚、彼女が仕事をしている間は、現世に馴染むような服装を着てミナミの娯楽街を放浪している。
もし用があるのなら、アミューズメント施設内のゲームセンターを訪れると良い。物凄い体捌きでハイスコアを叩き出す謎の老人に出会えるはずだ。
「ファファファ!四刀流とは恐れ入った。わが北辰一刀流もここまで達するとは、世の流れというものは儂が思っている以上に早く過ぎ去るものなのやもしれんな」
「おう、アズキ。遅れてすまんのう、ちと新記録更新に手間取っていてな。あっぷでぇとにて更新された曲のはいすこあを更新していたらこんな時間になっておっての……」
田中新兵衛:モザイク市で出会ったサーヴァント。
人斬りとして名を馳せた者の一人。幕末の世を賑わせたその名は、千葉の耳にも届いていた。
千葉は人斬りを一概に悪とは断じず、そこに明確な信念と矜持があるのであれば、それを貫き通すことは間違いではない、と語る。
一方で良しともせず、絶妙な距離感を以て接する。もし彼が望むのであれば……果たし合うことも吝かではない。
「……己に自信を持て。己の行いから目を背けるな。己が為す事に疑問を抱くな。儂の教え子の一人には、この訓えを守り通して、遂に無刀にて勝利に至ったものがおってな……」
“鴉”のセイバー?:モザイク市で出会ったサーヴァント。
古くより日本に伝わる太刀。数々の逸話を残し、遂には歴史から途絶えた幻の一振り。
剣に生きたものとして、彼女の銘は生前からの知識で把握していた。その刃渡りを見ただけでも銘を当てられるレベル。
「刀剣が人の形をなしている」ということにも興味を抱いていて、千葉にしては珍しく「接する」事が多い相手。
「ふむ……儂の刀の声も聞けるというのか。さぁばんとなるものは面白いものよの。儂の『鶺鴒』も、やがては君のような別嬪になるのかのぅ」
“蝙蝠”のアサシン:モザイク市で出会ったサーヴァント。
夢想願流の開祖。流派を立ち上げたる剣術家として、どこか惹かれるものを感じる。
流れ行く水のような剣……一定の形に囚われないその太刀筋は千葉を持ってしても凌ぐのは容易ではないだろう。
とは言え、今は戦うよりも先達者として色々話を聞いてみたい。戦意よりも、興味や好奇心が勝る相手。
「その身のこなし……流れるような手さばき……松林殿、げえむに興味はないかね?君のその手さばきならば、最高難易度であっても容易く攻略出来るだろう」
“一刀”のセイバー>?:モザイク市で出会ったサーヴァント。
「アズキには悪いが……一刀を名乗る者同士、仕合わずにはおれんのよ。では、いざ尋常に―――――――」