「キューキュー」「キューヒー」
基本情報
【元ネタ】史実、都市伝説
【CLASS】アヴェンジャー
【マスター】 なし
【真名】『泣く木』
【異名・別名・表記揺れ】ハルニレ
【性別】女性
【身長・体重】2m・49kg
【肌色】褐色【髪色】緑【瞳色】緑
【スリーサイズ】71/65/71
【外見・容姿】枝の様に痩せた手脚と躰を持つズタボロな服と包帯塗れの女性
【地域】北海道・夕張郡栗山町桜丘
【年代】江戸時代〜1970年8月22日
【属性】混沌・悪
【天地人属性】地
【その他属性】人型・樹木
【ステータス】筋力:D+ 耐久:B+ 敏捷:E- 魔力:B+ 幸運:E- 宝具: C++
復讐者:D+
復讐者として、人の恨みと怨念を一身に集める在り方がスキルとなったもの。
周囲からの敵意を向けられやすくなるが、向けられた負の感情は直ちにアヴェンジャーの力へと変化する。
その在り方は復讐者というより報復者。
敵意を向けられたらノータイムで報復を行う。
忘却補正:B
人は多くを忘れる生き物だが、復讐者は決して忘れない。
忘却の彼方より襲い来るアヴェンジャーの呪詛は対象の対魔力を低下させダメージを増加させる。
自己回復(魔力):B+
復讐が果たされるまでその魔力は延々と湧き続ける。
魔力を微量ながら毎ターン回復する。
陣地作成(呪):B+
土地に根付いた呪詛の化身として、周囲を浸食し『忌み地』へと変化させる。
時間と共に効果範囲は拡大していき、最大で一つの森程の大きさとなる。
忌み地に踏み入ったものは幸運値をアヴェンジャーと同値まで引き下げられる。
対抗するには最高ランクの呪詛耐性が必要となる。
呪術(躰):A
自身の躰そのものが濃密な呪詛で構成されていることを表すスキル。
Aランクともなれば霊基、霊核含めた全てが呪詛で構成された『呪物』そのものである。
その躰から大量の呪詛を放ち、他者からの呪術も吸収して力に変える。
その性質上、呪いに対する浄化が致命的な弱点となるが、並より上程度の者が呪いを解こうとすれば間違いなく死ぬ。
原初の呪い:B
はじまりののろい、即ち報復。
かの最初の殺人者が持つ呪いと同質な、ポピュラーな呪詛。
アヴェンジャーは攻撃を受けなければ一切攻撃を行えない代わりに、耐久と魔力の値が常にアップし、『反撃』によるダメージにボーナスされる。
可能性の闇:B
過労と過酷な気候に倒れた労働者の呪詛、強姦された炊事婦の呪詛、心中したアイヌの娘と開拓民の青年の呪詛、大自然の精霊の呪詛...
何一つと共通しない噂話が昇華した、変化に似て非なるスキルにして、無辜の怪物によく似たスキル。
実際に自分を構成する呪詛も、実際には関わりのない噂も、全てを一身に受け止めた偶像が呪木『泣く木』であり、現界した彼女は「呪い」と「可能性」の具現として振る舞う。
『慟哭の春楡』
ランク:C++ 種別:対人宝具、報復宝具 レンジ:受けた攻撃による 最大捕捉1人:
アヴェンジャーの『死にたくない、傷つけられたくない』という執着と『恐ろしい者を残らず殺したい』という怯え...或いは傲慢、そして人々のアヴェンジャーへの恐れが昇華されたものであり、アヴェンジャーの霊基と同化している宝具。
効果は極めて単純。『攻撃してきた者を殺す呪い』
受けたダメージに呪詛を乗せて、そのまま弾き返すことで対象に甚大な呪いと死を与える。
特に『斧』で傷つけられた場合はより強力な呪詛で相手を嬲り殺す。
しかし、アヴェンジャーを害そうという意思がまったく無い攻撃に対しては無効となる。物理攻撃以外の攻撃に対しても無効。
【解説】
泣く木。北海道夕張郡栗山町桜丘の国道234号線沿いに1970年8月22日まで存在したハルニレの巨木。
伐採しようとすれば「泣き声」を立て、作業員に不幸が降りかかる呪いの木とされていた。
1932年、木が生える河畔の崖と夕張川の間を通る国道の拡張・直線化の計画が持ち上がる。
その際に工事の障害となるこのハルニレを伐採しようと作業員が鋸で挽き始めたところ、木は「キューキュー」「キューヒー」「ヒーヒー」などのオノマトペで表現される「泣き声」を上げると同時に、鋸が折れて使い物にならなくなった。
別の作業員が斧で切り込んだところ柄が折れ、刃先が腹に刺さって出血多量で死亡。
伐採をあきらめ馬力で引き倒そうとしたところがロープが切れ、そのショックで馬が転倒して馬車引きが下敷きになるなど、数々の事故が繰り返された。
結局ハルニレは残され、国道はこの地点で大きくカーブした状態で完成した。
そして道路工事にまつわる事件以来、ハルニレの巨木は地元住民から「泣く木」と呼びならわされるようになった。
1970年、国道234号線の拡張・直線化計画が再度持ち上がり、工事の妨げとなる「泣く木」の伐採問題で町が揺れるさなかの8月22日深夜、北海道北部出身で当時29歳の作業員・Kが酒の酔いに任せ、チェーンソーを用いて一気に「泣く木」を伐採してしまう。この心無い行為にKは批判の矢面に立たされることとなり、ほどなく町を去った。
一方、伐採には成功したものの根株は掘り起こされることなく残され、国道のカーブも解消されることがなかった。
以来、この地点では「泣く木に魅入られたよう」と称される原因不明の交通事故が多発するようになった。
当時の『女性自身』『週刊平凡』などの週刊誌は「呪いの切り株の怪異におびえる町」として、1977年にこの周辺で発生した死亡交通事故をセンセーショナルに報道した。
事態に苦慮した栗山の町民は、朽ちかけていた「泣く木」の切り株の周辺を整備するとともに、近隣に生えていたハルニレの若木を「泣く木2世」として移植し、傍らに祠を祀るなどして慰霊に努めている。
大通自然公園に召喚された理由は不明。
恐らくは森に植えられた自分の子孫...
泣く木2世が触媒となったサーヴァント・レムナント、或いは『泣く木2世』に『泣く木』が憑依融合したデミサーヴァントか擬似サーヴァントの一種だと考えられている。
【人物・性格】
相互理解など不可能。かつては同情に値する存在だったかも知れないが、今となっては自らに害を与える者に対し一切容赦せず報復を行う恐ろしい怪物...否、只の呪いの塊に過ぎない。
最終的には狂気をも超えて『無慙無愧』に至る可能性すらある。
イメージカラー:暗い、暗い緑
特技:呪い
好きなもの:平穏、安心
嫌いなもの:痛み、死
天敵:ポール・バニヤン、チェーンソー
願い:自分以外の存在の全滅、痛みも傷付くことも無い完全な不死、座そのもの、または座に存在する自身の消滅
【因縁キャラ】
斧を持つ英霊:殺す
斧嫌い、殺す。
チェーンソーを持つ英霊:最大級の恐怖
「キューヒー」「ヒーヒー」
【コメント】
イメージは闇堕ちしたシェヘラザード。