kagemiya@ふたば - 当麻桃子
「そちらに事情があろうと無かろうと、あたしとしては負けるわけにはいかないってわけよ」

基本情報

【氏名】当麻 桃子(とうま とうこ)
【性別】女性
【年齢】21歳
【出身】岡山
【身長】162cm【体重】54kg
【髪色】黒色【瞳色】薄めの緋色だがカラーコンタクトで黒に見せている
【スリーサイズ】85/61/87 (Dカップ)
【外見・容姿】
ぬばたまの長い髪、どこか気品を感じさせる整った顔立ち、を台無しにするややラフな格好。
姿勢も猫背気味で、雰囲気もやや色々と諦めかけている印象を持たせる。
【イメージカラー】白桃色
【好きなもの】めでたしめでたしで締めくくられる昔話/ややレア気味の肉
【苦手なもの】後味の悪い物語/諦めの速い奴
【天敵】桃太郎
【誕生日】2月4日 水瓶座
【血液型】O型

【起源】「収奪」
【属性】中立・中庸
【魔術特性】火・土
【魔術回路】質:A+ 量:D 編成:不安定
【令呪】右脇腹。爪で斬り裂かれた傷跡をイメージ

【サーヴァント・クラス】アーチャー
【真名】吉備津彦命

人物像


【一人称】あたし 【二人称】あんた、おまえ、〇〇さん、親しい相手にのみ呼び捨て 【三人称】アイツ、アレ、親しい相手のみ呼び捨て

性格

口調は割とサバサバしているが、細かいところを指摘すると割と止まらないねちっこい性格。
自らを含めた命を重い存在だと認識し、自殺や諦めなどを決して許さない。諦めた他者を叱咤し、力を貸したりする一方、感謝されることには慣れておらず慣れあいも好いていない。
魔術師として生きて来たため、人との慣れあいや信頼、友情などといった存在は状況によって簡単に霧散する弱い存在だと考えているため、自身に感謝するような『弱い』存在からの好意は重荷だとして受け取ろうとしない。
感謝をしてくる相手に対してはぶっきらぼうに対価を要求する。でなければ自分はまるで良い人のようじゃないかと口を尖らせながら。

日常においては割と様々な相手に対してなんだかんだ面倒見は良いが、聖杯戦争のような殺し合いにおいては別。神秘とは秘匿するものという魔術師の原則にのっとり、事前に相手を迎え撃つ場合は可能な限り人払いの方法を取ったうえで、確認してしまった一般人は処理する。
決して快楽殺人者ではないが、殺人に対する嫌悪感が強いわけでもなく、良くも悪くも比較的良識的な魔術師と言える。
恩に対しては返せるものならば等倍返しを信条とし、タダ働きはするのもさせるのも大嫌い。
タダ働きさせようとする相手に対しては従わず、しようとする相手には薄気味悪い奴を見る態度を取る。

行動規範・行動方針

聖杯戦争の優勝こそが基本方針であるため、かなり好戦的。自身のサーヴァントが持つ多彩な矢を戦法の主軸とし、不利な相手からは躊躇なく逃走し、勝てる相手に対しては容赦なくぶつかろうとする。
可能ならば悪辣な手段も取ろうとするが、吉備津彦命の性格上それは令呪を使用しなければ難しいため封印気味。
自らの持つ鬼の因子に完全に侵食され自我が完全に別のものへと変異したら、味方であるはずの吉備津彦命から躊躇なく射貫かれるため、聖杯戦争中は当麻に伝わる魔術を極力使用しない立ち回りになる。そのため聖杯戦争中は魔術師としての実力をあまり発揮できない。

願望・衝動

当麻とは日本に数十代に渡って続いた魔術一族、『浅間』の分家であり、浅間に連なる者たちは始祖に妖魔あるいはその血を引く者から、交配することを条件に師事した魔術を修練し、根源に至ろうとする魔術一族であった。
当麻の血筋は鬼の血を引き、当麻の長女たる桃子も鬼の末裔であると父親から伝えられていた。桃子本人はそのようなことを信じていなかったが、16歳になってからしばらくの月日が経ったころ、自身に異変が起きた。
黒色の瞳は緋色へと変色し、その時までは数十代に渡る魔術師一族の者とは思えない、凡百の魔術師と大して変わらない魔術の才が唐突に天才という表現すら生ぬるいものへと変貌したのだ。
しかし代償として、嗜好も人のそれから外れはじめ、当麻に伝わる魔術を行使する度に自身が自身以外の何かへと変異して感覚を味わうこととなった。

それを見た当麻の者たちは歓喜した。ついに我らの家に始祖と並びうる魔術師が誕生したぞ、と。確かに偶然の結果とはいえ魔術の才に恵まれるのは良いことなのだろう。歴史が長いだけで衰退が迫っている、いや、衰退している当麻としては僥倖なのだろう。しかし、しかし、だ。
――――これは、不味い。魔術を探求した上で死ぬ覚悟は出来ている。他家と争って死ぬこともあるだろう。しかし、ただ魔術を行使するだけで自身が消えることを知った上で行使し続けるのは自殺と変わらないじゃないか。
そう考えた桃子は当麻の家から逃げ出し、鬼の衝動を克服するために日本を含めた世界各地の文献や情報を集めていく内に、万能の願望器を求めて殺しあう聖杯戦争へと行きあたった。これならばあるいは――――
今、自身が持つ才能と鬼の血は切っても切り離せないことは5年間の情報収集によって薄々感づいているため、その願望を叶えた場合は恐らくは凡百の魔術師あるいはそれ以下の存在へと落ちるのだろうと考えながらも、もしかしたら魔術師としての技量を保ったまま治せるかもしれないと聖杯戦争へと参加する。
願いを叶えた結果、魔術師としての自分が死ぬことになろうとも、自分自身が死ぬわけでは無い。最後の最後まで、生き足掻くことを決意しているから――――

参戦理由

自身が持つ鬼の衝動の克服。万能の願望器たる聖杯ならばその願いは可能だと思い参戦しているため、もし仮に他に克服する手段が有るのならばそれを実行する。
ベストは当然、魔術師としての技量を保ったうえでの衝動の克服だが、克服できるのならば最悪、魔術回路が消えても構わないと感じている。5年間の生活は彼女から魔術師らしさというものをやや、薄れさせていた。
タダ働きはするのもさせるのも拒否するため、そのような手段を持つ相手とのみ、マトモな同盟関係を結べる、かもしれない。

サーヴァントへの態度

現代に残る吉備津彦命の触媒、楯築遺跡にある弧帯文石の欠片を触媒に召喚した。
実のところ、狙っていたのは桃太郎こと吉備津彦命ではなく、彼と戦った鬼である温羅を狙ってこの触媒を使用した。
鬼の衝動を持つ自身と、鬼そのものである温羅に縁の有る触媒でならば召喚が可能なのではないかと感じたからだ。鬼とは強力な幻想種であり、その中でも強大な温羅ならば戦力としては申し分ないだろうと。
狙いはものの見事に外れ、天敵とも言える吉備津彦命を召喚する結果となり、召喚当初は(あっ死んだなこれ…)と思ったとか思わなかったとか。

鬼へと堕ちた時には躊躇なく射殺することを条件に主従関係を取る彼に対しては内心ビビり気味。
しかし、自身が自身でなくなった時にケリをつけてくれる存在は本心としてはありがたく、また日本人ならば誰もが知っているその武勇に纏わる御伽噺と、それを証明するかのような弓の腕に対しては大きな信頼を持っている。

役どころ

基本的には敵キャラ。良くても一時共闘をするだけ。願望への思いは聖杯戦争に自主的に参加するだけあって強く、願いを持つ相手とは基本的に相容れない。
また、巻き込まれた一般人に対してもあまり面倒見は良くなく、サーヴァントを自害させるのならばともかく参加している間は敵として認識する。
そもそも聖杯戦争を知ってしまった一般人というものが排除すべきイレギュラーなため、サーヴァントを潔く自害させ、記憶を消して日常へ戻るという選択を突き付けても承諾しない場合は善悪問わず敵として相対する。

来歴

彼女がまだ幼いころ、当主である父が死に、当麻の家は跡目争いで骨肉の争いをしていた。衰退する家にあって才能に恵まれず、ただ長女であるというだけで後継者とさせようとする桃子の部下たちと、それに反発しようとする彼女の妹たちの部下との跡目争いである。
彼女を含めた当麻を指揮するべき存在は、その争いについて何が起きたかも理解することが出来ず、神輿として担ぎ出され、理由も分からぬうちに争いに巻き込まれ、そして負けた者は責任を取らされ部下と共に処分された。
彼女の妹たちは最期まで理解できぬうちに、当主となる責任として見せられた桃子の前で処分され、彼女たちを勝手に神輿として担ぎ上げた部下たちはある者は許してくれと懇願し、ある者は罵倒を浴びせた。「お前さえ、お前たちさえいなければ」と。

それを受けて感じたのは哀れみでもなく、懺悔でもなく、怒りであった。お前のせい、だ――――?ふざけるな。あたしはただ産まれただけだ。この争いになんら関与していない。関係することがあるとするのならば当麻の家で育っただけ。そこに何の罪がある――――!
幼くして魔術師の生きる世界の理不尽さと狂気に染まった彼女は、だからこそと言うべきか命とは重いものだと考えた。食物連鎖の世界に身を置くことを決意させた。
その時に自らに課した決意が『自身は何が起きようと自殺をしない』という単純な戒め。生きているだけで他の何かを犠牲にするからこそ、諦めて死ぬのは何よりもどんな行動よりも傲慢だと思えたから。

ただ部下からの『提案』を甘んじて受けてきたのは、言うことを聞く自分は奴らにとって価値があるからだ。意味もなく反発して殺されでもしたら、自殺と何が変わらないだと思えた。
才能が無くても魔術の修練を続けてきたのは妹たちの命がそうしないと、無価値に終わりそうだったから。だから才能に目覚めた時は例え努力の成果で無くとも、嬉しいものだし珍しく部下からの世辞にも素直に喜んだ。
しかし先祖返りによって当麻の魔術を行使する度に起きる副作用を心配するものは当麻の家には誰一人存在せず、皆口々に「流石はお嬢様」と言うだけであった。弱音を吐こうとする度に虫を見るような眼で見つめてくるだけだった。
何が忠義だ。何が信頼だ。何が始祖と並びうる天才だ。アンタらの為に働くほど、あたしは優しくなんかない。止める部下を無視し、実力行使で止めようとした部下を処分して度に出た彼女の帰る家は、最早ない。それでもただ奴らに消費され、『自分』が消えるよりはマシだと思えたから旅に出た。

5年間の旅をして感じたことは、結局、自身を神輿として担ぎ上げた奴らは、最も才能のない自分を当主にすれば一番甘い汁を啜れるのだと考えただけなのだろう、ということだ。自分の妹についた奴らも、大なり小なり似た考えでしかないのだろう。
跡目争いをしてなお、浅間から何の干渉も受けないほどに衰退し、ただ歴史が有るだけの当麻においては、自身を含めた女は他家への嫁に行かせる価値もなく、ただ家の持つ金に従っていたにすぎないのだろう、と。
弱音を吐くつもりはない、ない、が。魔術師って疲れるな――――。そう思いながら、彼女は聖杯戦争へと参加する。自分の命を無駄にしないために。

台詞例

「ああ?子供だからだとか女だとかで見逃せ?おかしなことを言うなアンタ。そのどちらも人間なことには変わりないだろ?敵だったこともだ。恨むならあたしたちに戦いを挑んだ自分たちを恨みな――――ってなに見逃してんだよアーチャー!?」

「ありがとう、だあ?勘違いすんな。あたしはあたしの心情に肩入れしただけだっての。それに感謝するんなら金出すか行動で示せよ…オイ、なに笑ってんだアーチャー」

「良い人ぉ?気味の悪いこと言うな、お前。あたしほど自分のことしか考えない奴は滅多にいないし、そもそも魔術師ってのはカスばかりなんだ。そしてあたしは魔術師。勘違いするなよ」

「――――なんかじゃない。無意味なんかじゃない。命ってのは重い物だ。簡単に捨てちゃいけないものなんだよ」

コメント

召喚したサーヴァントに殺されそうなマスター良いよね。

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