日蓮宗(法華宗)の祖、日蓮。
この日蓮は正しい仏(だと信じていた■)と真に通じており、その教えをそのまま衆世に伝えてしまった者である。
自らが真なる仏と通じているがゆえに、異教を論ずる者は全てが仏の敵である…と、思っていた。
思っていたが故、どんな多数への反抗であろうとも、相手が帝であろうとも、■へと誠実であり続けてしまった。
そして、彼はとある世界の聖杯戦争で優勝、願望器を手に入れる。
それにより、ついぞ彼は、彼にとっての仏…、だと、思っていた者の、正体を知る事となったのだ。
それが、■という名の、仏とは何の関連もない、外界の存在だということを。
…彼の名は日蓮。
生まれつき外界の存在との対話能力を持ち生まれた、人類史上でも稀に見る奇跡の存在である。
初めて自らと会話できる存在と出会った■は、自らを仏として敬う日蓮の道を、良い方向へと導かんとした。
彼に優しすぎたあまり、仏ではないと告げることはせずに。