kagemiya@ふたば - 板額御前

基本情報

【元ネタ】史実
【CLASS】ランサー
【真名】板額御前
【性別】女
【身長・体重】203cm・179kg
【肌色】ベージュ 【髪色】黒 【瞳色】黒
【スリーサイズ】乙女の秘密だよ
【外見・容姿】おかっぱオーク
【地域】日本
【年代】平安時代
【属性】混沌・善
【ステータス】筋力:A 耐久:B 敏捷:E 魔力:D 幸運:A 宝具:D

【クラス別スキル】

対魔力:D

第二節以下の詠唱による魔術を無効化する。
大魔術、儀礼呪法など大掛かりな魔術は防げない

【保有スキル】

天性の肉体:C

大力無双と謳われる人間離れした肉体。
人間離れというより人間に見えない。

勇猛:B

威圧・混乱・幻惑といった精神干渉を無効化する能力。
また、格闘ダメージを向上させる効果もある。

金剛力:B

一時的に筋力と耐久を増強させる。
マスターの魔力を肉体強化に注力するブーストアップ。

【宝具】

こゝぞ夫の大事ぞだいりきむそうこんごうしゃりん

ランク:D 種別:対門宝具 レンジ:1〜20 最大捕捉:50人
結界や陣地の最も重要な基礎を『柱』として抜き取り、豪快に振り回す大技。
陣地効果を文字通り破壊する性質上、キャスタークラスや典型的な魔術師のマスターに対して非常に有利。
攻撃範囲も非常に広く、多数の軍勢を相手に大立ち回りを演じられる。


【Weapon】

『薙刀』

『和田合戦女舞鶴』五段目で使用していた薙刀。
この薙刀が見た目のオークっぽさを助長している気がしなくもない。
サーヴァントの乗騎に対して特攻を持つ珍しい性能を持つ。
原典だと素手で馬を倒していたって? いんだよこまけえことは。

【解説】

城長茂の乱で活躍した武将。
巴御前と並んで日本最強の女性武将として名前が上がりやすい人物。
一般的に美しいとされる戦う女性の中では珍しく、醜女であったことが通説となっている。
歴史資料としては『吾妻鏡源氏三代記』に記述が見られ、以下にその活躍を抜粋する。

また資盛姨母の坂額御前と号するもの有り。
女性の身たりと雖も、百発 百中の芸殆ど父兄に越ゆるなり。
人挙て奇特を謂う。この合戦の日殊に兵略を施す。
童形の如く上髪せしめ、腹巻を着し矢倉の上に居て、襲い到るの輩を射る。
中たるの 者死なずと云うこと莫し。西念郎従また多く以てこれが為に誅せらる。
時に信濃の国の住人藤澤の次郎清親城の後山を廻り、高所より能くこれを窺い見て矢を発つ。
その 矢件の女の左右の股を射通す。即ち倒れるの処清親郎等生虜る。
疵平癒に及ばばこれを召し進すべし。姨母疵を被るの後資盛敗北す。

簡単に表せば『坂額御前という女性が兵を挙げ、城を襲う兵を百発百中の腕で射抜いた。板額が怪我したことでようやく城資盛を倒すことが出来た』ということである。
抵抗むなしく囚われの身となっても板額御前は威風堂々としており、いささかも諛いが見られなかったという豪胆さを示す逸話が残っている。
これについての記述を以下に抜粋する。

藤澤の次郎清親囚人資盛姨母(坂額と号する女房)を相具し参上す。
その疵未だ平減に及ばずと雖も、相構えて扶け参ると。左金吾その躰を覧るべきの由仰せらる。
仍って清親相具し御所に参る。左金吾簾中よりこれを覧玉う。御家人等群参し市を成す。
重忠・朝政・義盛・能員・義村以下侍所に候ず。その座の中央を通り簾下に進み居る。
この間聊かも諂う気無し。凡そ勇力の丈夫に比すると雖も、敢えて対揚を恥ずべからざるの粧いなり。
但し顔色に於いては、殆ど陵薗妾に配すべしと。

阿佐利の與一(義遠)主女房を以て申して云く、越州の囚女すでに配所を定めらるれば、態と申し預からんと欲すと。
金吾御返事に云く、これ無双の朝敵たり。殆ど望み申すの條所存有りと。阿佐利重ねて申して云く、全く殊なる所存無し。
ただ同心の契約を成し、壮力の男子を生み、朝廷を護り武家を扶け奉らんが為なりと。
時に金吾、件の女の面貌宜しきに似たりと雖も、心の武を思わば、誰か愛念を遺さんや。
而るに義遠が所存、すでに人間の好む所に非ざる由、頻りに嘲哢せしめ給う。而るに遂に以て免し給う。
阿佐利これを得て甲斐の国に下向すと。

この時点では顔の美醜については、まぁ悪くないんじゃね? 程度には評価されているため、醜女という説は後世の創作とも読み取れる。
後に著された『大日本史』において彼女の容姿は以下のように書かれる。

坂額御前進至簾前、容貌ソ醜、無敢屈色(ソは機種依存文字の為変換不可)

この様に『大日本史』では容姿を醜悪と評価している。これが後世における板額御前の容姿に対する印象を決定づけたと言えるだろう。
しかしこの記述については先の『吾妻鏡』を出展とすることが同時に記されている。
初出と内容が異なる矛盾については寛永三年に写された版の『吾妻鏡』に遡る。
この版にて配とすべき箇所を醜と誤記しており、それを参照したため大日本史の執筆者が容姿が悪いと解釈したのであろう。

おそらく板額御前の出て来るものとして最も有名な『和田合戦女舞鶴』では力が取り柄の大女とされており、こちらでもその風貌について芳しい評価とは言えない。
件の演目では素手で入道館の門をぶち壊す、壊れた門柱を振り回す、馬二頭を転がすなど尋常でない怪力を見せる。
幾度か敵に囲まれても難なく全員を討ち果たし、まさしく無双と言うべき強さである。

その勇ましさの一方で、仕える北条政子の為に幼い我が子を切腹させ首を落とす熾烈な面もある。
尤も、これは忠義と愛情の板挟みになった末の苦渋の選択であり、決して非情というわけではない。
むしろ忠義に死ねることを善しとする息子の最期に泣き崩れており、その様は女として母としての坂額御前の姿を見ることが出来る。

板額御前の身長は実に六尺二寸と伝えられているが、後世の創作であると思われる。
その為サーヴァント化にあたっては更に身長が伸びた。

【人物・性格】

もはや人類に見えない不細工筆頭サーヴァント。
横にも縦にも異様にデカく、威圧感はヘラクレスやスパルタクスにも匹敵する。
顔は凹凸が少ない上に、大きく潰れた鼻と小さい目が人としてアンバランス。
かろうじておかっぱに切り揃えられた黒髪だけが人間らしさを残している。
体格は一見すると百貫デブだが、ガチガチに鍛えられているため女性としては体脂肪率がむしろ低め。
全身これ筋肉で体幹も内臓も鍛えてある。敏捷の低さはパワータイプゆえの制限。
控えめに言ってブタと呼んで差し支えのない容姿だが、本人は全く気にしていない。
むしろ見た目が悪いくらいの方が、本当に惚れてくれた男を信頼出来るとすら思っている。
よく出来た姉御肌の人物であり、外見こそ難があるがサーヴァントとしてはとても信頼できる女性だろう。
口調に関しては擁護のしようが無いが。
史実での逸話が中心となるアーチャークラスでの召喚であれば、もう少し人間らしい姿で現界するだろう。


イメージカラー:肌色
特技:突進
好きなもの:ちゃんこ鍋
嫌いなもの:真珠
天敵:兵糧攻め
願い:思いっきり暴れてたらふく飯を食う

【一人称】あたし 【二人称】あんた 【三人称】あいつ



召喚:「ブッヒッヒッヒ……板額御前ここに参上。とびきりの戦いとメシをたんまり用意しておくれよぉ?」

レベルアップ:「ブヒッ」
霊基再臨:「うぅん、美味い。やっぱりトンカツは脂身たっぷりのロース肉に限るねぇ」
その2:「ブタ汁? トン汁? どっちでも構わないねぇ美味いっ」
その3:「山盛りのご飯をおくれよ。これにたっぷりのラードと醤油を垂らして……ブヒィ!」
最終:「っはー……食った食ったぁ……。この分はたっぷり戦って恩返ししないとねぇ……。ブヒヒ、期待しておきなよぉ」

開始:「ブヒィィィィ! ぶっ飛ばしてやるよぉ」
その2:「ブヒブヒブヒ……あたしと戦おうたぁおバカだぁねぇ」

スキル:「ブヒョッ!」
その2:「さぁいくよぉ」
選択:「ブヒッ」
その2:「おぉう」
その3:「いぃねぇ」
攻撃:「そぅらっ」
その2:「どっこいせ!」
その3:「うぉぉぉう!」
EX:「ブッヒッヒ! これでもくらいなぁ!」

宝具選択:「一世一代の晴れ業、とくと見なぁ!」
その2:「パワーは充分だよぉ!」
宝具:「ふんせ! こらせ! どっこいしょ! おおおおうらぁああぁぁぁぁああっ! 『こゝぞ夫の大事ぞだいりきむそうこんごうしゃりん』」

小ダメージ:「ブヒッ!?」
大ダメージ:「ブヒィィィィィィィ!」

戦闘不能:「あたしの力でも、倒せないたぁねぇ……」
その2:「無駄飯食らいは……しないつもりだったのにねぇ……」
勝利:「ブヒ! ブヒヒヒヒ!」
その2:「ブヒヒ……力比べじゃそうそう負けるもんじゃないよぉ」

会話:「ほぉら、動いた動いたぁ! マスターだろうとサーヴァントだろうと、食った分はしゃっきり働くんだよぉ!」
その2:「あたしゃぁご覧の通りのブスだからねぇ。外見で嫌ってくれないだけでもありがたいのさぁ」
その3:「ブッヒッヒ。あたしにどんと任せておきなぁ」
その4:「今更あたしのどこを豚に出来るっていうんだい?」キルケー
その5:「だぁれが無能な雌豚だい。その手の自虐はあたしを見てから言いなぁ! ブッヒッヒッヒッヒ!」オーガスタ・エイダ(騎)
その6:「いやぁあたしは政治だの主義主張だのに興味は無いけどねぇ。痩せた人間を豚と罵るのはどうかと思うねぇ」ヨシフ・ヴィッサリオノヴィチ・ジュガシヴィリ

好きなこと:「でかい飯! いい飯! うまい飯!」
嫌いなこと:「装飾品の類は嫌いだぁねぇ。あたしが着飾っても仕方がないだろう? ブヒヒヒヒ」
聖杯について:「あたしは思い切り食って思い切り暴れたいだけさぁ。聖杯はいらないよぉ」

絆:「塩豚ちゃんこ食うかい? いやぁここの飯は美味いねぇブヒヒヒヒヒヒ」
その2:「チャーシューメンっていうのかぁ! これはいけるねぇ」
その3:「ふごふごふご……卵とじもソースも味噌もカツ丼はどれも美味いねぇ」
その4:「いやぁこんなに腹いっぱい食えるなんて幸せだよぉ。マスターに召喚されてあたしは幸せもんだねぇ」
その5:「ブヒヒ。まぁ不細工だってちったぁ役に立つところ見せようじゃないかぁ。いつでも呼んでおくれよぉ?」

イベント:「みんな楽しそうだねぇ。あたしも混ざってみようかぁ」
誕生日:「へぇ誕生日かい。一つ相撲でもとってみようじゃないかぁ」