kagemiya@ふたば - 俵屋宗達

基本情報

【元ネタ】史実
【CLASS】バーサーカー
【マスター】
【真名】俵屋宗達
【異名・別名・表記揺れ】 伊年 対青軒 野々村宗達
【性別】男
【身長・体重】181cm・64kg
【肌色】黄 【髪色】白髪 【瞳色】金
【スリーサイズ】
【外見・容姿】スーツを着こんだ初老の紳士。常に帽子を身に着けている。
【地域】京都
【年代】江戸時代
【属性】中立・善
【天地人属性】人
【その他属性】人型・神性・魔性
【ステータス】筋力:D+ 耐久:C++ 敏捷:C 魔力:B++ 幸運:A 宝具:B

【クラス別スキル】

(狂化):(E)

「まあ鬼ならば狂うとるのでしょうなぁ」という本人の思い込みも多々ある。
鬼としての種族特性と合わさっている点もあり、理性の喪失はほぼ見られない。

【保有スキル】

(鬼種の魔):(E)

鬼の異能及び魔性を現すスキル。
天性の魔、怪力、カリスマ、魔力放出、等の混合スキル。が、本人の血が薄く鬼としても未熟なためランクは低い。
鬼の魔力放出は基本的には『炎』の形を取るが、宗達は経験が少なく自身の魔力放出の種類を理解できていない。
しょうがないのでスキル『琳派』を併用し、慣れ親しんだ水墨画のたらし込みの要領で放たれる魔力は緩やかに、しかし確実に周囲を破壊していく。

(芸術審美):(A)

芸術作品、美術品への執着心。芸能面における逸話を持つ宝具を目にした場合、 高い確率で真名を看破することができる。
俵屋はさらにその物体や風景の配置構成から、歪みや違和感を見出すことに長ける。自然空間に隠匿された工房や魔術等による変装、偽装をもかなりの確率で見抜くことが可能。

(琳派):(EX)

大和絵を基として産み出された、日本絵画における流派。宗達は本阿弥光悦と並びその創始者のひとりである。
直接師から技法を学ぶ事なく、あくまで心の師として尊敬し、模範などを通して学ぶ『私淑』という継承法を取る。
このスキルにより、宗達は現界してから描き出した作品が多くの人間の目に止まり、感動されるほどに魔力と耐久にプラスの補正がかかる。
その性質上、呼び出された土地による美術体系や知名度の影響を強く受ける。日本やジャポニズムの浸透した地域ではより強い恩恵を得られるが、日本画との関わりの薄い地域やそもそも人口の少ない所ではあまり効果を発揮しない。

【宝具】

二曲一双・鬼双天遊戯にきょくいっそう・きそうてんゆうぎ

ランク:B 種別:対軍宝具 レンジ:1〜20 最大捕捉:10

宗達の残した珠玉の一作、風神雷神図屏風に由来する宝具。
自動で動く二体の鬼を描き出し、豪風落雷で攻撃する…のが普段の使い方。
これだけでも強力な使い魔ではあるのだが、奥の手としてそれらの鬼を自身に融合させ、自らの身体を大幅に強化する餌にも出来る。言ってしまえば黒龍波。
これは他者にも融合させることができ、短期間ながら一般人であってもサーヴァントとそこそこ渡り合える程度には強化可能。
その際には風神雷神として空中を自在に浮遊、闊歩する事が出来る。
宗達は仲良くなった老人や子供、酒飲み友達にこの宝具をかけ、一緒に空を飛びまわる遊びを非常に好む。

【Weapon】

『扇』

直筆の絵付けを施した華麗な扇。扇げば大風を巻き起こし、振るえば刀の如く物を断ち切る。
大気のマナの流れを変え、直接敵にぶつけることも可能。

『筆』
絵付け用の色筆と水墨画用の墨筆を使い分ける。

【解説】

桃山〜江戸初期に活躍した画家。…というと若干の語弊がある。
京都の上層町衆で「俵屋」を屋号とする扇絵や料紙などの絵付け屋に生まれた彼は、あるものを自身の感性によって描く『画家』ではなく、以前に風俗画などとして描かれた著名な作品を扇や紙に配置し直し、商品にするという『絵付け師』であったのだ。ざっくばらんに言えば画家とデザイナーの様な違いである。
しかし本阿弥光悦や烏丸光広といった当時一流の文化人との関わりの中で宗達は独自の画風を開拓し、絵付師としてのデザイン性を引き継ぎながらも極端にデフォルメされた動物や風景画を数多く残している。
とくに有名なのが晩年の作とされる屏風絵、『風神雷神図屏風』であろう。
この絵では神であるはずの風神雷神はひょうきんな顔をした鬼として描かれ、たらし込みという技法で雲が描かれている。
これは国宝にも認定されており、後年では尾形光琳や酒井抱一といった著名な画家を含め、多くの模写、模作が造られている。
絵画における琳派の祖としても挙げられ、当時少なくとも寛永7年(1630年)には町の絵師としては異例の法橋という僧位が与えられていた程の日本美術史における重要人物だが、その生涯には不明な点が多く、生年月日も享年も正確な情報は残されていない。
ただ晩年は生業の扇屋を息子に譲り、どこぞに隠居したという。

【人物・性格】

老人ながらきびきびと働き、常に紳士的な態度を崩さないナイスシルバー。
僅かに京訛りが残るものの標準語もマスターしており、バーサーカーとしても鬼としてもあり得ないほど扱い易い。
しかし逆に言えばバーサーカーとしても鬼としても筋力や敏捷といった直接戦闘に関するステータスは少々物足りない。
どちらかといえば絵師としてキャスターで呼んだ方が良いのだが、そっちで呼ぶと本人が少しぶーたれる。
基本的には善人だが、悪行を命じられてもサーバントという身の上、そして「まあ鬼ならこういったこともするかもしれませんし」という思考の元、とりあえずやってみる。

京の豪商の跡取りでありながら何故、生年月日すら残されなかったのかと聞けば、彼はこう答える。
「…生まれは知れず、親も無く、慣れ親しんだは野山の草木。戯れに描き連ねた砂上の絵が俵屋主人の目に入ったは望外の幸運かはたまた定めか?
拾われた恩に僅かでも報いるため、我武者羅に画業営業に励みました。店を栄えさせ、宮廷にも名を売り、積み上げし業績の果て、ふと頼まれた二曲一双屏風画。妙光寺の再興の祝い品ならば、目出度き画題を描くが私の仕事。
しかしふと、本当にふと、腹の虫が騒いだのです。既に老いたり俵屋宗達、なればこそ一つ、少し歌舞くも面白い、と。
障子は本来雨風を防ぐための物。その内側に描いた風神雷神の金屏風を見たその時、これまでにない達成感と共にすとんと私は得心いったのです。
嗚呼、成程これは私だ。私は鬼であったかと。
拾われた恩だの、権威だの、それらも大変大事な物でございましたが…私が絵を描くは正に愉悦しいから。美しき、愛おしむべき自然や美を己が手と筆で配置し直し、より高位の物にする…
即ち美を凌辱する事に、たまらぬ法悦を覚えていたからだと。
まあその後は仕事を減らしつつ店も息子に引き継がせ、最期くらいは鬼として生きてみるかと大江山や鬼ノ城などを訪ねて回ったのですがついぞ他の鬼には会えぬまま、天命を終えました。
しかし今となってはこうして死後も御愛好頂き、サーバントの末席に座らせて頂いておりますが、どうもこの所求められるは荒事云々が多いようで。
なればこの俵屋宗達、身は老いながら未熟な鬼では御座いますが、持てる力の限りご奉仕させて頂きます。」


イメージカラー:鈍く輝く金
特技:観察・デザイン・いたずら
好きなもの:自然・お金・美
嫌いなもの:野暮・半端物
天敵:
願い:他の鬼に会って話をしてみたい

【一人称】私(うち) 【二人称】あなた・〜様(〜はん) 【三人称】彼・あの方(あん人)

【因縁キャラ】

(画家系サーヴァント):日本、海外に関わらず積極的に絡みに行く。場合によっては売買、雇用といった契約も結ぶかもしれない。なるべく友好的に、かつ自身の利益が大きくなる形態で。
(鬼系サーヴァント):慎重にその性質を見極めつつ、機会があれば喜び勇んで会話しようとする。ただし生粋の京都人かつ商売人でもあるので、京を荒らした事のある鬼にはそれとなくイヤミを言う。

【コメント】

まともな画家キャラを作りたかった