貧しい家庭で生まれ、1500年代に奴隷商人に誘拐され、奴隷として
イスタンブールに売られた。
当時の大宰相、
バヤジィト・トレニアン=パシャ?が彼女を買い、スレイマンに献上したという。
ロクセラーナはすぐに主人であるスレイマン1世の注意を惹いて、ライバルたちに嫉妬されたものの、スレイマンの第2側室となり、子供を成したことで第2夫人となる。
この時点でロクセラーナにとっての敵は、スレイマン1世の母后ハフサ・ハトゥンと、ハフサ・ハトゥンを後ろ盾とする第1夫人マヒデヴラン、ロクセラーナの最初の所有者であったといわれる皇帝補佐イブラヒム・パシャの3人であった。1534年にハフサ・ハトゥンが死去するとマヒデヴランはスレイマンの不興を買って宮殿を追われ、イブラヒム・パシャは処刑された。
その結果、ロクセラーナはもはやライバルがいなくなったスレイマンの皇后としての地位を得た。