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基本情報

名前空神論
著者ラスプーチン師?

空神論とは、ラスプーチンが最初にネジャカナ教の理念を記した書物である。この本では、主に「神の存在の否定」「神秘主義への批判」「超自然現象の肯定」などが述べられており、ラスプーチンによるネジャカナ教の核心的理念が記されている。
神はあくまでも形而上の存在であって、現実の事象とつなぎ合わせることは出来ないという主張である。

第一章

ここでは、「神」という概念の説明と存在の否定、ラスプーチン自身の捉え方などが述べられている。

「神とはすなわち、「未解明の事実」を認めなかった人間の思考停止の象徴である。世界の創造者、絶対的存在という神秘主義者による虚構は、人間をただの操り人形へと豹変させた。」
「それでも神は、原因不明、未知の恐怖から人々を救済する、古代の人間にとって最後の希望であり、崇高な存在であったと言えよう。しかし18世紀に起きたある大きな出来事は人々パラダイムを大きく転換させた。産業革命である。人類史上最大の発明、「科学」が誕生する。」

ラスプーチンは、完全なる虚構である神も、古代では人々を不安から解放する救世主であったとして、歴史的な神を全否定はしなかった。しかし、科学の誕生によってそれは打ち破られたとしている。彼は作中で、過激派一神教教徒を「古き人々」と揶揄している場面も見受けられた。

第二章

ここでは、主に「信仰の在り方」「思考停止の危険性」などを述べている。存在するだけで多大なる影響力を持つ「伝統」、しかしただ伝統に従うだけの行為は一種の思考停止に陥り、自らを殺してしまうというのが彼の意見だ。

「伝統というものは、たとえ虚言も事実であるかのように人々を錯覚させる力を持つ。しかし、その力に飲み込まれて簡単に信じ込んではいけない。その時点で人間は伝統という束縛で自由を奪われているのだ。」
「支配的な"伝統"の威力に、古代の人類は特に飲み込まれ易かったといえよう。何故なら彼らはは階級制度の中で、同じ人間の手によって既に自由を奪われていたからである。」

第三章

ここでは、革命によって自由を得た人々がなぜ今もなお神を崇める必要があるかというラスプーチン自身の疑問と、現実を見つめ原因を探ることで確実な解決方法を見つける事の大切さが述べられている。

「自由を得たはずの彼らが何故今も虚構を信じているのか。それは伝統の力があまりにも肥大化し、簡単には手放せないようなものになった事が要因であると考えられる。人々は未だに「未知」の恐怖に怯えきったままなのである。」
「もはや宗教の時代は終わったも同然である。我々は新たな世界に足を踏み入れなければならない。この世界は相対的で、あらゆる物事はあらゆる物事に関係している。それを踏まえれば、この世界の全ての事象には原因があり、今我々は科学の力でそれを解明する力を持ちつつあるという事だ。「祈る」時代は終わった。そして人類は「考える」時代の訪れを清々しい顔で迎えるのである。」

ラスプーチンは科学の誕生を「新たなる世界の誕生」だとして、古い伝統の放棄を人々に訴えかけている。この考え方はズバーツァ人をはじめとして少しずつ人々に受け入れられはじめている。しかしラスプーチン自身も述べているように、宗教は簡単に手放せる存在では無くなった。彼は少しでも多くの人が自由を得られるようにという願いを込めてこの本を書いた。

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