機能集約・廃止が検討されている神奈川県立図書館・神奈川県立川崎図書館に関する情報をまとめます。

2012年11月14日の定例記者会見において、県立図書館の再編についての質疑がなされています。

(県立図書館の再編について)

Q

 先日、県議会で、教育委員会がですね、県立図書館を横浜に集約して、その上で川崎を廃館にすると。さらに、県民に対するですね、閲覧と貸出サービスを廃止するということを表明されたんですが、知事としても神奈川県としても、教育委員会と同じお考えでよろしいんでしょうか。

A

 これはですね、県立の図書館というと、この横浜市の西区と、あと、川崎にあるわけですね。これを要するに、全体に今見直しをしている、緊急財政対策の中で見直しをしている中でね、どうするかという、その一環だと思いますけれども、基本的には、この二つの図書館、県立図書館は、話が違いますよね。川崎の図書館については、もう老朽化していて、これも川崎市の再開発計画という中で、もう30年までに移転する必要があるということがありますから、その中で、これからの県立の図書館のあり方について検討していくということが一つ。
 それともう一つ、この、横浜市の西区の県立図書館の場合にはですね、これは、教育局長も答弁したと思いますけれども、利便性を高めるために、わざわざ県立図書館に行かなくても市町村立の図書館で、その貸出・閲覧サービス、これを受けられるようにしようというふうなこと、これを提案されているわけでありまして、このときにその本体の県立図書館そのものをどうするかということ、これは市町村との合意が得られれば、県立図書館の貸出や閲覧というものを廃止するということになっていくということでしょう。これは、これから後の検討課題ということでしょうかね。

Q

 県教委ではなくて、県としても同じ考えで進めていくという認識でよろしいでしょうか。

A

 基本的にそうですね、はい。

Q

 それに対しても県民とかからですね、やはりせっかくその市の拠点であるというようなことがなくなるのはやはり寂しいであったりとか、また県の役割としてどうなのかというような声も上がっているようなんですが、それに対するお考えとかは何かありますでしょうか。

A

 だから申し上げたように、利便性を高めるという必要があると思うんですね。わざわざ横浜の県立図書館まで来なければ閲覧とか貸出ができないっていう今の現状。そうじゃなくて、市町村の図書館でそれができるといったならば、県内全体を見ると利便性が高まると思うんですね。だからその中で、そういうふうにしたときに、県の図書館、閲覧とか貸出機能をそのまま残すかどうかって、これは別の議論ですけれどもね。今、現実問題としてはそこの閲覧とか貸出されている方は少ないですね。今はすごく少ないです。そのためだけに人をたくさん配置してやっているわけです。そこのところはどうなのか、というところです。だから、県全体で考えてほしいです。県全体で見れば、皆さんがもっともっと使いやすくなる。だからその本体の部分、今は本体の部分だけでやっていますから、そこの部分をやっぱり残すべきなのか、残さないのかっていうことは、ちょっとこれから皆さんといろいろとご相談しながら検討していくことになると思いますけれどね。

Q

 ただ、文科省の調査とかでは今、少ないとおっしゃいましたけれども、図書の貸出、中学生の借りた本とかは調査開始以来、最多になっているとかいうようなデータも出ているんですけれども。今までで一番多かったというようなその辺の動きに対して…。

A

 ただ、市町村で全部の図書館で借りられたりなんかするともっと利用が広がるんですよね。それとの比較になると思いますけれどね。だから十分には、少しは多くなったという話があったとしても、なかなか活用されていないということですから、利便性が高まる、サービスを切っていくだけの話じゃなくて、利便性を高めていこうということですね。

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