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872:名無しさん@秘密の花園:2013/10/08(火) 20:13:02.07 ID:3fsdC/Nt
日中にふと電波が飛んできたので那智柄

「おい、足柄」
「何よ、那智?」
「そろそろドックも空いただろう。入渠してきたらどうだ」
 足柄は帰投した後、小破した状態のまま部屋で過ごしていた。
ドックが空くまで待っているのだろうと考えていた那智だが、一向に入渠する気配がないため声をかける。
「別にいいじゃない、小破くらいなら。大きな作戦があるわけでもないし」
 ベッドに腰掛けて足をぶらぶらと遊ばせながら、足柄は何でもないように言う。
那智は顔をしかめて大きくため息をついた。
足柄の正面に立つと、くどくどと説教をはじめる。
「そうはいうがな、足柄。油断していてはいざというとき対処できんぞ。ここは万全を期すためにだな」
さらに続く小言に、足柄はすねた表情で顔をそらす。
それを見て那智はさらにため息をつく。
「心配なんだ。頼むから」
「……だって、」
薄らと顔を赤くし、足柄は口を開く。
「ん?」
「だって、入渠したらキスマーク消えちゃうじゃない……」
「ぶっ!?」
思わぬ発言にむせ返る那智。
珍しく那智がつけてくれたのにと赤い顔でぶつぶつ言う足柄の姿に、顔が赤くなっていくのを感じる。
まさかそんな理由だったとは。
確かに滅多につけたことはなかったが、そこまで喜ばれるとうれしいやら恥ずかしいやら。
片手で口元を覆ってどうにかにやけるのを抑えながら、そんなことを考える。
「……あ、あとで付け直してやるから。早く入ってこい」
 これは明日の出撃に響きそうだとぼんやり考える。
今夜は寝かせてあげられるだろうか。




入渠すると傷きえるんですよね?キスマークも消えちゃうんです?とかいう電波を受信した結果である。

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