最終更新:ID:v0rQ1v8sZw 2013年10月28日(月) 18:27:03履歴
513:名無しさん@秘密の花園:2013/10/23(水) 22:24:52.44 ID:dpk3m3Nf >>511 どういうことだよww ではとりあえず投下 「山城、一緒にお風呂に入らない?」 扶桑がそう言ったのは夜も深まり、眠りにつく艦娘も多くいようかという頃だった。 彼女と山城を含めた第一艦隊は別の提督との合同演習に参加しており、夜戦の演習もしていたため、帰宅が遅くなっていたのだった。 この鎮守府では初期に着任した提督が、自室では――と言っても同型艦は同じ部屋だが――リラックスできるように、大きくはないが風呂を備えてある。扶桑型の姉妹に割り当てられた部屋にも同様であった。 もちろん大浴場もあり、ちょっとした温泉宿もかくやといった感じになっている。 扶桑が言ったのは、大浴場のことである。大浴場が開放されているのは、夕方から早朝にかけてとなっている。 戦闘には夜戦があることを考慮して、そのように開放時間を決めたのだ。 山城は扶桑の提案を快く受け入れると、早速と言わんばかりに艤装を自室に置きに行こうとした。 「ああ、今すぐじゃなくて……」 扶桑は逸る山城を押し止めると、二人きりで入りたいから、少し時間をずらそう、と言った。 演習の次の日は休養を与えられているため、眠るのが遅れても構わないからだ。 そして、深夜。皆が完全に寝静まった頃を見計らって二人は部屋を出た。 やや古びた廊下を鳴らさないように気を付けながら歩き、脱衣場に到着する。 服を脱衣場備付の衣服入れに入れて、浴場への扉を開く。 桶に湯を汲んで汗を流し、湯船に入った。 「いい温度ね…」 「そうですね、お姉様…」 それだけ言葉を交わすと、彼女らは再び口を閉じた。 聞こえるのは時折鳴る水音だけ。この静かな空間が心地いい、と山城は思った。 姉と同じ鎮守府にいるものの二人一緒に同艦隊に編成されることはあまりなく、二人の時間を持てていなかったのだ。 二人で休みが取れたらいっぱい話したいことがあった…そう思っていたけれども、一緒の時間を持てただけで充分 だったのだ。 と、山城はそう思っていたが、扶桑はそうでもなかったらしい。扶桑は山城の肩に手を回すと、自分の方に抱き寄せた。 「ひゃぁっ!?」 急な扶桑の行動に山城は驚き、扶桑の方を見る。と、扶桑はそのまま山城に口づけ、すぐに離れる。 「お、お姉様…?」 「……好きよ、山城」 「…お姉様……」 山城は顔を赤くして扶桑を見つめた。扶桑は微笑みながら優しく山城を抱きしめる。 「私も…お姉様が好きです……」 扶桑の鎖骨のあたりに顔を押し付けながら山城は消え入りそうな声で呟いた。 516:名無しさん@秘密の花園:2013/10/23(水) 22:27:55.45 ID:dpk3m3Nf 以上で終わりです。 あれ、なんか改行が変な感じに…なんでや
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