BBSPINKレズ・百合萌え板の【艦これ】艦隊これくしょんで百合スレのSSまとめサイトです

447:380:2013/11/12(火) 23:27:13.43 ID:0oe/n+7R
空気を読まずここでポッキーの日ロスタイム投下
間に合ってないけど間に合った
短めですが金剛×比叡です


以下本文

「お姉さま、ポッキーゲームしましょう!」
「んー、比叡は元気ですネー」

勇気を振り絞って言っては見たものの、肝心の姉さまの反応は微妙。
残り少ないポッキーを食べ進めながら、いつもと変わらない顔で笑っている。
口実となるポッキーの日も終わってしまったからさすがに苦しいかと思ったけれど。
ここまで反応が薄いのはちょっと、つらい。
落胆が顔に出そうになるの頑張って押さえて、恐る恐る尋ねる。

「ええと、ポッキーゲーム、お嫌いでしたか?」
「そうではないんですけどネ」

ふむと考えながらお姉さまは最後の一片を口に運ぶ。
嫌いではないということに喜ぶのもつかの間、もはやお姉さまの手元にポッキーが一つもなくなってしまった。
そもそもの話嫌いではなくとも、ポッキーなしではゲームのしてみようがない。
ああ、無理でしたか。
思わず溜息を吐いて肩を落とす。

「比叡、ちょっと」
「あ、はい。なんですか?」

448:380:2013/11/12(火) 23:28:00.82 ID:0oe/n+7R
考え事が終わったであろう姉さまに声をかけられ、慌てて顔を上げる。
ちょいちょいと指を曲げて招かれ、慌てて近づく。
何か叱られるようなことでもしてしまったでしょうか。
不安に思いながら見つめると、姉さまは悪戯っぽく微笑んで口を開いた。

「こっちのほうが、早くありませんカ?」

何のことを言っているのだろうか。
思わず聞き返そうとしたとき、肩に腕を回されてぐいと引き寄せられる。
あれ。え、え?
唇にやわらかいものがふれる感触。
脳がうまく処理しきれない。
顔が赤く染まっていくのが自分でもわかる。

「え、と。……どうして、その」
「んー、kissしたかったと思ったんですケド、違いましたカ?」

あってます、けど。
うまく口が回らないものの、姉さまには伝わったらしく、なら良かったデスと満足げにうなずいている。
嬉しいけれども、どうしてこうなったのか、よくわからない。
これは夢ではないだろうか。
幸せも想像を超えると受け入れがたいものだなあと感じる。
固まる私の頭を姉さまはぐしぐしと一通り撫でまわし、顔を覗き込んでくる。
またキスをしてもらえるのだろうかと動揺するけれども、どうにもそうではないらしい。
こちらをのぞき込んで微笑む姉さまはとてもとても素敵で、落胆などする暇もなく思わず目を奪われる。

「日本人は奥ゆかしさが美徳らしいですがー、はっきり言ってくれたほうが個人的には嬉しいですヨ」

その発言はつまり、言えば、キスしてくださるということなのでしょうか。
ああ、姉さま。信じていいのでしょうか。

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