BBSPINKレズ・百合萌え板の【艦これ】艦隊これくしょんで百合スレのSSまとめサイトです

962 名前:名無しさん@秘密の花園[sage] 投稿日:2014/02/16(日) 16:16:09.89 ID:wTOg8HBv
超 鋼 戦 艦

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超鋼戦艦榛名は艦隊の頭脳・霧島博士の手により、通常の100倍の資源をもって建造された超弩級巡洋戦艦である。
排水量26,330トン、全長214.6メートル、パワーは64,000馬力、最大速度は27.5ノット。
好きなものは霧島博士とのティータイム、嫌いなものは台詞の途中で降りてくる緞帳、
好きでも嫌いでもないものは、特定の日付になると水を得た魚のように「今日は何の日?」と誰彼構わず
執拗に尋ねてくる駆逐艦に、若干食い気味に「子の日でしょ」と即答してやった時の表情の消えた素の顔だ。
鎮守府の闇に潜む悪の魔の手から艦娘たちを守れ。
行け榛名、出撃だ!


霧島「新しい艦船のお知らせです」
提督「おお! 大型建造を待つこと8時間……ついにあの艦が我が鎮守府にもやってくるのか!
   よし、こないだから花壇の花びらを一枚一枚むしりながら沖縄の方角の空に向かって
   虚ろな目で独り言を呟き続けている矢矧を呼んでやれ! さっそく迎えに行こう!」

矢矧「ふふ、大和……大和、大和大和大和大和大和大和……」
能代「矢矧、しっかりして! もうすぐよ、もうすぐ会えるわ!」
提督「さあ霧島、緞帳を上げてくれ!」
霧島「はい、提督」

\ガチャ/

雷「いかづちよ! かみなりじゃないわ! そこn」

\ガシャン/

964 名前:名無しさん@秘密の花園[sage] 投稿日:2014/02/16(日) 16:21:13.74 ID:wTOg8HBv
提督「な、なぜ……何故なんだ! 8時間待って何故駆逐艦なんだ!? これでようやく矢矧×大和が見れると思ったのに……
   ところで矢矧×大和ってどう略すんだ……矢大? ハギヤマ? ダメだ、カップリング名がわからない……」
雷 「司令官、私がいるじゃない!」
雷 「私もいるわ!」
雷 「元気ないわね、そんなんじゃダメよ!」
曙 「いちいちへこまないでよ、クソ提督」
曙 「ホントうっざいわね、気に入らないなら外せば?」
霞 「ふん、で、逆ギレ? 情けないったら」
霞 「さっさと次やりなさいよこのクズ」
漣 「メシウマwwwwwwwww」
漣 「資材終了のお知らせンゴwwwwww」
漣 「ねえ今どんな気持ち? どんな気持ち?」
満潮「私、なんでこんな部隊に配属されたのかしら」
提督「考えてみればこの前からずっとそうだ…… どんなレシピを試しても駆逐艦しか出ない!
   駆逐艦同士のイチャイチャもそれはそれでいい……だが私はもっと大人な関係の百合も見たいんだ! なあ、霧島!」
霧島「死ねばいいのに」
提督「えっ」
霧島「たしかに私のデータによればここ数週間、艦船建造結果の96.8%が駆逐艦となっています。
   確率的に考えても異常な事態と言えるでしょう」
矢矧「大和! 大和こんなにちっちゃくなっちゃって! ペロペロ!」
雷 「いやああああああ!」
能代「矢矧! 矢矧ダメ、しっかりして! 提督、矢矧が!」
提督「くっ、こうなれば……霧島、『彼女』に出撃命令を」
霧島「えっ…… 提督、ですが……」
提督「頼む! これ以上、パートナーや姉妹艦の着任を待つ艦娘たちの悲しい顔は見たくないんだ!」
霧島「……わかりました、やむを得ませんね…… 榛名! ちょっと来て」

965 名前:名無しさん@秘密の花園[sage] 投稿日:2014/02/16(日) 16:26:04.57 ID:wTOg8HBv
キィィィィン
??「……」ピクッ

【ハルナ10のひみつ・ハルナイヤー】
 榛名は執務室から数km離れた戦艦寮の自室にいても、自分の名前を小声で呟く霧島博士の声を瞬時に察知することができるのだ。

タタタタタタ \バターン/「霧島!!」

霧島「うわ、早っ」

【ハルナ10のひみつ・ハルナダッシュ】
 『鎮守府内廊下ヲ走ルベカラズ』の禁則を無視して霧島博士の元に駆け寄る榛名の瞬間最大速力は島風のそれをも上回るのだ。

榛名「どうしたのですか、霧島! ヒマなのですか! 榛名でいいならお相手しましょう!」
霧島「テンション高っ」
提督「榛名、君に頼みたい任務がある。 じつh」
榛名「そういえば、港のほうに新しいカフエテリヤが出来たそうです! 何でもケエキバイキングが有名なのだとか!
    知っていますか霧島、ケエキバイキングではケエキを何個食べてもいいのだそうです! 榛名、ぜひ霧島と行きたいです!」
霧島「あー…… 私、そういうのあんまり……」
提督「任務終了後、ふたりには一日の臨時休暇と、特別賞与としてそのカフェのケーキバイキング招待券二枚を与えよう」
霧島「えっ」
榛名「さすがは提督! お心遣いありがとうございます! 何でもお言い付けください!」
提督「うむ! いいぞ……どちらかというと私は金榛派だったが、榛霧もまた違う趣きがあって実にいい! なあ、霧島!」
霧島「死ねばいいのに」
提督「えっ」
霧島「作戦はすでに立案済みです。 万事お任せを。 さあ、榛名行くわよ」
榛名「はい! 榛名、いざ出撃します! 勝利を、霧島とのケエキバイキングに!」

966 名前:名無しさん@秘密の花園[sage] 投稿日:2014/02/16(日) 16:31:25.18 ID:wTOg8HBv
〜夜・工廠〜

妖精「コウタイノジカンダヨー」
妖精「キュウケイキュウケイー」

??「…… よし、見張り番の妖精がいなくなったようね…… 今のうちに……」(ごそごそ)

??「ふふ、この緞帳の向こうにいるのが次に竣工予定の艦娘ね。 戦艦か空母として建造予定だったのでしょうけど、
    これで貴女も駆逐艦として生まれ変わるのよ…… この秘密兵器KNB(駆逐艦になれビーム)によってね……」
カッ

満潮「!? なっ、探照灯……!?」

??「そう、そういうことだったのね。 駆逐艦の……満潮、だったかしら?」
満潮「くっ、あんた…… 秘書艦の!」
霧島「警備態勢はあえていつものままにして、中でこっそり張っていたかいがあったわ。 榛名!」
榛名「はい!」(バサッ)
満潮「くっ、緞帳の中も……! 大型建造に偽のスケジュールを入れていたのね! そう、まんまと引っかかったってわけ……」
霧島「さあ、何故こんなことをしたのか聞かせてもらいましょう。 まずはその武器を床に置いて。 大人しくこっちに……」
榛名「!! 霧島、危ない!」
ビシュッ

霧島「!」
満潮「ちっ、外したか……近づかないで! 次は当てるわ!」
霧島「ば、バカな真似を……やめなさい!」
満潮「ふふふ……あんたたち戦艦に、とくに人気の金剛型になんて、私たち駆逐艦の気持ちがわかってたまるものですか!
    二次改修が決まっている艦や、カップリング相手が決まっていたり提督に必要以上に媚びを売ってみせる艦以外、
    生まれた瞬間からハズレ扱いされて解体か捨て艦に回され、やがて誰からも忘れ去られていく私たちのことなんて……」
榛名「霧島!」
満潮「あんたも動かないで! このKNBがもし艦娘に当たったら……どうなると思う?」
榛名「な、何ですって……(ピーン)はっ!」

【ハルナ10のひみつ・ハルナブレイン】
 通常の戦艦の100倍の資源をもって建造された榛名のIQは実におおよそ110という高性能を誇るのだ。

967 名前:名無しさん@秘密の花園[sage] 投稿日:2014/02/16(日) 16:36:07.06 ID:wTOg8HBv
霧島「満潮! 今ならまだ間に合うわ! 武器を捨てて大人しく投降しなさい! 私からも提督にとりなしてあげるから……」
榛名(そろりそろり)
満潮「!! そっち! 妙な真似を……」
榛名「ああ! う……美しすぎます、霧島!」(がしっ)
霧島「!?」
満潮「!?」
榛名「自らの身を挺してまで榛名をそのビームからかばおうだなんて! そんなことをしたら霧島が……霧島が駆逐艦に
    なってしまうのに、それを見過ごせというだなんて! 榛名にとってそれは残酷なる勇気……!」
霧島「ちょっと榛名! 貴女……」
榛名「大丈夫です! 榛名、霧島が駆逐艦になってもちゃんとお世話します! お食事もお風呂もおやすみも全部つきっきりで、
    一生面倒を見てあげますから! くふwwwwww 霧島がwwwちっちゃい霧島がwwwwww
   『榛名お姉さま』ってwwwwww 榛名のこと『榛名お姉さま』ってwwwwww」

【ハルナ10のひみつ・ハルナパームリターン】
 榛名は時に自らの欲望のためなら、味方に対し手のひらを返すような非情な決断を選択するときもあるのだ。

榛名「さあ! 今です満潮さん!」
満潮「え、えぇーっ……」
榛名「何をためらっているのですか! 私が抑えているうちに早く……霧島力強っ……!」(ぐいぐい)
霧島「いいかげんにしなさい、本気で怒るわよ!」(ぐぐぐ)
満潮「うわぁ…… いや、ちょっと待ちなさいよ、あんた何か勘違いしてると思うんだけど……」
榛名「えっ」
満潮「このビームを浴びて駆逐艦になるのはまだ建造途中の段階の艦だけよ……? 竣工済みの艦娘が浴びたりしたら、
    船体が駆逐艦並の大きさに無理やり圧縮されて、かなりエグい死に方すると思うんだけど……」
榛名「 」(ぱしっ)
霧島「きゃっ、ちょっと急に離さないで!」
榛名「……な……なんて……なんて恐ろしいことを…… よくも榛名の霧島にそんな危険な武器を!」
満潮「えっ」

   Ξ 46cm三連装砲 シャッ
                    Ξ 46cm三連装砲 シャッ
                                     Ξ 46cm三連装砲 シャッ

満潮「ちょ」
榛名「勝手は! 榛名が! 許しませんっ!」
満潮「待っ…… え、F.U.S.Oに栄光あれぇええええええ!」
ゴォオオオオオオン

968 名前:名無しさん@秘密の花園[sage] 投稿日:2014/02/16(日) 16:41:16.30 ID:wTOg8HBv
霧島「――新しい艦船のお知らせです」
提督「おお! 大型建造で8時間……今度こそは間違いない! あの艦だ!」
矢矧「ふふ、ついに悟ったわ……大和は最初からずっと私の側にいたの……空気も水も、そう、この世の全てが大和だったのよ……」
能代「矢矧! しっかりして矢矧! 今会えるから!」
提督「さあ霧島、緞帳を上げてくれ!」
霧島「はい、提督」

\ガチャ/

武蔵「フッ、随分待たせたようだな…… 大和型戦艦二番k」

\ガシャン/

矢矧「大和ぉおおおおおお! 大和! こんなに日に焼けちゃって! ペロペロ!」
武蔵「何ィ!?」
能代「矢矧! 矢矧ダメ、しっかりして! 提督、矢矧が!」
提督「うーむ……未だ着任しない想いびとを、そして姉を待ち続けて互いに慰めあううち、二隻の間にはいつしか
    特別な関係が生まれていた……アリだ、矢矧×武蔵、十分にアリだ! 問題はカップリング名を何とするか……
    矢武? ヤハムサ? なあ、どう思う、霧島?」
霧島「死ねばいいのに」
提督「えっ」
能代「死ねばいいのに」

969 名前:名無しさん@秘密の花園[sage] 投稿日:2014/02/16(日) 16:46:09.65 ID:wTOg8HBv
タタタタタタ \バターン/

榛名「霧島!!」
霧島「……」(ふいっ)
榛名「き、霧島……まだ怒っているのですか? 榛名が悪かったです……榛名、十分に反省しました!
    そ、そうです、ケエキバイキング! 明日、お休みをとってふたりで例のケエキバイキングに行きましょう!」
霧島「何の話? 提督からもらった券ならお姉さまたちにあげてしまったけれど」
榛名「そ、そんな……! じゃあ、せめて補給を…… 榛名に補給をお願いします!」

【ハルナ10のひみつ・ハルナチャージ】
 榛名は戦闘後、もしくは定期的に霧島博士から霧島分を補給しないとそのパワーを十二分に発揮できないのだ。

榛名「ほっぺになんて贅沢言いませんから! いつもどおりおでこで、いいえ、この際ぎゅってするだけでも我慢しますから!」
霧島「……」(ふいっ)
榛名「そんな……霧島ぁ……ううう……」

霧島(……それにしても、結局何だったのかしら…… 満潮はどこからあんな武器を? それに最期に叫んでいた
    あの言葉…… 『F.U.S.O』……いったい何のこと? ……この事件、まだ終わっていない気がする……)



〜鎮守府・某所〜

??「どうやら満潮がやられたようだね」
??「まったく情けないわ…… 駆逐艦とはいえ、仮にも姉さまの、そして御国の名を冠する私たちF.U.S.Oの
    四天王という立場にありながら…… 金剛型なんて旧世代のロートル戦艦の策略に遅れをとるなんて」
??「まあ仕方ないよ、彼女はボクたちの中でも一番の小物、元より大して期待はしていなかったさ」
??「さてと、じゃ次は僕にやらせてよ。 とっておきのアイディアがあるんだ」
??「へえ、それじゃまあ、ひとつお手並み拝見といこうかな。 せいぜいあの子の二番煎じにならないようにね」
??「っていうか貴女たち、名前伏字だとキャラだだ被りでわかりづらっ」
??「そんなこと言わないでよ!」
??「そうだよ、気にしてるのに! もっと一人一人の個性を見てよ!」
??「はぁ……姉さま……」

970 名前:名無しさん@秘密の花園[sage] 投稿日:2014/02/16(日) 16:51:23.04 ID:wTOg8HBv
超鋼戦艦榛名の活躍により、駆逐艦満潮の企みは崩れ去った。
しかし、闇の組織F.U.S.Oからの新たな刺客が続けて鎮守府に襲い掛かろうとしている。
榛名は再び鎮守府を守りきることが出来るのか。
霧島は二人分の指輪を手に入れ、自分と榛名をケッコンさせようと目論む提督の企みを阻止することが出来るのか。
矢矧は再び大和に会いまみえることが出来るのか。
赤城は昨日の夜中こっそり加賀のとっておきのプリンを食べてしまった件を彼女の厳しい追求から隠し通すことが出来るのか。
そして、F.U.S.Oの真の目的とは。 その首領、『姉さま』とは果たしていったい何者なのか。
戦え榛名、鎮守府に平和が訪れるその日まで!





〜そのころの姉さま〜

扶桑「伊勢や! 日向に! 負けたくないのおっ!」カチカチカチ

ドーン \You lose/

伊勢「うぇーいwwwwww」
日向「マジっすか扶桑さん、こんだけハンデあげたのに弱すぎでしょwww ゲーム向いてないんじゃないっすかwww」
伊勢「言うなって日向、せっかくおごってくれる気になってんだからwww じゃ明日のランチとディナー、ごちさーすwww」
日向「ごちさーすwwwwww」
扶桑「ううう……」
伊勢「つうかさ、ディナーにデザートもつけてほしくね?」
日向「うわ、伊勢ひどすぎだろwwwじゃ、ハンデさっきの三倍なwwwwww」
伊勢「マジかよwwwこれいくら扶桑さん相手でもキツいってwww どうします扶桑さんwwwwww」
日向「ま、ここまでハンデついたらさすがに勝てますよねーwww あー扶桑さんのいいとこ見てみたいなーwww」
扶桑「……ぐす……」
日向「wwwwww扶桑さんwwwwwめっちゃやる気wwwwww」
伊勢「うぇーいwwwwwwデザートもあざーすwwwwww」
日向「バカ、お前早すぎだろwwwwww」
扶桑「……うううううう…… ……空はあんなに青いのに……」


 劇 終
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