妻は言った。「あたしが殺したのよ」―湖畔の別荘には、夫の愛人の死体が横たわっていた。
四組の親子が参加する中学受験の勉強合宿で起きた事件。
親たちは子供を守るため自らの手で犯行を隠蔽しようとする。
が、事件の周囲には不自然な影が。真相はどこに?
そして事件は思わぬ方向に動き出す。
登場人物
並木家
- 並木俊介:主人公。アートディレクター。
- 並木美菜子:俊介の妻。
- 並木章太:俊介の息子。
藤間家
- 藤間:藤間病院院長。五十歳前後。
- 藤間一枝:藤間の妻。
- 藤間直人:藤間の息子。
坂崎家
- 坂崎洋太郎:四十歳前。顔つきは精悍で体つきも引き締まって見える。
- 坂崎君子:洋太郎の妻。日本人形のような顔立ちをしている。体が弱い。
- 坂崎拓也:洋太郎の息子。
関谷家
- 関谷孝史:建築の仕事をしている。
- 関谷靖子:関谷孝史の妻。大柄でやや中年太り。並木美菜子の女子大時代からの友人。
- 関谷晴樹:孝史の息子。
その他
高階英里子:俊介の愛人。
津久見:塾講師。
トップページ