鬼畜陵辱SSスレ保管庫のサンプル

 高速道路を一台のバイクが駆けていた。
 車の間をすり抜けるように走っていく、一歩間違えれば事故を起こしかねないほどの速
度とコース選択、そのバイクが駆け抜けた後にあるのはクラクションの怒声ばかり。その
走り抜けていく様はまるで風のようだ。
 漆黒のボディを駆るは黒いコートをまとった痩身の女だった。
「あのガキ……」
 紅は透華がいなくなっているのに気づくと、近くにある飯島の拠点のひとつへ向かい、
このバイク――Shadow Slasher <400>を出した。
 久々に乗ったため勘を忘れていないか不安だったが、そうでもないようで紅は安心した
が、ゆっくりしていられない状況だった。
 飯島も透華も敵の手に渡ってしまった。
 居所は息のある奴から聞き出せたが、豊幌市の外。それまで敵が二人に手を出さないか
といわれたら、分の悪い賭けだった。新年まで生かしておかないとならない透華はまだし
も、飯島を生かしておくとは思えなかった。
 だが、それでも助けられる可能性があるなら、と紅はスロットルを更に開く。紅の意思
を反映するようにShadow Slasherは咆哮をあげる。加速度が紅の戦意を高揚させる。
 フルフェイスのヘルメットの中で紅は呟く。
「なにが、スカートにあってます、だ」
 透華の書置きを思い出して、紅は口端を歪める。
 
 
『  紅さんへ
 
    イイジマさんがつかまってるそうです。
    わたしが行ったら助けてくれるそうなので、いってきます。
 
    いままでありがとうございました。
   
                       柊 透華
 
 p.s.スカートにあってますよ(*>ω<)b』
 透華はたったそれだけしか書いていかなかった。
 文の最後にご丁寧にも顔文字を書くような暇があったのなら、居場所くらい書いていけ
よ――紅は哄笑を浮かべマシンと一体になる。
 速度を上げれば上げるほど、コートがひらめき、吐いているプリーツスカートも風にな
びくのだった。
 
***


「どうした、脱がないのか?」
「……うっ」
 透華はコートを脱いで、シャツに手をかけたところで手を止めてしまっていた。
 ここで服を脱いだら、その後なにをされるかは明白だった。
 男が三人、助けてくれそうな飯島は鎖に繋がれている、紅にはここの場所を教えていない、
自分を助けてくれるものは一人としていない状況だ。
 透華は不意に気づいてしまった。
 誰も助けてくれない、力では到底敵わない相手に囲まれている、それに男たちが約束を守っ
てくれる保障などどこにもないことを。
 背中を、冷たい汗が流れた。
「あ、あの……」
「ン? なんだ」
 田所の手には銃が握られている、おそらく男たちも武装していることだろう。
「ほ、脱いだら、本当に飯島さんを助けてくれるんですよね?」
 もう一度聞いた。
 田所は呆れたというようにため息をついた。
「ええ、そうですよ。そして、貴方はそれに同意した。脱ぐと約束をした」
「ぜ、絶対に守ってくださいよ、約束」
 透華が震える声でいうと、先ほどから暴行を受けている飯島が叫んだ。
「お嬢ちゃん、俺のことは気にするな、逃げろ!」
「い、飯島さん……」
 透華の足が半歩下がった。
 飯島もああ言っているじゃないか、なにも自ら危険に首を突っ込まなくてもよかったんじ
ゃないか、今なら、まだ――。
「おい、お前ら、脱ぐのを手伝ってやるんだ」
 透華の思考を呼んだように田所はそう言った。
 男たちは命じられた瞬間、飯島へ暴行を加えるのをやめ、透華の方へ向かってきた。
 少女は黒服の男たちが向かってくるのに恐怖し、逃げ出そうと身体を翻したが、足がもつ
れてしまい転んでしまった。
「きゃっ」
 膝を擦りむいて、血が滲んだ。
「おとなしくしてろよ」
 長身の男はそう言うと透華の足を掴み、もう片方の痩せ型の男は内ポケットから折りたた
みナイフを取り出した。
 ナイフの冷たい白銀が月光を反射する。
 透華は顔を引きつらせ、逃げようともがくが、足を掴まれていて這って逃げることも立ち
上がることもできない。
「や、やめてっ」
 痩せ型の男は透華の髪を掴むと、田所に向かって言った。
「脱がすだけですか」
 その言葉に含まれている期待に、田所はうんざりとし、興味がなさそうに言った。
「少しかわいがってやれ」
「遼!」
 田所はそれで興味を失ったように透華から視線を外すと、飯島に向き直り、その腹を蹴飛
ばした。
「だそうだ」
 長身の男が下卑た笑いを浮かべる、痩躯はそれに追笑した。
 地沼や津田のように好き放題女を食わせてもらえるポジションと違い、兵隊でしかない彼
らにはこういう機会はなかなか巡ってこない。
 今だって、本当は地沼か津田のどちらかが少女に拷問を加えている予定だったのだ。
 だが、その二人も死んだ。
 かわいがってやりようによっては、もしかすれば、自分たちが二人の後釜に入れるかも知
れない。それはとても望ましいことだった。
「やっ、やだ、触らないで、放して」
 じたばたともがく透華。
 痩せた男は少女を冷たい視線で見下ろすと、そのかわいらしい顔へ、膝を入れた。
「――きゃっ」
 手加減したものだったが、暴力になれていない少女には十分な威力だった。
「黙っていろ。悲鳴を聞きつけられても困るんでな」
「……ぃ、いやぁ……いたいよ、なんで、こんな……」
 透華は自らの顔を押さえたが、痛みは引いてくれない。
「怪我したくなかったら動くなよ」
 痩せた男はそういうと、襟を引っ張りそこにナイフをあて、一気に服を縦に引き裂いた。
 少女の柔らかそうな肌があらわになり、男たちは笑みを深めた。
 透華は前を押さえて隠そうとしたが、その鼻先にナイフを突きつけられ、頬を冷たい刃で
叩かれた。
「……ひっ」
「動くなつってんだろうがっ」
 ナイフを頬から離すと、痩せた男は透華の腹へ革靴のつま先を思い切り叩き込んだ。
「――ッ!? ……げふっ、ひぐっ……うっ」
 透華は息をつまらせてしまい、びくんと大きく身体を痙攣させると、荒く呼吸を繰り返し
はじめた。
「おい、あんまりいじめるなよ」
 長身が玩具が壊れてしまわないか不安になって言った。
 この数日というもの、この少女を捕らえるために奔走していたせいで、セックスどころか
まともに自慰もできていない状況なのだ。
 それなのに、折角めぐってきたこのチャンスが死姦になっては嫌だった。
「分かってるよ」
 痩躯はそう応えながらも、口元に浮かんだ笑みは違う答えを浮かべていた。
 もっと、この少女をいたぶりたい。
 この肌の白い少女の血は、さぞや綺麗な色だろうと考えていた。
「……はっ……っ……ううっ……」
 口元に手をあて、透華は息を整えようとしたが、うまくいかない。それどころか、どんど
ん酷くなっていくようだった。息を飲むと、おえっと胃からこみ上げてくるのが分かる。涙
がにじんで、視界がぼやけてきた。
 痩躯は透華の華奢な腕を掴むと、強引に服を脱がせ。ブラジャーをはぎとった。
 陶磁のように白い肌をみて、二人の男は笑った。
 長身の男は透華の胸にぶらさがる、豊かな乳房をみての性的な欲求からだったが。痩躯は
違った、ナイフをしまうと透華の髪を再び掴み、引っ張り上げた。
「いっ、痛い痛い、やめて、なにするの、抜けちゃう、やだっ」
 悲鳴をあげる透華に、痩躯は下舐めずりした。
「なにするって」
 噴出すように笑うと、思いきり透華の腹を蹴り上げた。
「――っ」
「おら、気持ちいいだろっ? え、おい!?」
 二発、三発と透華の腹を蹴り上げていく。
 蹴るたびに透華は呻きをもらし、逃れようとしてもがく、最高のサンドバッグだと痩躯は
思った。
「おい、やめろ」
 長身が透華から手を離すと、痩躯を止めにかかった。
「んだよ、うっせーな」
「死んだらどうするんだ、殺してもいいとは許可をもらってはいない」
 長身の言葉に痩躯は「チッ」と舌打ち、透華の髪を離してやった。
 すると、透華は何度も何度も痙攣を繰り返し、吐いた。
「うっ……ううっ……すんっ…………うげ」
 透華は自分の身体に吐しゃ物を撒き散らしそうになって、顔を背けて地面に吐き出した。
 長身の男はかわいそうにと透華の背をさすってやろうとしたが、その前に痩躯が近づき透
華の頭を掴んだ。
「きたねえんだよっ、こらっ、糞が」
 そういって透華の頭を地面に叩きつけると、吐しゃぶつを透華の顔にこすりつけた。
 その感触以上に、匂いのせいで透華は再び吐きそうになったが、でてくるものはなかった。
「やめろ」
 長身はもう我慢ならないというように、痩躯を殴り飛ばした。
「んだよ、なんなんだよ、さっきから」
 二人の男は今にも殴り合いを始めてしまいそうだったが、そこに田所が口を挟んだ。
「手塚、頭を冷やして来い。戸村、お前が柊透華の服を脱がせてやれ」
 痩躯の男は舌打ちをして、倉庫の外へ出て行った。
「大丈夫だったかい?」
 戸村は透華の身体を起こしてやると、背中をさすりながら、そういった。
 透華は「げほっ、げほっ」と咳を繰り返しながら、「大丈夫です」と応えた。
「よかった」
 男は人のいい笑顔で笑うと透華の髪を撫でた。
「きみみたいなかわいい子に、酷い奴だね、まったく」
「……怖かったです」
 透華は素直がそう応えると、男はうんうんと頷いた。
「吐くまで蹴るなんて、ああいや、女の子に暴力働くこと自体酷いよね。ああ、もう、顔も
汚されちゃって」
 そう言いながら男は、透華の顔についた吐しゃぶつを舐めとりはじめた。
「……な、なにをしてるんですか?」
「ん?」
 男は人のいい笑顔で笑った。
「汚いから拭いてあげてるんだよ」
 とても優しい声でそう言った。
 透華は首を振った。
「ぃ、いやっ」
 目の前にいる男は笑っているし、優しい言葉をかけてくれているが、どこかおかしいよう
に思えた。
「田所さんの命令だからね、ほらお洋服を脱ぎ脱ぎしようか」
 そう言って、スカートを脱がされたが、透華は抵抗しなかった。
「いい子いい子」
「……」
 男の言葉はやさしく、穏やかなものだったが。しかし。この場には全くそぐわなかった。
だからこそ、透華は恐怖してしまい抵抗できなかった。
 透華のパンツを脱がせると、男はそれの匂いを嗅ぎ、にっこりと笑った。
「いい匂いだね。ねえねえ、透華ちゃん、この下着もらってもいいかな?」
 透華は、痙攣したかのように頷いた。
「わあっ、ありがとう、大切にするね」
 そういって男はパンツをスーツのポケットにしまうと、逃げないようにか透華の肩を抱い
た。
「田所さん、透華ちゃんのお洋服脱がせましたよ」
 田所は「よくやった」と短く応えると、
「私はまだ飯島さんと話がある、もう少し遊んでやれ」
「はい。遊んでていいんだって、ねえ透華ちゃんなにがしたい?」
 無邪気な子供のように男はいう。
 透華は
「なにもしたくないです……もう、帰して……服ぬいだんだからいいでしょ」
 かすれた声で応えた。
「そっか」
 男は満面の笑みで応え。
「そうだ、透華ちゃんおトイレしたくない? 裸だとお腹が冷えるでしょ?」
 まったく聞いていなかった。
 透華は首を横に振った。
「透華ちゃんっ。答えてよ、ね? お兄さんとお喋りしようよ」
 気持ちわるい――透華はそう思った。
 この男の喋り方は子供のそれで、話すこともまるで子供のようだった、それがとても気持
ち悪く不快だった。
 だが、少なくともこの男は自分に優しい。
 ならばと透華は考え、男に抱きついた。
「逃がして、逃げたいの……」
 涙を流しながら言った。
 男は優しく透華を抱きとめ。
「じゃあ、おしっこしようか」
 違うことを言ったが、透華はそれを
「おしっこしたら、逃がしてくれるの?」
 そう解釈した。
 男は頷いた、その顔には無邪気な笑みが浮かんでいた。
「ほら、じゃあねっころがって、脚開こうね」
 男にされるがまま、透華は蛙のような格好をさせられた。
 陰部を隠そうかと思ったが、それは無駄な抵抗だと悟り、胸元で手を組んだ。
「ほら、透華ちゃん、おしっこしてよ」
 男は透華の陰部に指先で触れると、くすぐった。
 尿意自体は確かに存在していた。
「……んっ」
 少し踏ん張ると、勢いよく黄金色の液体は飛び出し、アーチを描いた。
「うわあ」
 男はそれへ目を輝かせると、そこに飛び込んだ。
 顔に透華の尿を浴びながら、近づいていき、口をつけて飲み始めたのだ。
「いやっ、なにしてるのっ」
 男は「んっ、んくっ」と喉を鳴らしながら、出てくる尿を飲む。
 透華は止めようとしたが、一度出始めた尿は止まらず。
 最後の一滴まで男は飲み干してしまった。
 男は口元を拭うと、
「おいしかったぁ」
 爽やかな笑顔でそう言った。
 透華は顔を引きつらせ、首を何度も振った。
「……かしい……」
「うん?」
 男は首を傾げた。
「あなた、あたまおかしいんじゃないの? おしっこなんて飲んで、頭悪いんじゃないの」
 透華の言葉に男はああと頷いた。
「透華ちゃんは飲んだことがないんだね、じゃあ、飲ませてあげるよ」
「え……」
 そういうと、男はチャックを下ろし、陰茎を取り出すと。呆然としたまま口を開いている
透華の顔へ、腰を寄せると、柔らかい唇を割り入ってくわえさせた。
「ふごっ」
「ちょっと待っててね……んっ……でるよ」
 男がそういった次の瞬間、尿道口から尿が飛び出した。
「ふぐっ」
 飲むきなどない透華の口からはどんどんと尿が溢れていく、それでもかまわず、男は尿を
し続けた。
 溢れる量に比べ、出る量が少ないため、どんどん口の中に尿がたまっていく。そのせいで
まともに呼吸することすら出来ず、透華は尿を飲み込んでしまった。
「……ふぐっ……うぐっ……う、ううっ」
「おいしい? 透華ちゃん? おいしいよね?」
 飲みきれない尿が鼻から飛び出た。
 鼻でも呼吸できなくなって、透華はもがいたが、男に押さえつけられ抜けれない、次第に
意識が遠のいていき――すんでのところで、尿は終わった。
「がはっ……げほっ……おえっ……」
 透華は地面に口の中に残っていた尿を吐き出すと、男を突き飛ばした。
「この変態っ」
 透華は口内から消えない不快な味に苛立ちながら睨みつけた。
 すると、男の笑顔はひび割れていくように消え、無表情に戻ったかと思うと、再び笑顔に
戻った。
「うんちしたいの?」
「聞きなさいよ、人の話をっ」
「仕方ないなあ」
 男は透華の腰を持ち上げると、尻の穴に触れた。透華のアナルは綺麗でかわいいなと男は
思った。ここからどんな太いうんちを出すんだろうと考えると、射精してしまいそうだった。
「ほら、お兄ちゃんが手伝ってあげるから」
 そう言いながら、透華の菊門に指を突き刺した。
「はうっ……や、やめて……」
「ほぐしたらでやすくなるよね」
 男は優しい笑顔で言った。
 透華は、涙を流し、叫ぼうとして。
「やめてやれ」
 田所が止めた。
「え?」
「そろそろ伊佐美紅が来る、外で立っていろ」
 男は少しだけ不機嫌そうに表情を歪めたが、「はーい」と言って透華から離れていった。
 田所は透華のそばまで来て、尿まみれになり、腹に青あざをを浮かべた姿を見て。不意に
孤児院時代のことを思い出した。
 あの頃、見た目がいい少女がはいってくると、大人たちの手によってこうした――いや、
これ以上にひどい姿になったのを見たことがあった。
 だが誰も同情しなかった。
 それどころか、施設にいた少年たちはそうなっている少女を部屋に戻すといって、連れて
行くと更に集団で性的な暴行を加えることがあった。
 そこに、自分も加わっていた。
 今でもにたようなことをしている。
 三つ子の魂百までとでもいうのだろうか?
「……違う」
 田所は呻くように呟くと、透華の腹を思い切り踏みつけた。
「立て」
 透華は黙ってそれに従った。
 それが気に食わなかった、施設にいた少女のようだと思った。
 透華は飯島の前まで連れて行かれ、飯島の姿を見て、「ひっ」と短い息をもらした。
 顔が変形して、既に誰だか分からなくなった飯島は、下半身を露出させられていた。その
赤黒い陰茎は大きく痙攣を繰り返しながらカウパーを撒き散らしていた。
 だが、飯島には意識がないようだった。
「座れ」
 田所は言った。
 透華は地面に座ろうとしたが、田所は「違う」といった。
「飯島さんの陰茎の上に、だ」
「……え?」
 田所は透華が男たちによって嬲られている間、飯島にいくつもの薬を飲ませていた。既に
飯島の意識はこの世になく、ただただ身体は死ぬまで精液を垂れ流すだけのものと成り果て
ていた。
「飯島さんので、処女膜を破れ、そうしたら助けてやる」
 そういって、透華の後頭部に銃口を押し付けた。
「そんな……」
 透華は喘いだが、抵抗しようとはしなかった。
「早くしろ」
「……はい」
 透華は飯島の身体にまたがり、ゆっくりと腰を下ろしていった。
「ひっ」
 陰部に亀頭が触れると、透華は悲鳴をあげた。
 これを今から中にいれるのかと思うと、透華は泣きたくなった。それでも死にたくないと
いう感情が勝って、透華は自らの陰唇を押し開き――挿入した。
「……ひぐっ」
 飯島の太い陰茎は亀頭まで透華の膣に挿入されると、その反動だけで射精した。
「い、いや、なにかでてるの……なにこれ……いやあ……」
 抜こうとしたが、拳銃を押し付けられて、透華は泣いた。
 透華は飯島の肩を掴むと、びくんびくんと射精を続ける陰茎を、ゆっくりと飲み込んでい
き、わずかにひっかかりを感じたが、強引に押し込むと。下腹部に痛みが走るのを感じた。
「い、いたぃよ……なんか……痛いの……」
「根元まで咥えこめ」
「……む、むり……いやっ、……やるから……ころさないで……」
 透華は飯島の太く長い陰茎を根元までくわえ込んだ、その亀頭は子宮口をノックするよう
にカウパーか精子か分からないものを垂れ流し続けている。
「腰を動かせ」
 言われたとおりに腰を動かすと、飯島の陰茎はその度に熱いものを膣の中で放出する。
 じゅぷっ、じゅぷっ、水音が倉庫の中に響くのを未ながら田所は思った。
――アンタには何も守れない。
 田所にとって、飯島は上司であり、人生の教師であり、父だった。
 田所は常に飯島に親としての愛情をもとめていたが、飯島は自分の方をふりかえってくれ
なかった。それどころか幼い少女を連れてきて、娘として育て始めた。
 それだけならば飯島はいい人だと思ったが、田所はある日見てしまった。
 まだ中学生の紅と性交している飯島の姿を。
 気持ち悪かった。憎かった。悔しかった。いくつもの感情がないまぜとなっていき、田所
は自らが狂っていくのを自覚した。
 慕っていた飯島に、憎しみの感情を向けるようになってしまった。
 それ以来だった、田所は女を抱けなくなった。
 飯島の肉棒を自らの肉壷でしごく透華を見ても、田所はなにも感じなかった。服の上から
陰茎に触れてみたが、勃起する兆候もない。
 ただ喘ぎ声を撒き散らし、汁を溢れさせる少女の肢体を見て、田所は思うのだった。
 自分も少女だったら、飯島にかわいがってもらえたのだろうか、と。
「ふ……」
 それこそくだらない幻想だと思った。
 自分が少女だったのなら、あの施設の中で死んでいただろう。
 それに全ての決着はついてしまった、もう後戻りはできない。
 あとはこの少女に親殺しの復讐をさせるだけだ。
 田所にとって、今回の事件は途中から目的がすりかわっていた。
 組織から飯島と食い合わせられると分かった瞬間、田所は飯島と紅を始末することを思い
立った。
 ただ、普通に殺すだけでは心が晴れない。
 田所はそう思い、少女に銃を渡した。
 
 
***
 
 
 紅は倉庫街につくと、透華がいるであろう倉庫の前にマヌケにも二人の黒服が立ってい
るのを見つけた。そんなところでぶらぶらしていたら、ここにはなにかありますといって
いるようなものだった。
 紅は片手で銃を抜くと、まず一人を撃ち殺し、次の一人へバイクの前輪をぶつけた。
「ここか」
 バイクを降りると、倉庫の壁に耳をあててみた。だが物音一つしないし、隙間から覗い
ても電灯の類はつけられていないようだった。
 紅はいぶかしみながらも、正面から倉庫に入った。
 すると、予銃弾が紅を襲った。
「くっ」
 避けることすら出来ず、脚に一発食らってしまった。
 反撃しようと銃を構え、直ぐに引き金を引こうとしたが――
「……なっ」
 そこだけ光があたっていた。
 青白い月光が独りの少女を照らし出している。
 その少女は一切衣服をまとっておらず。
 その少女の膣からは一筋の血が流れていた。
 その少女はその手には大きい銃を持っていた。
 その銃口は紅へ向けられていた。
「うそだろ……」
 そこにいたのは、
「柊、透華。なんで……」
 それに答えたのは、銃声だった。
 
 
   <ED――引き金>
 
 
 透華は飯島と田所がでていった倉庫のなかで一人きりでいた。
 田所が警察を呼んでくれたそうなので、もう直ぐ帰れると透華は思った。
 田所に言われたことを思い出した。
『パトカーのサイレンも鳴っていないのに扉が開いたら、これで撃つんだ』
 はい、と透華は答えた。
 その通りにした。
 黒コートをきたその人は、苦しそうに呻いていたが、よく聞こえなかった。
 透華はもう一発引き金を引いた。
 それは侵入者の頭を撃ち抜いたけれど、透華は腹部に強い衝撃をうけて倒れてしまった。
「あ……れ? なんだろ……?」
 透華は銃を捨て、腹部に触れた。
 べっとりと粘性の高い液体がついていた、今も溢れている。
「なん……だろ……?」
 精液だろうか?
 飯島の陰茎は透華の身体をべたべたにしてしまった、気持ち悪いことだ。
 なんだか眠いと透華は思った。
 まだサイレンは聞こえない。
 透華は警察が来るまで眠っていようと思った。
 サイレンが聞こえたら起きれるだろう、そう思って。
 ゆっくりと、まぶたを閉じた。

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