| おっと、そろそろ日が暮れてきたな。 なぁ○○さん、バスを止めて、海でも見にいくかい? だりーも寝ちまったみたいだしさ。 |
| んー、広々としてて、最高だな! 波は毎日、飽きることなくビートを刻み続けてる。 ここは終わることのないLIVE会場、か。 |
| でも……いよいよなんだな。 日が沈んで、また昇ると、大事なLIVEの幕開けだ。 アイドル木村夏樹の、序章ってところか。 |
| 伝説がはじまる……って言いたいところだが、 なぁ、じつはアタシたちに…… 物語なんてないんじゃないのか? |
| ただ熱い一日が続いてるだけで、 やりきった日々が勝手につながって見えるだけ。 それはストーリーなんて呼べる、上等なものじゃない。 |
| 一瞬一瞬がすべてなら、先のことなんて考えてもしかたない。 たぎるものを出し切って、完全燃焼する。 それがアタシの生き様じゃないかって思うんだ。 |
| だから、横で見ててくれよ。○○。 どんな太陽より真っ赤に燃えてみせる。 一度きり、一瞬だけのエモーションで! |