思い出エピソード対象カード：ロッキングメイド
前編 
| Place：事務所 | |
 | ……おっ、すまん、プロデューサーさん。邪魔しちまったか？ こんな夜遅くまで、また居残りで仕事か？相変わらず頑張るなぁ。 |
| あ……アタシはスタジオを借りて、ギターの練習してたとこ。 最近アイドル活動が忙しかったから、動かさないと腕が鈍っちまうしな。 |
| べつにギタリストになるわけじゃないけどさ。 ギターってのは、特別なんだ。アタシにとってはさ。 だから、定期的に鳴らしたくて。 |
| んで……今度のお仕事、決まったらしいけど、どんな内容なんだ？ フンフン……ひ、ひつじ？ ひつじってアレか？メェ〜って鳴く……。 |
| ああ、「ひつじ」じゃなく「執事」か……。ふぅ、よかった。 てっきりモフモフの動物キグルミでも着せられるかと思って、ビビったぜ。 |
| さすがにそれはちょっと、ロックっていうか……なぁ……。 まぁ、執事もロックかと言うと、微妙なとこっちゃとこだけど……。 |
| でもまぁ、プロデューサーさんがとってきてくれた仕事だ。 どんな仕事であれ、全力でイカしてもらうぜ。 見ててくれよ、アタシの魂をさ！ |
後編
| Place：撮影スタジオ | |
 | ……執事のカッコ、似合ってるか？そりゃどうも。嬉しいよ。 でも、問題は、このあとの衣装だぜ！ フリフリのメイド服なんて聞いてないぞ！？ |
| アタシがメイドってのは……さすがにロック過ぎんだろ！ いくらプロデューサーさんがとってきてくれた仕事でもさ……うーん……。 |
| よし！じゃあ勝負しないか？ アンタが勝ったらメイド姿になってやるよ！お題は……このチェスはどうだ？ よし、じゃあ早速始めるぜ！ |
| （……あれ。……弱すぎる。 でも考えてみたらこの仕事、この勝負にアタシが勝ったら、 せっかくの仕事、キャンセルになっちまう……か？） |
| あー！そこにポーンかー！やるなー。 あー。その隣も取られたら、負けちまうなー ……って、やっぱり取るよなー……、そうだよなー。 |
| はぁ……負けたよ、プロデューサーさん！ アンタ、結構チェス強いじゃないか。 しょーがない、約束だ！着てやるよ、メイド服！ |
| あぁ、女に二言はないさ！でもしっかり見ててくれよ。 メイド姿でもアタシの魂はロック！ |
| 最高のロック・メイドの生き様、 魅せてやるぜッ！ |