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5-6:籠絡編

初公開:2021/01/10



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夢はいつだって好き勝手に過去の場面を切り取り脳内に映し出す。
深層心理を映し出す鏡だと思えば幾分か気は晴れるのかもしれない。なぜなら夢の光景は、そのほとんどが自分の“記憶”に無いものか表層上忘れてしまった思い出ばかりを投影しているからだ。

警告と言ってもいいのかもしれない。無意識の心理が、自分自身に思い出せ、忘れるなと忠告しているのだろう。
スピリチュアリズムに心底傾倒しているわけではないが、いつか肉体が消え霊魂だけ残ったとして、この思念も果たして残り続けるのか、時々不安になる。
もしかしたら内なる心理は後々を見越し、今のうちにたくさん思い出せと諭しているのかもしれない。

今日は珍しく、“自分”が主人公の夢だ。


滝本『それでは今日の会議を終わります。お疲れさまでした』

いつもの会議の風景。この場面だけ切り取れば夢か現かははっきりしないだろう。
ただ夢だと断言できるのは、その光景を俯瞰して見ており、自身の意識が天井付近に離れていることで分かった。

『初めての会議お疲れさま。しかし、なんでそんなに会議がうまいんだ。滝本さん?』

多くの兵士が席を立ち議場を後にする中、一人の兵士が近づいて自分に声をかけた。彼はきのこ軍兵士 黒砂糖(くろざとう)だ。
夢の中の滝本は書類をまとめていた手を休めると、肩をすくめた。

滝本『身体が勝手に動くんですよ。それに、皆さんの支えあってのものですから』

黒砂糖『なんだそれ、おかしいな。以前に何処かで経験あるとかかい?』

滝本『どうでしょう。少なくとも私自身は無いはずですよ』

夢にいても、気づくことは幾つかある。
まず、自分は思った以上に表情の変化に乏しい。もう少し親しみやすさを出していたつもりだったが、いま見る限りはかなりの愛想の無さだ。これでは他人も声をかけづらいだろう。
それに、思わせぶりな態度も鼻をつく。参謀の文句の意味をようやく理解できた気がした。

とはいえ、これはあくまで夢なので現実の光景とは離れているかもしれない。あくまで深層心理が見せつけているだけかもしれないので、信じすぎることもないだろう。
そう適当に理由をつけ反省を二の次にし、夢が醒める時までボウと光景を眺めることにした。

滝本『黒砂糖さんにも大分助けてもらいました。今度、【大戦】で前人未到の撃破数を稼いだ“鉄人”のコツを教えて下さい』

黒砂糖『はははッ。気力だよ、気力。しかし、集計班さんを思い出すような捌きっぷりだったよ。なにか会議の進め方について、遺言でも残されていたのかい?』

滝本『そんな遺書が残されているのなら一番に読みたいですね。
ですが、強いて言うならば、そうですね…あの人の遺志、なんてものがもしかしたら私にはほんの少し宿っているのかもしれないですね』


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【きのこたけのこ会議所自治区域 ケーキ教団 地下 メイジ武器庫】

突如扉から現れたsomeoneを視界に入れながら、参謀は彼を招いた滝本の真意を解りかねていた。
普段あまり態度を表に出さない¢までもが露骨に顔をしかめている。

¢「これが今日、ぼくたちをここに呼んだ理由ですか。滝本さん?」

滝本「そうです。
彼は優秀な魔法使いにして、“宮廷魔術師”791さんの指示で【会議所】の動向を掴むために送り込まれた公国のスパイです」

サラリと滝本が語った言葉に、二人は思わず耳を疑った。

参謀「公国からのスパイッ!?本気か、滝さんッ!?」

someone「…」

当事者のsomeoneは何も語らずにただ俯き、その顔はローブに隠れている。

¢「someoneさんは新進気鋭のきのこ軍兵士。【大戦】の新運用ルール“制圧制”を考案した期待の新星。その人が、公国の送り込んだスパイと?」

滝本「最も難しいとされる【大戦】ルールを考えたその力は、間違いなく彼の才能でしょう。
後者については、本人が自ら認めました。そうですね?」

そこで初めて自分に話を振られたことに吃驚したのか、someoneは少しだけ肩を震わせたが。
ローブの中で静かに目を閉じ、観念したように一度だけ頷いた。

参謀の目の前に座る¢は、血色の悪い顔をさらに悪くさせ、ヒステリック気味に立ち上がった。

¢「ならば、この場に敵のスパイを呼ぶなんてッ、なおさらマズイんよッ!!」

彼の態度まで折り込み済みといわんばかりに、滝本はゆったりと片手を上げ彼を制した。

滝本「私も驚きましたよ。
先日、someoneさんが自ら『会議所の秘密を知っている』と打ち明け始めた時には、私も内心慌てたものです。
ですが、彼はどうやら恩師に従うつもりはなく、今は独断で行動しているようなのです」

“独断”。

参謀はその言葉に大きな違和感を持った。
わざわざ強大な師から離れ、あまつさえ敵陣に乗り込む必要が何処にあるというのか。
彼の自信無く、頼りない姿を見る限り、とても自分の意志で来たとは思えない。これも791の策略ではないか。
そう考えたのは参謀だけではなく、向かいの¢も同じようだった。

¢「ぼくはsomeoneさんを信じすぎるのは危険だと思うんよ。
正直、言葉だけではなんとでも語れる。こうしてここで話した情報を秘密裏に公国側に流されたら全て水の泡だッ!」

滝本「ご心配ももっともです。
でもご安心ください。
彼には既に私が“制約の呪文”を施しているので、秘密が漏洩するリスクもない。
もし彼が他の誰かにこの秘密を喋ろうとすれば、制約の術でその瞬間に彼の心臓は止まります」

“制約の呪文”とは呪術式の魔法で、術者が対象者を一定の条件下で拘束、束縛する際に用いられるものである。
特に対象者が同意さえすれば魔法の威力が増し、当人間で結んだ制約を破った際に生命を奪うものまで存在する。

今回、滝本がsomeoneにかけた魔術はまさに後者の呪文で、即ち対象者の彼が制約に同意したということでもある。
その言葉を聞き先程よりも少し安心感が増す一方で、益々疑問が強くなる。

参謀「それならまずは一つ安心やな…ほんで、そもそもsomeoneをここに呼んだ理由はなんや?」

someone「…僕が“優秀な魔法使い”で。
皆さんが頭を悩ませている“兵器の欠陥”について、専門家として意見を貰いたいから、ではないですか?」

三人は一斉に彼の方を向いた。

俯いていた顔はいつの間にか上がり、いまは逆に三人を見返している。
ヘーゼルカラーの瞳は鋭く光り、その目は挑戦的な意志を宿しているように参謀には感じられた。
先程までの弱々しい姿から一転し、今の彼の面は余裕綽々たるものがあった。

普段の彼はおどおどとした様子で、会議でも口数は少ない。孤独を好むのか、仲の良い斑虎と話している時以外では一人でいる印象しかない。
この場で啖呵を切れるような豪胆な性格の持ち主だとは知らなかった。この数分で随分と印象が変わったものだ。
今の精悍な顔つきは、まるで何処かの小説にあるような、荒々しい別人格が顔を覗かせる変貌ぶりだ。

参謀「ほう。随分と知っている口ぶりやな」

心を落ち着かせるために茶を啜りながら、参謀は暫し考えた。そして、滝本がこの伏魔殿に彼を呼んだ理由について、すぐに合点がいった。

参謀「なるほどなあ。つまり、陸戦兵器<サッカロイド>の定着率の問題を、ここで解決しようっちゅうわけやな?」

“さすがは参謀”と、芝居を見終わった観客のように、滝本は拍手で応えた。

滝本「我々のメンバーの中には、彼のような優れた魔法使いはいなかった。
唯一の悩みで弊害です。ですが、someoneさんが協力してくれれば最後のピースが埋まるかもしれない。そうでしょう、¢さん?」

¢「…」

逸った気持ちを抑えるように仏頂面に戻った¢は、静かに椅子に座り直した。


その様子を見て、someoneも近くにあった椅子を手繰り寄せ、スルリと腰掛けた。
そしてポケットからパイプ煙草を取り出し咥えると。魔法で灯した指先の火をパイプ口に近づけ、静かに蒸し始めた。

someone「失礼します」

パイプから口を離し静かに紫煙を吹く彼の姿は、とても様になった。
子供から背伸びをして大人になろうとするような不格好さは残るものの、同時に達観した余裕と研ぎ澄まされた緊張感も彼から滲んでいる。絶妙なバランスで彼に一種の“凄み”を与えている。
彼の度胸に、参謀は再度驚いた。

滝本が、“ね?すごいでしょ?”と好奇の目を送ってきているのが分かった。
【会議所】のsomeoneといま目の前にいる彼はまるで別人だ。
元々の性格に因るものか、幾多の出来事が彼の性格を変えたのだろうか。

もし、後者だとしたら彼の人生の転機は何時訪れたのだろうか。
俄然、参謀は彼に興味が湧いた。

someone「滝本さんの言ったように、僕は自分の意志で皆さんに協力したいと思っています。
安心ください。791先生は、【会議所】が陸戦兵器<サッカロイド>を保有しているという状況を一切知りません。一番弟子の僕が保証します」

滝本「確証は取れました」

“ほらね?”と言うように、滝本はしきりに視線を送ってくる。
煩わしいので参謀は敢えて気づいていないふりをした。

滝本「公国について、もう少し詳しく教えて下さいな」

someone「表向き、カメ=ライス公爵が国を治めていることになっていますが、数年前から791先生がライス家を支配し裏で実権を掌握しています。
僕を始めとした魔法学校の卒業生は、優秀な者は国内で成果を出し先生の名声を高め、さらに優秀な者は先生の下で働き彼女を支えています」

参謀「よくできた仕組みやな」

滝本「私たちも今度から【会議所】アカデミーでもつくりましょうかね」

滝本は手に持ったおにぎりを頬張りながら軽口を叩いている。
手元を確認すると、用意していた握り飯が一つ消えている。いつの間に。

someone「四年前。¢さんが公国に単身乗り込んだ際に話した“旨い話”に、先生は喜びつつも警戒感を顕にしました。曰く、【会議所】は何かを企んでいると」

¢「流石は791さんだ」

someone「そこで呼び出されたのが僕です。【会議所】の内情を探るようにと指示を受けました」

参謀「事情は理解したが…someone、お前はどうして791さんを裏切る?」

そこで、再びパイプを口から離したsomeoneは深々と息を吐いた。
途端に紫煙がドッと彼の口から吐き出された。

someone「僕には、先生の考えが理解できない」

ポツリと呟いた言葉もすぐに煙の中に消えた。
まるで彼を守るように紫煙が小さな主をスッポリと包み込む様子を見て、参謀は初めて彼の危うさを垣間見た。

someone「何の罪もないオレオ王国を危険に晒すあの人の企みを、生命の重みなどまるで知らないだろう狂人の企てをッ、食い止めたいんですッ!」

再び紫煙から現れた彼の顔は、霧が晴れた空のように凛々しく決意に満ちていた。
キリッとした顔つきは童顔ながら、昔の¢を彷彿とさせる二枚目ぶりだ。
参謀は曇りなき彼の瞳に、少々見惚れていた。

同時に、滝本が今夜開いた会合の“真の”意味を、徐々に理解し始めた。


―― なるほど、そうか。そういうことか。





someone「791先生は戦争の準備を進めています。都合がよければ近く軍を出せると仰っていました」

滝本「そうですか…それは我々にとって実に“不幸”なことです」

彼が大袈裟に落胆する様子を見て、薄々この“茶番劇”を理解し始めている自分に同時に嫌気もさした。

参謀「信じられひんな。本当に791さんが戦争を起こそうとしているんか?」

滝本の魂胆に乗っかり、参謀も少々大袈裟に眉をひそめた。
さすがのsomeoneにもその真意までは分からないだろう。

気づかないうちに、いつの間にか【会議所】が彼を罠に嵌めようとしていることを。

参謀の言葉を受け、滝本はすぐにバネ仕込みの人形のように椅子から跳ね上がり、威勢よく¢に顔を向けた。

滝本「¢さん、すぐに公国への武器提供は打ち切ってください。
“意図せず”、我々は公国軍を支援していたことになる。事態を知った今、看過することはできない」

¢「わかったんよ」

先程交わしたやり取りとは矛盾する内容に、何の疑問もなく¢は頷いてみせた。
彼も伊達に二十年来、【会議所】で揉まれてきていない。

滝本「someoneさん、貴方の提案で我々も目を覚ましつつあります。
取り急ぎ、助けてほしいのは陸戦兵器<サッカロイド>の抱えている問題について、魔法使いの観点から貴方よりアドバイスを戴きたいのです。
お願いできますか?」


下唇を噛みながら握りこぶしをつくる彼の姿は、事情を知らない者から見れば大国に立ち向かおうとする熱い青年議長として映るだろう。
だが事情を知っている参謀からすれば、逸る気持ちを抑えようと声を低くし、しかし気持ちを抑えられず思わず鼻息を荒くする狡猾な肉食獣に見える。
つまり今回の会合の目的は、今の提案をsomeoneに認めさせることにあるのだ。

そんな一人で盛り上がる滝本の熱から避けるように、彼の周りの紫煙は壁をつくるように三人との間に層をつくり、彼自身も容易に頷こうとはしなかった。

彼の慎重な姿勢に、参謀は素直に好感を持った。
いま見せている彼の露骨な警戒心は、目の前に座る自分も含めた狡猾な兵士からすれば既に格好の餌食となっているが、警戒すること自体は決して悪いことではない。

用心深さは自分の生命を永らえさせる。これまでの【会議所】でも幾多も実感してきたことだ。
慎重すぎると目の前の友のように変わり果てた姿になってしまうが。

someone「改めて確認ですが…

本当に外にある陸戦兵器<サッカロイド>は、【会議所】の“自衛用”として開発したもので、侵略用に開発したものではないんですよね?」

核心をついた質問に、部屋に微かな緊張感が走った。

参謀は表面上平静を装いながら、彼には分からないほどの変化で滝本に横目を向けた。
やはり、滝本は彼に【会議所国家推進計画】の全貌を伝えていないのだ。
恐らく陸戦兵器<サッカロイド>の話だけしかしておらず、彼から魔法使いの専門家として意見を引き出し、利用するだけにしようとしている。

当の滝本は眉一つ潜めず、至極落ち着いたものだった。
こうした時は下手に表情を変えるよりも普段の様子でいるほうが信用性を増すことを本能で理解しているのだ。

滝本は立ち上がったまま、何度も強く頷いてみせた。

滝本「当たり前ですッ!
以前もお伝えした通り、我々は“カキシード公国からの不当な横暴に備えるため”に、陸戦兵器<サッカロイド>を用意しているのです。

いうなれば、抑止力は最大の武器ッ!
強力な兵器は国家間では抑止力にしか働きませんよ、someoneさんッ。考えすぎですよッ!」

安い三文芝居だ、と思う。

しきりに拳を振り上げ、何度となく頷く彼の首といえば、カクカクと動く壊れかけの首ふり人形のようだ。
先程の“静”とは一転して、今度は“動”で相手の心を揺さぶる。
大袈裟な所作に相手も疑いそうなものだが、この化かしあいは一瞬でも相手に“本当にそうかもしれない?”と思わせたほうの勝ちなのだ。

普段の滝本しか知らない人間からすれば、いつもお経を読み上げるような口調の議長がまくし立てる激しい言葉を、知らずのうちに彼の心の内に潜む熱情なのだと感じる。感じてしまう。
頭脳明晰な人間ほど、脳が拡大解釈をしてしまうのだ。よく考えれば矛盾している発言を、信じてしまうだけの器量の良さがあだとなる。
そしてsomeoneもその思考の沼に陥っている。眉をひそめ悩んでいる姿を見れば一目瞭然だ。

滝本「我々は国家ではない分、大きな制限なく動ける。
その点で、公国に武器を横流ししていたことは過ちでした。
陸戦兵器<サッカロイド>開発資金、材料確保のために密造武器を製造していたことは、仕方がないとはいえ人道的に許されることではない。

せめてもの罪滅ぼしですが、我々も公国の横暴を抑えたい。なによりこれから災禍に見舞われるだろうオレオ王国を救いたいのですッ!
一緒に彼の国の野望を食い止めましょう、someoneさんッ!」

個人的に、参謀は彼のこうしたやり方に諸手を挙げて賛同しているわけではない。

他者を利用するだけ利用し終わったら切り捨てる。それは他者を厭わない狂気の手法だ。
ただ、非情さにおいては寧ろ¢の方が上だろう。彼は時々他者に対して情けをかけてしまう時がある。
それは暗殺を生業とする¢からすれば“隙を見せる弱さ”であり、文化人の参謀から見れば“人間らしさ”としての評価点だった。

その点で目の前の二人に比べれば、自分はかなりの穏健派だ。暗く汚い仕事は専ら二人に任せてきた。
そのため、この【国家推進計画】における自らの役割は二人に比べ一歩下がりがちだ。
二人から面と向かって糾弾されたことはない。互いに暗黙の了解という形で今日までやってきたのだ。それは二人の優しさの表れだった。

参謀は、そんな自身の踏ん切りのつけられなさを卑怯だと感じている。
計画に加担すると言いながら彼らのような非情さを持ち合わせることができず、かといってここまで反対もせず。寧ろ計画を推進してきた自身の矛盾を、心の中で悔いている。

今だってそうだ。
計画を完遂するためには、someoneにはここで滝本の言葉に従ってほしい。

だが、個人的な考えを言えば。

  彼には抗ってほしい。
  疑った気持ちを持ったままでいてほしい。

どうして相反する気持ちを持つのか、時々自分が不思議になる。
目の前の小さな魔法使いを気に入ったのか?そうかもしれない。
哀れんでいるから?それもあるだろう。既に彼はまな板の上の鯉だ。

しかし、根本にはもっと別の理由がある。それを心のうちで理解しながら、脳は言語化することを本能で嫌がっている。

そして、ずっと悩んでいた小さな魔法使いは――

someone「…わかりました」

神妙な顔で一度だけ頷いた。
吸い終わったパイプから湧き出た白い煙が、彼の顔の前でまるで白旗のようにはためいていた。

¢「助かるんよ。早速、この後メイジ武器庫で化学班さんたちと一緒に、陸戦兵器<サッカロイド>の問題点について意見を貰いたい」

参謀「…決まりやな」

ああ、彼も駄目だったか。

若き魔法使いに、権謀渦巻く【会議所】は早すぎたのだ。
そして彼の未来は今日、ここで確定した。望む未来とは真逆の結果を自身の手で手繰り寄せ、近く絶望する破滅の未来だ。


その未来から逃れることも、また【会議所】が逃がすこともしない。


自身もその一員でありながら、若い兵士の未来を摘んでしまったことに、参謀は心の底より嘆息した。


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