チョコマその1へ


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兵士から起動キーを受けとる。
このとき、事前にキーの種類を確認しないのが極まりだ。

参謀「エナジー始動」
滝本「マッシュルームインターフェース、システムオールグリーン」
霊歌「スキル兵装オンライン」

¢「“サッカロイド”発進!」

「「「発進!」」」

23:15

参謀「狩人隊前進し【◎ガルボミラクル】を発動せよ。僧侶隊は【◎マカダミラージュ】で支援すること」

始まった。【◎ガルボミラクル】は敵のスキルを無効化するスキル。
開戦直後はお互いこのスキルでバリアーを張り相手の攻撃を防ぎながら闘う訳だ。
【◎マカダミラージュ】は『直前のスキルをコピーして発動する』効果をもつ。狩人と僧侶はこれらのスキルで壁張り合戦を行う。そこへ重戦士と魔法戦士が攻撃スキル、というのがスキルJB制での一般的な戦術だ。

……そろそろ私も参戦しなくては。私は重戦士だから、

霊歌「【*コパンミジン】!」

……防がれたようだ。

23:28

「たけのこ軍の狩人部隊と接敵!」

滝本「魔法戦士隊は【Åチェルシーキャノン】で牽制、可能なら撃破!狩人隊は【◎ガルボミラクル】でガードしろ!」

正直、戦局は芳しいとは言えない。狩人の数ではきのこ軍が優っているが、たけのこ軍の僧侶部隊が絶妙なタイミングで援護している。
だんだんとたけのこ軍が【◎ガルボミラクル】を維持する時間が伸びてきて、きのこ軍には早くも被害が出始めていた。

滝本「【Åチェルシーキャノン】! 突破する!魔法戦士隊は俺に続け!!」

23:40

皆が紛争に出ていってしまったため、会議所に1人取り残された俺は暇を持て余していた。

オリバー「うーん……何してよう」

オリバー「wiki図書館にでも行くか」



23:47

霊歌「重戦士諸君!待ちに待った時が来た!」

霊歌「あと3分。あと3分の後、……祭りが始まる!」

霊歌「重戦士隊前進準備!【Åアポロソーラーレイ】で敵陣を突破するぞ!!」

23:50

ついにこの時が来た!【Åアポロソーラーレイ】という切り札を得たきのこ軍の重戦士たちがたけのこ軍の【◎ガルボミラクル】を打ち破り、敵狩人を次々に溶断していく。

たけのこ軍の狩人が減少したことにより、【◎ガルボミラクル】が維持出来なくなったたけのこ軍を滝本率いる魔法戦士隊が突破し、撃ち漏らしは重戦士隊が撃ち抜いていく。

見事なまでの好循環であった。
たけのこ軍にやけに重戦士が少ないことも大きくプラスにはたらいていた。

滝本「たけのこ軍狩人隊リーダーと見られる抹茶に遭遇、重戦士隊に火力支援を要請」

霊歌「火力支援了解、4〜5騎ほどで向かう」

流石に抹茶とその親衛隊となると練度も高いようで、滝本の魔法戦士部隊でも攻めあぐねているようだ。
だがそれも彼らが命中率の低い【Åチェルシーキャノン】を使っているからこその話。重戦士4〜5騎で【Åアポロソーラーレイ】を撃てば直ぐに片が付くはずだ。

不敵な笑みと共に霊歌の重戦士部隊が抹茶の首級を挙げに走った。

23:54

滝本・霊歌その他「抹茶覚悟!」
抹茶「【◎ガルボミラクル】」

抹茶との戦闘は苛烈であった。下っ端きのこ兵の【Åチェルシーキャノン】がかわされ、【Åアポロソーラーレイ】が防がれる。流石の強さだが、抹茶本人は兎も角親衛隊は数に押されて次々倒れていく。


【Åアポロソーラーレイ】の閃光に最後の抹茶親衛隊が吹き飛ばされた。
最後の二面攻撃でチェックメイトだ!!【◎ガルボミラクル】を唱えてもいずれか一方しか防げはしない!

滝本「【Åチェルシーキャノン】」
霊歌「【Åアポロソーラーレイ】」

抹茶「【──────】」





23:58:43 たけのこ軍 抹茶 討ち死に

狩人隊を率いて【◎ガルボミラクル】を連発、序盤の戦線を支えた。50分台のアポロ祭にて滝本・霊歌の攻撃を受け撃破されるも、しぶとく持ちこたえてアポロ祭中の重戦士部隊を5分弱にわたり引き付けたことは功績と呼ばれるに値する物であった。

(※抹茶は魔法陣の効果でバーボンハウスに転送されました。死亡はしておりません)

0:01

抹茶撃破の効果はてきめんに表れた。
【◎ガルボミラクル】は今や完全にきのこ軍がコントロールしている。が、霊歌としてはせっかくのアポロ祭をそれだけに使い切ってしまった事が少し不満だった。
あの後1分少々残っていたのだが、参謀に

参謀「これ以上突出するな。一旦帰還しろ」

と言われてしまったのだ。いや尤もな話だが。

因みに、たけのこ軍の重戦士が不自然に少数だったのは参謀がちまちま削っていたらしい。

滝本「まあ、これで大勢は決しましたかね」

参謀「【*プッカライトニング】」

参謀がたけのこ軍のスキル命中率を下げるスキルを発動し、前線の味方を支援している。
こういう裏方というか間接的な活躍に定評のある参謀である。


「報告!きのきの撃破、バーボン行きです!」

0:05

霊歌「えっ、きのきのさんそもそも来てたんですか?」

滝本「開戦直前にきただろ……。狩人隊リーダーだよ。参謀、フォローは!?」

参謀「では滝本さん、…………いや、目的は本陣のようです。そこで待ち伏せて下さい。私は念の為本陣まで戻ります」

滝本・霊歌「了解」


************


0:08

待ち伏せと言っても、サッカロイドの巨体では隠れることは難しい。
その場で来る敵を待っていると、参謀の言った通り本陣目指して一直線、ダッシュでこちらへ向かって来る影が……

霊歌「…………一騎?」


きのきの率いるきのこ軍狩人隊を撃破したと言うからどんな大部隊かと思えば、たったの一騎。 きのきのの反撃で部隊を削られて一騎だけ抜けたのだろうか?

霊歌「なんだ、楽──」


霊歌の機体はコクピットを貫かれ、炎上。

鉛の新兵「【Åチェルシーキャノン】」

たったの一騎のはずの敵にきのこ兵が次々撃破される。恐ろしい操縦センスだった。
先ほども、かなり離れた距離から命中率の低い【Åチェルシーキャノン】を、それも【*プッカライトニング】の影響下で霊歌に直撃させたのだ。

とはいえ、滝本スヅンショタンもかなりの猛者である。
正面から飛んでくる【Åチェルシーキャノン】なら難なく回避し柔軟に反撃を叩き込む。

操縦技術は兎も角戦闘の駆け引きは滝本が上回ったようで、回避などの動きをある程度誘導して他のきのこ兵から距離をとる事に成功していた。

滝本「下手に援護射撃などされても邪魔なだけ……。一騎討ちで倒す!」

鉛の新兵「行きます!」


【Åチェルシーキャノン】の応酬が繰り広げられる。
右、左、右、右、正面。ジャンプ力を生かした直上からの攻撃。
ただ飛び道具を撃っても当たらないと見るや、拳や蹴りもまじえた攻防戦が始まった。

滝本の右ストレートを回避した鉛の新兵が回し蹴りを放つ。
だが滝本はそれを待ち構えていた。蹴り足を掴み取り投げをうち、隙を作って【Åチェルシーキャノン】を放つ。
さしもの新兵も完全にはよけられず、左腕が千切れ飛んだ。

滝本「いや――――」

滝本「『これを狙っていた』!左腕を犠牲にして、【Åチェルシーキャノン】発射時の隙を突くために!」

鉛の新兵「私の……勝ちです!」

だが。

滝本「【Åチェルシーキャノン】なら……凌げる!」

鉛の新兵「ええ、『【Åチェルシーキャノン】なら』ね。抹茶さんのおかげです」

滝本(抹茶の……!?)

────────────

滝本「【Åチェルシーキャノン】」
霊歌「【Åアポロソーラーレイ】」

抹茶「──【◇ヨーグセット】」

────────────


鉛の新兵「【Åファイアレモン】!!!!」

滝本「ま…………抹茶ァァァァア!」


【Åチェルシーキャノン】よりも範囲の広い、【Åファイアレモン】の劫火が回避の余地を与えず滝本を包んだ。




0:32:37 きのこ軍 滝本スヅンショタン 戦死(バーボン)

──────────────

0:32:55

¢は立っていた。
一騎だけで、立っていた。

融解したたけのこ兵の機体が川のように流れていた。
筍魂の機体は砕け散っていた。
791の人の機体は紅く燃え上がっていた。
社長の機体は黒く炭化していた。



倒れ伏す敗者の群を見下ろし、¢は静かにかつて戦場であった場所に一人佇んでいた。


【たけのこ軍の陣地を制圧しました!きのこ軍の勝利です!】

     -To be continued-


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2014/05/31 完結

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