きのこたけのこ大戦@wiki - Chocolate market
作者:someone
初出:http://kinotakehinan4.exout.net/test/read.cgi/pray...

チョコマその2へ


時は聖戦一ヶ月ほど前に遡る
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

「決まりだ! 小麦粉500舛4000M!」
「文句なし。この時期は小麦粉は鉄板ですな。」
「おうよ! まあできればカカオ辺りの方がな」
「無茶言うなwww まあ年末は小麦粉も貴重だ。¢様もお喜びになるだろうよ」
聖戦目前のこの時期は、小麦粉、カカオ、砂糖といった"両軍が使用する材料"は軒並み高騰する。
先程の小麦粉なら8月頃は500舛800Mがせいぜいだ。一気に5倍である。
(ちなみにMというのはメイジの略である)
俺ことオリバーは行商の最中にあらかじめ抹茶領内で買いだめしておいた小麦粉を¢領内の懇意の商会に卸してきた所だ。

小麦粉の売却もつつがなく完了し、俺は酒場で一息ついていた。
「やあ、オリバー。景気はどうですか?」
「おおルーカス。なかなかになかなかだ。今年も小麦粉は上々だな」
「堅実な貴方らしい。……ところで、ジョニーが珍しくこの近くに来ているようで、久々に三人で散歩でもといっていたんですけど」
「奴がか、なら是非とも」
 どうやら内緒話がしたいらしい。酒場や宿ではかえって他人に盗み聞きされやすいものだが、歩きながらであれば余程不自然な挙動をしなければいちいち聞き耳を立てる者など居はしない。
念のため、俺はルーカスとばらばらに酒場を出て、昔からの集合場所に向かった。

「クリームの……買い占め?」
「ええ。貴方も今の状況が聖戦ムード一色"ではない"ことには気づいていたでしょう?」
三人で雑談しながらしばらく歩いた後、ルーカスが本題を切り出した。
「ああ……《制圧》か」
「ん?どういうことだ?」
俺としてはたしかに色々と気付くところがあるが、どうやらジョニーは察していないようだ。
「新参将校ののだれかが提案したことで、要するに重要な拠点を3つピックアップしたものだろう?」
「はい。それで、その拠点というのが【カカオ産地】【メイジ武器庫】そして……」
「【オレオ王国】ってわけか」
「それがどうしてクリームの買い占めに繋がるんだ?」
そこは俺も気になる。たしかクリームはきのこ軍、たけのこ軍とも大して使わず、最も大口の買い手はオレオ王国のはずだ。

ルーカスいわく、

・制圧制が実行されれば、拠点の1つに含まれるオレオ王国が戦場になる

・当然オレオ王国軍は応戦するため、一時的にオレオの原料の需要が増す。

・しかし、地理的条件を考えるときのこ軍とたけのこ軍の挟み撃ちを受ける構図となるため、国力低下に伴いオレオ原料は値下がりするだろう。

…………ということらしい。

「つまり、今のうちにクリームを確保しといて、値動きに乗っかろうってことだ。幸い大規模な商会やら将校やらは聖戦にかかりっきりだしな」

聖戦はVIP・パー速の2カ所で行われ、きのこ軍、たけのこ軍の一勝一敗に終わった。

制圧制の情報が全世界に発表され、クリームの高騰が始まったが、先にそれを予測していた俺達の買い付けは問題なく行われた。

既に値上がり益はかなりのものだ。

そして、運命の日。

『参謀部隊、武器庫へ進軍を開始!』
『オレオ王国にて滝本部隊と抹茶部隊が交戦中!』
『カカオ産地、社長・791連合部隊に蹂躙されています!援軍を!』


管制官も大忙しだ。

カカオ産地……社長・791vsきのきの
オレオ王国……滝本vs抹茶
メイジ武器庫……参謀vs山本


ジョニーが持ってきたデータだ。
「もういいだろ。そろそろ売りに行こうぜ」
「や、もう少しまった方が……」
「だが戦況が変わる前に……」




『きのこ軍、メイジ武器庫占領!』
『たけのこ軍、カカオ産地占領!』

二連続の占領。残るオレオ王国を占領、或いは敵拠点の奪取に成功すれば、この会戦の勝敗は決定的となる。












嫌な、予感がした。

考えてみれば、今回のことは色々と不自然だった。

そもそも何故、のだれかがきのこ軍に提示した制圧制のレポートがあっさりとたけのこ軍に流出し、挙げ句民間にまでも情報が流れていたのか。

簡単だ。流していたのだ。

『今回の戦闘においてオレオ王国領内が戦場となったのはきのこたけのこ大戦に対して明確な態度を示さなかった王国政府に対する制裁措置であるが、その結果、王国政府の軟弱さに責任のない民間人にまで被害が発生したのは我々の本意ではない。よってきのこ軍は、オレオ王国に対してではなくその国の市民に対しての人道的支援として、生クリーム100000リットルを援助する。ただし、これはオレオ王国の優柔不断を認めるものではない。オレオ王国以外のあらゆる国家についても、我々はそのような態度を許容しない。
きのこ軍最高司令 ×××××』

この結果、きのこ軍の援助によってオレオ王国内の生クリーム需要は十分以上に満たされ、生クリームの値は暴落した。

しかも、今回は提唱した本人であるのだれかが参戦していない。いや、確かに戦争のたびに両軍の将校が全員出てくることなどないが、今回は制圧制の初回であり、それなりに注目されている。

そんな中で味方のバックアップすらしないなんて普通あるだろうか?制圧制のレポートを出した本人なら尚更だ。

こうなると、きのこ軍のエースメンバー(参謀、滝本、きのきの)が揃っているのさえ、なんというか言い訳のように感じる。

ジョニーが呟いたことばがやけに耳に響いた。
「糞、まるでクリームの話全部が罠だったみてえだ!」

……!
そうだ、これは罠だったのだ。
恐らく狙った魚はかからなかった。俺たちが大損しかかったのはその余波だ。

「ジョニー、ルーカス!お前らのツテを総動員して値下がりしたクリームを買い占めろ!直ぐだ!悠長に底値狙ってる暇は無い!!」

「お、何か思いついたな」とジョニー。
「あなたはどうするんです?」とルーカス。
どちらも、時間のかかる詳細な説明を求めずに動いてくれようとしている。有り難い事だ。

「俺は会議所に行ってたけのこ軍に援助を乞うてくる。資金も足りないだろうし何より……身の危険がある」

そう言い残し、俺は一路きのたけ会議所のたけのこ軍側控え室を目指した。
受付で位置を確認し、不自然にみえない程度に急いで向かう。

抹茶「おや」
社長「******」(きれぼし語)

よし、うまくたけのこ軍の二人と遭遇した。ここからこの二人と交渉し、資金や代理人の調達、それより何より俺たち三人の身の安全の保障を引き出さなくてはならない。


******

抹茶「『察するに、きのこ軍に聞かれたらまずい話なのでは?宿舎の方に移動しましょう。そこにきのこ軍メンバーが立ち入るのは条約違反ですから』と社長が」

明確に"来ない"とは言い切らない抹茶の台詞に一抹の不安を感じながらも案内されるがまま移動するオリバー。
そちらにだいたい揃っていたたけのこ軍メンバーに事情を説明する。

791「そういうことなら、代理人や資金についてもたけのこ軍として協力出来ると思うけど、まずはお友達2人を回収しないとね。空間転移ならすぐにすむよ」

791が消えた!
791があらわれた!
オマケ×2も一緒だ!

社長「よし、2人とも無事だな。これよりたけのこ軍はオリバーの献策を採り作戦を開始する。」

抹茶(オマエまともにしゃべれたのかよ)
オリバー(オマエまともにしゃべれたのかよ)


滝本「オマエまともにしゃべれたのかよ」

オリバー「えっそれ声に出して言っていいんですか




………………えっ?」

抹茶「おい滝本!ここはたけのこ軍の宿舎だぞ!?きのこ軍の立ち入りは禁止されているはz」

滝本「黙れ!民間人を拉致しておいて何を言ってやがる!」

筍魂「民間人拉致だと!?いつそんなことをしたと言うのだ!」

滝本「ふざけるな!訳も知らせず民間人2人を空間転移で拉致したのは分かっている!言い逃れをするな!」

抹茶「違う!これは同意を得ての保護であってそのようなことでは――――

791「あっ、事情説明してないや」

滝本「ない、とでもいうのか?」

しばし沈黙に支配されるたけのこ軍宿舎。

オリバー「…………あの、その2人は私の友人なんです。ちょっと事情があって、保護をお願いしたんです」

滝本「えっそれマジ?脅迫とかされてない?きのこ軍に依頼してくれても良かったのに」

オリバー「いろいろ事情がありましてね。そうだ、後でsomeone氏とお話ししたいので、取り次いでいただけますか?」

滝本「構わないぞ。明日は会議だから、朝には使い魔が来るはずだ。急ぎなら通信も出来るぞ」

オリバー「いえ、できれば会議の場で」

結局、明日の会議には特に重要事項もないということで、オリバーが特別に会議所に立つ運びと相成った。



〜〜〜きのたけ会議所〜〜〜

21:30
オリバー「ここが会議所……」

21:50
社長「はまだ」
鉛の新兵「・・・。」

21:51
滝本「今日は4番目か」

21:53
791・筍魂・抹茶「」ワイワイガヤガヤ

21:55
参謀「…………」

21:59
¢「ギリギリセーフ」


22:12
霊歌「すいません遅刻しました」

滝本「揃いましたね。これよりきのたけ会議を始めます」

鉛の新兵「議題は?」

滝本「まずは王様制の仕様、その後ゲストのオリバー氏から何かお話しがあるそうですね」

¢「王様制というと魔属性の火力か」

抹茶「あれは強力過ぎるのではないか?」

筍魂「しかし逆転要素としては重要では?」

参謀「しかし30程度で十分ではないか?40というのは――」

791「でも期待値からいうと――」

社長「だが外部からも理不尽という具申が――」

うんぬんかんぬん。

結局、

滝本「では、今後追加火力30にて試運転を行うということで」

「「「異議無し」」」

という所に落ち着いた。


滝本「さて、オリバーさんお待たせしました」

 ……それは。
……待ちに待った瞬間。

オリバー「霊歌さん、あなたと交渉をしたい」

someoneの使い魔、霊歌。そのまともな生き物とは思えない見た目の何かを前にしてさえ、俺の魂は希望に震えている。

霊歌「?」

オリバー「……今回、あなたは制圧制による生クリームの値動きを利用して利益を得ようとした。マッチポンプというやつです」

オリバー「制圧制が発表されれば生クリームの値が上がる。そこで100000リットルもの支援を表明すれば、生クリームは反転大暴落。うまくすればそこにたけのこ軍を巻き込める」

オリバー「まあ今回それは引っ掛けられませんでしたが。さらに、オレオ王国内の貴族なり何なりと通じておけば支援の見返りを要求出来る、そこまでいかずとも貸しができる」

オリバー「しかし、きのこ軍には生クリームの在庫なんて無い。高い金を払って買って支援したのではメリットが薄い。そこで、支援表明後、つまり大暴落後に安く買って支援に充てようとした」

霊歌「……それで、交渉とは?」
オリバー「もうご存知とは思いますが、私たちも生クリームを15000リットルほど持っています。それを買い取って頂きたい



…………100000リットルには達していないでしょう?」

791「ちなみにたけのこ軍は52000リットルほど持ってるよ〜」

参謀「おい、どうなってる?ちゃんと100000リットル集まったのか?」

霊歌「87000リットル。少し足りませんね。で、いくら位がご希望です?」

オリバー「うーん、それは……」

791「待ってよ、それじゃあたけのこ軍のメリットが無いじゃない。協力してあげたのに」

霊歌「尚のこと素晴らしいじゃないですか。たけのこ軍に損害を与えられるなら報酬は当然、」

筍魂「ふざけんな!恩を仇で返す気は無いだろうな!?」

オリバー「じゃあ、この件でオレオ王国から引き出せる利益を分け合うとか」

全員「「「「それはない」」」」

まとまらない会議。ヒートアップする雰囲気。互いが互いを大損させることが目的であり、これは当然の流れ。
きのこ側が契約に成功すればたけのこ軍の生クリーム在庫は全て無駄となり大損害
逆にたけのこ側が妨害すればきのこ軍はオレオ王国に対する契約違反となり、そこにたけのこ軍がつけ込む隙が生まれる。

…………………………
?「紛争だ!」

参謀「そうだ!きのこに妥協無し!ただ闘うのみ!」

鉛「受けて立ちましょう!」

抹茶「よくぞ言った新兵さん!!」

「「「紛争! 紛争! 紛争!」」」










霊歌(やっべー)コノ ツカイマ セントウリョク ナイ


霊歌(とでも言うと思ったか)

社長「では今宵のルールは如何に」

霊歌「えっと、スキルJB制でよいでしょうか?私はまだ経験無いので……」

滝本「よいのでは?」

791「だとすると“アレ”を取ってこないとね」

社長・参謀「「よし、スキルJB制にて紛争!開始時刻は23:15とする!」」



チョコマその2へ

2014/05/31 完結