プリンセスティアーズ第2禁書庫 - スタジオコードk3

:スタジオコード:アージェンス編

書いた人:key


ビジネスホテルの会議室。7人の中年男が集まっている。
犯罪は嫌だよな。
でも諦められんのよ。出来るものならやっとる。何度コレクションを廃棄したか…
それな、俺は億超えちゃったよ。これまで使った金。
納税してるなあ。俺もだけど。
まあそこでだ、ここまでなら、というオトナの線を狙っていこうじゃないですか。関係者には迷惑をかけない。
ええ、どうやって??
今日集まってもらったのははその話ですよ。

12歳のモデルとして貴重な一年近くをスタジオコード本編制作にほぼ費やしたエルシィ。撮影は想定外の卑猥なハプニングだらけだったが、意外なことに本業モデルとしての格付けはスタジオコードをコードをきっかけとして急上昇し、世界的ブランドからの仕事のオファーが絶えなくなった。そこに2年後のエルシイを描く続編アージェンスの話。断りにくいことを見透かされたようでイラつくが、事務所は勿論乗り気だ。ついついため息が出る。なにせ淫らな成長を遂げたエルシイ役を、本物の女学生であるエルシィが演じるには、クランクインに向けて入念な準備が必要だった。ファンタジー系だったプリンセスティアーズ本編の世界観に対し、アージェンスはSF色が強い。とは言え現実とは技術程度も文化も遠く離れており、普通のドラマ映像とは次元の違う準備が必要なはずだ。
プロジェクト総監督はコア制作メンバーとセレブスポンサー陣とを秘密裏に集合させ、その会場でコブシを振り回して少女改造予算の必要性を力説した。
「ティアーズ本編を撮るぶんには、エルシィさんはエルシイ・イステリアリの生まれ変わりとも思われる容姿でした。世界観になじんでもらうための座学は十分にやったが他はメイクすら最低限だった。」
「しかし、だからこそアージェンス編は難しい。何しろ、アージェンスにおけるエルシィ・イステリアリの体型は、一言で言って巨乳化巨尻ロリ!!」
「キミ何を言っとるんだ。まあ分かるんだが。」
「一方で、コード・アージェンスは巨乳をCGや下着の詰め物で再現するようなチャチな作品ではあり得ません。」
「エルシィへのシリコン注入も無い。あの国宝にでも指定すべき美肌にですよ、注射器やらメスを入れるなんて!家族も事務所も、ファンだって許さない。」
「つまるところですね、アージェンスをきちんと撮るには、エルシィさん本人が!!、実際に!、巨乳に!!、なっていただくしかないのですよ。」

高級ホテルのVIP専用会議室に集まった中年男達は、「会えて触れるリアルロリ巨乳AVアイドル育成」とでも呼ぶべき監督のプロジェクト案に、一斉に生唾を飲み込んだ。しかし困惑気味だ。

「いやいや、そりゃ出来れば凄いが一体どうやって?」「断られるだろ。」

「・・・必要な準備は胸だけじゃないだろう。・・・だがそれでも、方法はある。」
その時、総監督の言葉を継いだのは・・・


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