プリンセスティアーズ第2禁書庫 - 極悪三魔法・・・その後のエルシーの運命

極悪三魔法・・・その後のエルシーの運命

書いた人:key70

[A章 避妊魔法強制無効化]
[B章 魔法キー強制開放]
[C賞 危険日強制告知]

禁書庫の「エルシー・イステアリ 母胎適合研究書」に記載されていた極悪3魔法。
エルシーだけをターゲットとして開発され、エルシーの身体の全てを不特定多数の男たちにさらけ出してしまう、絶対解除不可能な契約。女の子にとって最低限の、最後のプライバシーを、粉々に砕く最悪の術式。

これを開発して禁書に記した研究組織は、「オスにとって世界で最も都合のよいメス」としてのエルシーの身体に目をつけ、付け狙っていたのだろう。エルシーの意志を完全に封じ、その黄金の肉体を自由にするために長い年月をかけてこの魔法を開発したに違いない。エルシーが幼いころから彼女を監視していたことになる。一秒でも早くエルシーが年頃になり、生殖可能年齢に達するその時を待ち焦がれていたのかもしれない。そう、まさに今のあたしのように。

エルシーが夢想さえしなかった自分だけを狙う最悪のトラップ。その極悪魔法を、あろうことか自分自身で自らに施してしまうエルシー。

術式が完成した時から、全身に冷や汗を浴びるような最悪の予感がエルシーの心を支配し、一向に収まらなくなっていた。

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