韓国の就学率と識字率

【韓国の就学率と識字率の嘘】

韓国は出している統治中から1960年代までの識字率発表は明らかにかなり歪曲捏造が多いものになっている。

【現在の識字率】

韓国の生涯学習推進機関が2017年に行った調査では、80歳以上の非識字者は67.7%になっている。

だが、韓国政府発表の1948年ハングル講座や1958年の非識字撲滅運動の成果としている公表は整合が取れない。2017年に80歳以上ということは、1948年でいうと11歳以上、1958年でいうと21歳以上になる。韓国政府は1948年に識字率58.7%に、1958年には95.8%になったと公表しているが、この公表が本当なら、80歳以上の人達は非識字撲滅運動のちょうど当事者にあたるが、現実と合わないのは一目瞭然である。1948年ハングル講座や1958年の非識字撲滅運動の成果としている公表が真実なら、2017年に行った調査では、80歳以上の非識字者は67.7%、つまり識字率が32.3％というのはありえないからだ（逆に、90歳ぐらいだと日本統治下での教育による識字率とは整合が取れる――これは、韓国政府がいう1948年や非識字撲滅運動や1954年に非識字退治事業というのが、効果がまるでなかった施行だった事が分かるだけである）。
さらに、1960年代などになると就学可能児童をとにかく既にある学校に詰め込むという暴挙に出ており、1クラスに50～60人を詰め込む政策をしたので、教師の質の低下も相まって教育の質も低下している。

【戦後の識字率】

韓国政府の出している報告では
・1946年には8287校で教師が12248人、学生数が777868人。
これが
・1947年では15506校で教師が20507人、学生が849808人になる。
これだけを見ると近代教育学校が増えているように見えるが、実際には学校の数と教師の数を見ると、これは書堂（と言っても昔の書堂教育はしていないので、今でいう塾レベル）の数も入っている。また、統治時代後期の就学児童数より戦後の就学児童数は明らかに下がっており、就学児童数は半分近くまで低下している。
政府が出来ていないので、教育システム自体が止まっていたからある。

【戦後の学校のデータ】

1945年の時点で書堂は約3000校が残っているので、近代教育校とすると1946年の校数・教師から3000を引き、さらに学生から40000人引く（この頃の書堂スタイルの教育だと朝鮮時代の平均8.6人ではなく、平均10人を超えた学徒になっている）。そうすると、1945年時点の近代学校数と差がなく、近代学校新設されたわけではないのが分かる。
1946年は近代教育校で1校あたり教師2人、6学年で125人ほどで1クラス20人余りだと分かるので、きちんとした教育ができる環境ではない（6学年あるのに、教師は平均2人しかいない）。教師が圧倒的に足らず、就学数も1クラスの規定の半分である。また1947年で校数は7219校増えているが、増えた教師は7259人・学生は71940人と、増えたのは近代教育校や統治下で管理された学堂ではなく、旧スタイルの書堂だという事が分かる（このように、韓国政府は正確な教育史を発表をしているわけではなく、捏造歪曲した教育史を公表している）。

1947年のデータも結局は、近代学校は日本が作った約5960校に、書堂が約9500校という数値になる。
計算すると結局は、書堂スタイルの識字率への寄与は4～5%が限界だというのが分かるのだが、結局は1948年に韓国政府が公表したデータは、効果がほとんど出ない書堂スタイルの教育では上昇するはずもない値を言っているわけである（統治以前の書堂教育を復古させようとしたようだが、短い期間でこのような教育は消える）

【歪曲されたデータ】

韓国政府の公表では1945年で日本統治時代の識字率が22%と言っているのがあるが、統治時代に識字率調査が行われた1930年時点でそれを既に上回っているのでこの発表もおかしい（あるいは、「カナ文字が分からず、ハングルだけしか分からない識字率（つまり、ハングルは分かるがカナ文字も分かる人は含んでいない）」の可能性はある。それに対して「識字率が上昇した」というのは「ハングルは分かるがカナ文字も分かる人」を入れた値＝統治時代の識字率にしているならば、まだ整合性がある）。
戦後から暫くの韓国の発表している教育関連の数値を見ると、初期の韓国ではきちんと教育ができる場にできていなかったのも明らかである。

急激な教育によって識字率を1948年で58.7%に上げたと発表しているが、増やしたのは書堂スタイルの学校でしかないので不可能だ。
この58.7%という識字率は、これは1945年終戦時点の朝鮮の識字率同等か、それよりも少し下がった値考えた方がいい（1945年の終戦後からの混乱で教育できる社会環境ではなかったというのと共に、1948年時点でも小学校の就学児童数は統治時代の半分以下で、更に教師数は1/4程度になっていた社会状況だった時代である。また、統計されているデータを見ると、統治時代だと教師をしていた朝鮮人は半数程度しか教師に復職していないようである）。1945年の識字率だと60％前後ほど、否定的な米軍による戦後調査（日本に対して否定的な米国が行い、完全文盲が1.6％、すなわち識字率が98.4％と判った調査と同じような調査）でも識字率が55％とあり、ざっとだが、日本統治時代末期でカナ文字とハングルのトータル識字率で60%前後は妥当な識字率であり、ハングルのみの識字率がハングルに拘る人が多かったといい方の仮定をしても10%ぐらいである。
下図は1930年に行われた日本統治下での識字率調査から計算したグラフになる。

少し下がるのは簡単な話で、統治時代では教育の主力であった日本人教師が全て日本に帰ったからであるので、学校数と児童数・教師数を見ると、満足に教育が出来る状態にない時期だと分かる。既に記載しているが、生徒数に比べて圧倒的に教師数が足りない状況は、1947年の記録でも顕著に判るからである。

この終戦1945年8月から1948年の2年半の間、統治時代なら学校に通えていた児童でも、学校に通えていない児童が50万人以上いるのです。
50万人と言うと当時の人口の約2％、2.5年で5％。
学堂教育では、1年で人口の約0.44％、3年で約1.32％
1945年時点で62％、そこからそのまま（5-1.32）＝3.68％の低下すれば58.32％。
なぜ、識字率が1948年で下がったか理由などもある程度は推定が出来ます。
「統治時代に比べて終戦から1948年の間で58.7％と識字率が下がった」というのは当然とも言える。

『韓国政府の公表では1945年で日本統治時代の識字率が22%と言っている』のは、やはり李承晩政権で、日本を貶めるために歪曲して捏造したデータでしかない。

戦後で学校教育に対して何らかの施行を活動家たちがしていない（というか、統治中も彼らはテロ活動以外には特にしていないのだが）ので、低下している訳です。

【韓国での識字率調査】

韓国では何度も識字率調査が行われている。

【戦後（1948年）の識字率】

韓国政府の発表では「1948年の5月6月にハングル講座を開いて35%も識字率を上げた」とあるが、語学で簡易な文章が読解できる第1水準レベルには真面目に勉強しても300～400時間かかる。つまり戦後の混乱で生活をしていかなくてはいけない庶民の1/3に毎日6時間ぐらい文字学習をさせなくてはいけないのであるが、極めて非現実的な数値である事も明確なのである。

またその当時の人口の35%というと850万人ほどだが、全ての近代学校に教諭を働かせたとしても、教諭1人あたり700人ぐらいの生徒を担当し、ほぼ毎日の授業をする必要があるので、現実性がない（さらにその学習をしても100%が識字力を持つわけではないので、人口の50～60%に教えている必要がある。55%として計算すると教諭1人あたり6時間2部制の12時間労働としても、教師1人が1日に1100人、1部550人にしっかりと指導しながら教えなくてはいけない計算になる――不可能ですね）。

【教育が不可能な社会状況】

そもそもだが、この時期に朝鮮半島で何があったかというと、南朝鮮当局が南側単独選挙を行うことを決断し、島内では選挙を前に激しい左右両派の対立がはじまった時期だ。

【弾圧や虐殺があった時代】
1948年4月～1949年5月、つまり韓国政府がハングル講座を開催とした時期に重なる時期に『済州島四・三事件』があり、犠牲者は少なくとも約1万4200人、推定では合計25,000人から30,000人が死亡したとされ、一部の情報源は80,000人もの死者を出したとしている事件があった時期である。また、済州島の村々の70%（山の麓の村々に限れば95%とも）が焼き尽くされたという。一説には、その後の弾圧も合わせ、済州島の島民の5人に1人にあたる6万人が殺害されたともいう。恐怖から住民の島外への脱出が続き、島の人口は終戦時点の約28万から一時は3万人弱にまで激減している。
どちらかと言うと、これを隠す意図で韓国政府が「文盲撲滅にハングル講座を開催した」と捏造したポジティブ内容（しかし、杜撰な内容でありえない内容）を公表したのではないかと思う。

10月には麗水・順天事件が起こり、1950年6月には国民保導連盟の加盟者や収監中の政治犯など、少なくとも20万～120万人あまりを大量虐殺（1960年の四月革命直後に、この事件の遺族会である全国血虐殺者遺族会が遺族の申告をもとに報告書を作成したが、その報告書は虐殺された人数を114万人となっている。朝鮮戦争の初期に韓国政府によって子供を含む少なくとも10万人以上の人々を殺害し、排水溝や炭鉱や海に遺棄したことを確認されている）。1951年1月には前線で戦闘中の将兵の物資を転売し着服、横領により9万名余りの韓国軍兵士が餓死した。
そのほか諸々で、1948～1950年と言う韓国の最初期では独裁政権下での不正腐敗や弾圧により、150万人以上が亡くなったような社会不安の状況で、就学率や識字率が急激に上昇する要素がない。
また、ここでもまた韓国政府の発表がおかしいのが、少なく見積もっても出産数より非自然死亡者数の方が多いのだが、発表されている人口は①1946～1949年が不自然に増加している事、②朝鮮戦争期間（1950～1953年）の人口変動・死亡者数が合わない（自然死亡者数に加えて戦争での死者数が加わるはずなのに、死亡者増加量がそれより半分以下しかない）というので、李承晩政権下での数値にはやはり疑問が持たれる。

【朝鮮戦争が起こりインフラが破壊された時代】
また1950年に勃発した朝鮮戦争によって多くの人命が奪われた。
民間人は拉致・行方不明者を含んで100 万人以上が犠牲になっているが、それよりも李承晩政権の弾圧による死者の方が多い。ただ確かな事は、1950年前後で人口の12～13%かそれ以上の人（実際の数値を見れば500万人程度で人口の約20％）が寿命以外で亡くなったという社会状況にあったのだ（まぁ、どう考えても朝鮮戦争は韓国政府の国内弾圧によって時限爆弾的に発生したものである事は間違いないが）。

ちなみにだが、統治下で「強制労働や強制徴用で大勢が亡くなった」という事実はない。これは人口調査のグラフでも分かるが、あった場合は特定の年齢層の人口が減ったり、総人口が減るなどの歪なグラフが出来る。そう、日本の人口のように。しかし統治時代の人口増加曲線に歪なものはなく、年齢別分布も綺麗な富士山型形状を持つ。うつろ、人口曲線で歪になっておるのは朝鮮時代や韓国の1950年前後である。

【韓国にあるデータ】

韓国統計庁が提供する統計の統合検索サイト『국가통계포털（Korean Statistical Information Service）』にあります。
人口については、1925年から2010年までの、おおよそ5年ごとのデータを入手することができます。
1945年前後の朝鮮人の人口は、1935年が22,208,102人（全国総計は22,899,038人）、1940年が23,547,465人（全国総計は24,326,327人）、1944年が25,120,174人（全国総計は25,900,142人）とあり、韓国人が言うような「虐殺」は無かった事が分かります。

【1960年代前後の識字率】

1958年に識字率は95.8%になったとも公表しているが、これも怪しい（とうか、明らかに捏造された）数値である。

韓国政府の発表では、
・1958年の文教部の発表では被識字率は4.1%
とある。しかし、
・1959年の中央教育研究所の標準直接調査では非識字率は22.1%
・1960年の経済企画院の全数調査では非識字率は27.9%
と公表されている。

【1960年代前後の政府施策の嘘】

1958年に先立ち、1954年に非識字退治事業を行い、17歳以上の270万人を対象に150時間の教育をするのだが、実はこれは選挙前で3月で農業準備に忙しい時期に行われており、小学校教諭を動員したために、小学校児童の教育にも支障が出ている（春休みが間にあると言っても前後の学期に入り込んでいる）。これをもって192万人が識字者になったとしており、それで非識字率を4.1%としているものだ。
しかし、農業作業の準備で忙しい3月の40日間の中から150時間もの教育時間というのも非現実的であるし、150時間というのは第1水準レベルに達する平均時間の半分にも満たない時間の教育である。また、国家記録院では「農閑期の90日間に実施した」と事実と異なる発表を後にしている。
学習時間や時期を考えるに、識字とは関係なく、選挙投票用紙に特定の立候補者の名前を書けるだけにはしたものだろうと推測する。ようは権力を悪用した選挙違反活動である。

【その当時の韓国社会】

そもそも、この時代の韓国では農業政策はほぼ無策に等しかった。
インフレ抑制の一環として米価は低価格に抑えられたものの、結果として農業従事者の収入の低下・不安定化を招き、春窮農民（朝鮮で「農民が春季の食糧端境期に食糧に窮し，山野の草根や木皮を食べて延命した状態」を指す言葉）が増大化することになった。この時期には春窮農民が農業従事者の半数に達していたとある。こうした経済政策の無策もあって、韓国経済が解放・分断・戦争の過程を経て、1953年から1955年における一人当たりの実質所得がほぼ1910年代の水準にまで後退。これが1940年代のレベルにまで回復するのは1965年まで待たねばならなかった（つまり、日韓請求権協定で日本が約11億ドルの経済援助を行った年、ただし分割で行っている。すなわち、実質は国民は貧困していたままである）という状況になっている。
ーーこれは、アメリカからの支援は効果的に使われていなかった事や、韓国政府の腐敗を証左するものでもある。
この時期に270万人もの人を教育する余裕は、韓国政府にも民衆にもない。深刻な食糧不足から、生き延びるのに必死な時代である。

これを韓国は「日本の統治時代のインフラが貧弱だったせいだ」としているが今それは違う。
朝鮮戦争が追い討ちをかける格好となり、工場建物の44％、機械施設の42％、発電設備の80％が被害を受けるなど農地の荒廃や工場施設や社会インフラの破壊があった上での事なので、統治時代のインフラの問題ではない。折角、統治時代に植林し植生を復活させ、林業が始まったのだが。韓国とアメリカによる乱伐により急激にまた植生を減らしたりもしている。

韓国は日本からのこの請求権資金援助金や米国からの朝鮮戦争後1954年から1970年の無償分のみでも18億7650万ドルの資金援助と日本からのODAや民間支援（つまり過半数は日本からの資金）で、浦項総合製鉄、昭陽江ダム、京釜高速道路、漢江鉄橋、嶺東火力発電所などが建設された（この腫瘍建設は、全て日本のODAによる。ODAにおいては、日本はきちんと資金が社会インフラ改善に使われる、つまり汚職や収賄に使われないように人も派遣している）こと、10億ドル以上ともいわれるベトナム戦争特需などにより発展したものである。
韓国では「無償供与が3億ドル、有償は2億ドル」と教えているが、実際は日本は日本が約11億ドルの経済援助を行っており、これも韓国内の嘘になる。

【実際の識字率の考察】

公表された数値は幅のある非識字率だが、韓国の研究者も1958年時点の非識字率（完全文盲）は25%前後（22～28％、第1水準以上の識字率72～78%前後）が妥当だろうとしている（グラフの形からすると、72％が確率が最も高いと思う）。
これは1945年の終戦時から13年で識字率を13%ほど上げたというので、教育に力を入れていたという割には、1%の伸び率は考えると妥当というか普通の%である。
ただスタート時点の識字率が60%を超えているから、教育方法によっては2%近くの伸び率になってもおかしくないので教育効率が良かったとは言えない、やはり「普通の伸び」である（これが識字率数%と1桁前半からスタートと近代化の最初期の話なら、13年で13%も上昇させており年1%でも大した伸びだと言えるのだが）。
さらに言えば、1959年文教部・1960年経済企画院の調査を確認する限り、1958年に実施された非識字退治事業は識字率上昇にほとんど影響を与えていないと考えられる。

【政府公表の嘘】

まぁ、このように韓国政府の公表は嘘も多い（というか、李承晩政権で事実を公表しているものは少ないとも言える）。
結局は韓国になって書堂教育システムは消えていっており、韓国政府が主導する教育改革は空回りしており、統治時代の教育システムを踏襲した部分で識字率が上昇していた事が分かるだけである。
また「ハングルはパッチムが発音の終声を表している科学的な文字だ」と言う者もいるが、これも間違いである。これは李承晩がそうあるべきだと論説し、1954年にはハングル簡素化法案で出されたもので、世宗が作り、日本が書き易くした今の文字とは異なる。だが、結局はこの簡素化法案は1955年に撤廃されている。
その結果、今のハングルは日本が書き易く覚え易くした形が使われている。
もう1つ言えば、李承晩は「1898年にはハングルだけを使う様にすべきだ、と自分は言った」とあるが、これも嘘である。当時はまだ国文として国漢文混用が1894年から認められたばかりであり、両班の多くは中国漢文使うべきだという方が多く、書堂でも儒学と中国漢文を教えていた時期である。

【1990年の識字率調査】

1990年調査では、識字教育の実態を把握するための調査も平行して行われている。
識字調査の結果は、平均点数が 20点中14.9641点であり、この平均点数より高かった 15点以上の集団が識字者とされ、全体の 68.2％を占めている。

これを今の韓国の水準で話せば、
①第1水準以下になる1問も答えられなかった完全な非識字者は5.8％、つまり識字率は94.2％。
②第1水準になる完全な非識字者ではないが、大きな困難を抱える集団が8.1％
③こちらも第1水準になる日常生活をするのに必要な識字能力をもたない「基礎識字」の非識字者は 9.1％で、②と足して17.2％
④第2水準となる実生活を営むために必要な生活機能が身についていない「生活機能」の非識字者は男性が 6.3％、女性が 11.7％で全体の約9％
となり、
⑤第3水準と第4水準になるのが68.2％
となるのが明らかになっている。

【識字率の上昇曲線】

おかしいよね、と思うのが。
韓国では、韓国政府の公表している嘘のデータを信じている人が本当いる事でしょうね。
識字率を見ると。1960年より1990年の方が文盲率が上がっている事になります。

統治時代を含んで韓国になってからの識字率の値をグラフにするとこうなります。

赤い線が、韓国政府が公表している値ですが、明らかに形がおかしいですね。
青い線が、朝鮮総督府発表や学者による見解をグラフにしたものです。
緑の線は、イギリスの識字率の上昇グラフを、横軸の時間軸を変えて統治時代と韓国になってからを別個に合わせてみたものです。

常識的な知識があれば韓国時代の1960年までの李承晩政権での政府公表はおかしいというのはわざわざグラフにしなくても分かると思うのだが。
それに対して、統治時代の識字率の上昇も、学者による見解の場合の上昇率も、横軸の時間が違うだけで同じ識字率上昇曲線に似た形を描いており、常識的なものだというのは普通に分かる。

これの大きな勘違いは「文字を覚える事」と「語彙を覚える事」は別だと言う事がある。「文字を覚えた」としても、識字率が上がる訳ではない（簡単に言えば、私たちもアルファベットは書けますが。ではアルファベットが書けるからと言って文章が読めますか？ということです）。語彙を覚えなければ文章を理解して読めないので、単語を覚える必要があるのだ。

【2008年の識字率調査】

韓国では、識字力は2008年にも調査をしている。

― 問題があるレベル ―
0レベル（完全非識字者）- 読み書き能力が全くない：1.7%
1レベル（半識字者）一文字や単語は読めるが、文章の理解能力はほとんどない：5.3%（中学生平均の30％以下）

― 基礎識字力保有 ―
2レベル招待状、名刺など、簡単な生活文を読んで得たい情報を得ることができる
　　　　‐ 多少長い文章や複雑な文章は理解できない：21.1%（中学生平均の30～60％）
3レベル新聞記事や広告、公共機関の書式など、日常的な生活文をほとんど理解できる
　　　　- 法令文など、複雑な文書の理解や推論能力は不足している：36.8%（中学生平均の70～80％）
4レベル長くて難しい文章や内容が複雑な文章も充分理解できる
　　　　- 文章に直接表れていない内容も推論できる：35.1%（中学生平均水準以上）
となっている。

4Lvって、意外に低いのを言っていたのに少しびっくり。

【2014年と2017年の識字率調査】

少しずつ調査方法は変わっているのだが、2014年と2017年も行っている。

レベル1：日常生活に必要な基本的な読み書き計算が不可能なレベル（小学校1～2年生の学習が必要な水準）
レベル2：基本的な読み書き計算は可能であるが、日常生活を営為するには不十分なレベル（小学校3 ～6年生の学習が必要な水準）
レベル3：家庭生活と余暇生活など、単純な日常生活の問題を解決する程度の識字力はあるが、公共生活と経済生活など、複雑な日常生活の問題解決には不十分なレベル（中学校1～3年生の学習が必要な水準）
レベル4以上：日常生活を営為するのに十分な識字力を備えているレベル（中学校学歴以上の水準）

2008年のレベル3とレベル4を合わせたものが、2017年のレベル4になっているようだ。
また、2008年のレベル0とレベル1は、2017年では両方をレベル1としているようだ。

【2014年】

2014年での調査ではこうなっている。

レベル1：6.4％
レベル2：6.0％
レベル3：16.2％
レベル4以上：71.4%

【2017年】

2017年と3年後はこうなっている。

レベル1：7.2％（推定3,111,378人）
レベル2：5.1％（推定2,173,402人）
レベル3：10.1％（推定4,328,127人）
レベル4以上：77.6%（推定33,365,908人）

微妙にだが、レベル1が増えており悪化しているようにも見える。

韓国の生涯学習推進機関が2017年に行った調査では、80歳以上の非識字者は67.7%（識字率が32.3%）になっている。
80歳と言うと1950年に13歳、つまり就学児童が半分になった時代の戦後～李承晩政権初期に基礎教育を受けていたはずの人たちになる。逆に85歳以上は統治時代に基礎教育を受けた世代になる人達である。
平均寿命を越えており、加速度的に人が寿命で亡くなる世代の人達（統治時代の教育）と、平均寿命以下で半数以上が生きている世代の人達（戦後の教育＝識字率が下がった世代）が混ざった話であり、識字率が32.3％なのも納得できる事である。
70歳以上とし、5歳ごとの識字率にでもするとよく分かるとは思う。

【韓国政府の嘘】

韓国では、特に初期の李承晩政権では、真実とはかけ離れた公表ばかりしているのが分かる。

【現在のハングル】

朝鮮総督府が定めた『諺文綴字法』はそれからも長く使われ続ける。
戦後も韓国で学校で教えていたハングルは、基本的に朝鮮総督府が整備したハングルである。
現代ハングルの黎明期と統治時代の識字率も参考に。

【韓国でのハングル改案】

しかし、実際の利用をしていく中で問題点も見つかっており、標準語査定の必要性が長らく指摘されていたことから改定案は度々出ている。
例えば1954年には李承晩が提唱した『ハングル簡素化法案』が議会に提出されたが、これは1955年に撤廃されている。
その後、民主化運動が始まる中で、『諺文綴字法』を改訂する形で朝鮮語学会（元・ハングル学会）が1933年に作った『朝鮮語綴字法統一案』を取り入れ、1979年には文教部により「標準語再査定試案」「外来語表記法改正試案」などとともに「諺文正書法改正試案」が策定されるに至った。その後学術院への移管（1981年）や国語研究所の発足（1985年）、文教部国語審議会の審議を経て、1988年1月19日に「ハングル正書法」が告示され、1989年3月1日から施行された。
この改定では、全体的な正書法の性格は朝鮮総督府の定めた「諺文綴字法」と同じであるが、不要になった条項が削除されたほか、不備点の補完や現実の利用に符合しない箇所の修正が行われ改定されたものが現在のハングルになる。

【現在のハングル】

現在のハングルは、朝鮮時代に使われていたハングルとは様々な事が変わっている。
ありていを言えば、日本が組み立て上げた構文で、朝鮮統治府が覚えやすく書きやすく再構築した諺文を整備した文字が基本となっており半世紀以上使い続け、それを韓国が1988年に改訂したものを今の韓国人は使用しているのである。

韓国では『1933年に朝鮮語学会によって作成された朝鮮語綴字法統一案は、広く朝鮮で社会的に受け入れられ、辞書や教科書にも取り入れられていた』とあり、朝鮮人が全般的に作ったとしたとしたい事が書かれているが、これには嘘が入っている。
基本的な文字形状や文法も法で定められた朝鮮統治時代に定めたものを長らく踏襲して利用しており、実際は韓国の時代になっていても長らく使われてきた語彙辞典は朝鮮統治時代に朝鮮総督府が編纂し発刊した『朝鮮語辞典』であり、語彙が豊富にきちんと生理されている辞典として使われ続けていた。1954年に提議された『ハングル簡素化法案』などが『朝鮮語綴字法統一案』からのものなのだがこれは否決されているので、韓国は統治時代に制定されたハングルのままのものを1987年まで利用してきたのである。

韓国では「日本がハングルを奪った」というが、それは嘘である。
史実は、今使っているハングルを与えたのが日本なのである。

【七奪の嘘】

また、朝鮮王族は統治時代も日本で王族待遇を受け、品位維持費も日本の血税から払われ存命している。これは半島が自立できるようになった際のものだ。しかし戦後に朝鮮王族が半島に帰国しようと際に、その帰国を拒否し帰国させないようにしたのは李承晩である。その為に、朝鮮王族は帰る国を無くし、朝鮮王族は滅亡する。
つまり韓国の学校で「七奪」と習う1つ、「王を奪った」のは韓国人が行ったものである。これが歴史の真実。

実際の歴史を見ると、「七奪」と言われる中で日本が強制的に行ったというものは1つもない。

「創氏改名」も、「創氏」は戸籍管理で必要なので行ったが、これにより朝鮮時代に名を奪われていた身分の人たちも名前をきちんと持てるようになっている。
「改名」に関しては朝鮮の人達からの強い要望で、それを許可したものである。そうすると、凄い人数が改名しようと押しかけたので、「創氏」の期間以外でも可能である事を伝えたというのが、当時の朝鮮の新聞の記事として記録がある。
また、「改名しなければ迫害され職業的地位に漬けなかった」というのも嘘で、基本的に法で身分は保証されており公的な迫害はなく（個人的な迫害までは個人の考えなので別になる）、省庁や会社でも管理職に朝鮮名でも地位についているのは幾らでも確認できるし、軍の将校にも政治家にも朝鮮名のままでなった人物がいる。

統治してから土地を再測量しており、利用面積を倍に増やしている。
これを「土地を奪った」と韓国では習うが、これも嘘でありきちんと記録がある。
可農土地面積全体の中で約3%つまり約200%になったうちの約6%と、総督府が所有する全体の4%（200％中8％）を合わせると、残りの約186%が朝鮮人に再分配された。さらに、利用可能なように灌漑設備を整え土壌改良（この土壌改良が最も大変だった）もしているし、品種改良した朝鮮の土地向けの品種や農業技術も伝え、食料も増産し倍以上になっている（今、韓国が生産している農産植物のほとんどは、日本統治によってもたらされたものである。ダシ昆布も品種改良した種である）。
日本人が朝鮮の農地所有が最大になるのが1935年だが、これは農業恐慌で朝鮮人農業従事者が土地を売ったのを日本人が買ったもので、強制的に奪ったものではない。この1935年時点でも日本人が朝鮮で所有した可耕作農地は全体の10.2％である。

さらに衛生対策や教育も行い、食糧事情を改竄しているので、韓国では「人命を奪った」「食料を奪った」と習うが、格段に増えているので嘘である。「資源を奪った」と習うが、奪う資源もなく、文化保護も行っている。鉱山開発が朝鮮半島で流行した際には、むやみやたらに採掘をしないように統制をした上で、政府支援まで行っている。
日本人ではなく、朝鮮人が資源採掘を率先して行っていた上に、そのルール作りの整備や政府支援による支出をしており、利益を得ていたのは朝鮮人なのである。

ちなみに、統治下では整備された法と公平な裁判が行われているので、朝鮮時代のように『物』扱いされて人命を奪われるような事がなく、また、1948年から韓国政府が行った弾圧で150万人以上の人命を奪っているのような弾圧はしていないし、終戦後や朝鮮戦争後は貧困気周り1910年の時代まで後退、農業政策はほぼ無策に等しく春窮農民が増大し大量の餓死者を出しているの様な事にもなっていない。
どれぐらい人口や寿命、生産量が増えているか、統治時代の識字率や朝鮮半島の農業・朝鮮半島の畜産を確認しましょう。

そして、今の話題の中心となる朝鮮語、ハングルを国の言葉として与えたのも、日本が推し進めた近代教育によるものであるので、「ハングルを奪った」というのも嘘である。

【日本の場合】

ちなみに、日本の江戸時代から昭和時代にかけての教育だが。

【江戸時代】

教育について、日本というか江戸時代は『変』なので参考にしてはいけない。
確かに商業活動が活発だった、というのは確かにあり、それも要因の1つなのだが。それ以上に文学や数字や文字などを、『趣味』としての教養として学ぶという理由で識字率が伸びていった背景がある。版画印刷が発展しており書籍も数多く出ており、新聞のような瓦版もありふれたものであり、貸本屋などもあり文字は庶民でも大変に身近なものであった。江戸末期でも海外の情報も翻訳され印刷され出回るので、それで近代化が必要だと大勢が議論を行えたのだ。福沢諭吉がハングルに目を付け、新聞の発行を勧めたのも日本国内の歴史の経験によるものが背景にある。

庶民の子供でも書道で字を楽しみ、大人は花見に行き一句を詠うのを風流だと楽しむ。近世で安定した社会なのに識字率が伸びて、半数が字を読めるようになったというのは珍しいわけだ。おかげで食道楽な町民が料理の記録を残したりと、庶民の記録も多いのである。
他の社会では近世から近代という近代化の社会の変化によって識字率が伸びるのは一般的なのであるが、近世社会で庶民でも文字や算学を趣味としたという理由で識字率が伸びるのは大変に珍しい。
ちなみに、就学率や識字率が低い薩摩藩などを例に出して「日本の識字率は実は低かった」という事を記載しているエッセイも見掛けるが、そういうのは「識字率が低かった地域」のみを上げているので、参考にはならない。

【地域差が大きい識字率】

明治以降の統一した教育内容や教育レベルではないので、江戸時代の識字率は地域性も大きく、
・江戸は武士階級が中心であり、武芸や儒学を重視した教育が行われており、私塾も活発。
・大阪は商業都市として発展しており、寺小屋と丁稚奉公が並存し、実用的な知識やスキルを重視した教育が行われていました。
・近江は商業と農業がバランスよく発展しており、寺小屋が多く、女子児童の就学も活発で、実学と道徳を重視した教育が行われていました。
・薩摩藩は武を重んじられており、あまり学業には重きを置かれなかったので識字率は低かった
と地域によってもかなり違います。

【明治時代】

明治以降でも小学校児童就学率は1884年には62%だが男女差があり男子児童は78%に対して女子児童は45%となっているが、1910年では男女とも88～89%の就学率になっており、26年で26%ほど伸ばしている。

最近、このような記事も出回っている。
「1881年（明治14年）に長野県の北安曇郡常盤村（現・大町市）で、15歳以上の「男子」882人を対象に行われた調査である。
村民の読み書き能力を八段階に分けたこの調査によると、自分の名前や村名さえ読み書きできない者が35.4%存在したらしい。彼らには識字能力がないことになるが、では残りの65％の男子が読み書きできたかというと、まったくそうではない。生活上の必要があっただろう出納帳を書けるものはなんとか14.5%いたが、「普通ノ書簡」および「証書類」を自分で書けるものはわずか4.4％、社会の動きを知るために必要な「公布達」や「新聞論説」を読めるものに至っては、882人中15名、1.7％しかいない」と、まるで識字率が4.4％と1.7％の合計の6.1％しかないかのように書いているが、これは嘘。
これから「日本は識字率5％しかなかった」と歪曲した事を言う韓国人には何人にも見掛けた事がある。

【常磐村の識字率調査】

こちらの調査についてきちんと記録もあり、記載されているのは少し違う。

明治14年（1881年）に筑摩県北安曇郡常盤村（現長野県大町市）の15歳以上の男性全員882人を対象に識字調査をした結果が残されている（小林恵胤「明治初年の識字調一当時の北安曇郡常盤村の場合一」昭和48年による）。
　①　白痴ノ者　　　　　　　　　　　　　　0人（O.O%）
　②　数字及自名自村名ヲ読且記シ得ザル者　　312人（35.4%）
　③　較自名自村名ヲ記シ得ル者　　　　　　363人（41.2%）
　④　較日常出納ノ帳簿ヲ記シ得ル者　　　　128人（14.5%）
　⑤　普通ノ書簡井二証書類ヲ自書シ得ル者　　39人（4.4%）
　⑥　普通ノ公用文二差支ナキ者　　　　　　　17人（1.9%）
　⑦　公布達ヲ読得ル者　　　　　　　　　　　8人（0.9%）
　⑧　公布達及新聞論説ヲ解読シ得ル者　　　　15人（1.7%）

識字率は③～⑧までを言い、1881年の常盤村の識字率調査では計570人で64.6％という結果である。
韓国の2017年での識字レベル基準で言えば、②が第1水準、④が第2水準、⑥が第3水準、⑧が第4水準ぐらいになる。大体だが、1881年の常盤村は1960年の韓国程度の識字率と言う事だ。
長野県の北安曇郡常盤村がどういうところかというと、地図があるを参考。

【当時の海外との比較】

中には、「結婚する新郎新婦が名前を書ける割合」というヨーロッパのデータを元に、「1860年頃のヨーロッパは識字率が高かったが、日本はそれほどではなかった」と書いている記事も見掛けたが、これも比較内容がおかしい。
産業革命時のイギリスの識字率の研究にも書かれているが、「新郎新婦が名前を書ける」というのは上記の②と③の間を示しているものであり、直接に比較できるデータではない。ただ、比較する方法はあって、アイルランドの識字率調査結果も用いれば比較ができる。
「新郎新婦が名前を書けるか」では1890年のアイルランドは平均で79.5％になる。しかし、アイルランドの識字率調査では読み書きが出来ないあるいは読めるが書けない人が合計で29％で識字率は71％となる。簡単に比較できるものではないが、「新郎新婦が名前を書ける」％の9割ぐらいが識字率になっているわけだ（ただ「名前を書ける」というのと「識字が出来る」の差）。
また、スコットランドもイギリスも識字率の推移が分かっており、急激に伸びた時期のデータであり、ずっと高かったわけではない。スコットランドでも地域差があり、北部の識字率は高いが南部は低く、南部地域では1841年（日本では江戸末期）の識字率は男性：52％・女性：46％で平均が49％である。
実際のデータであるのに、それを恣意的に歪めて解釈して用いた記事があり、「日本の識字率は高くなかった」という記事が増えているので注意が必要である。

【地域差が大きい識字率】でも書いているが、地域差は激しいのは海外でも同じである。

【昭和時代】

戦後ではGHQ主導で日本語の漢字利用をやめさせようと画策し、1948年にアメリカから教育者が派遣された対日教育使節団が日本の識字率を調査している（日本は難解である漢字より簡単なローマ字の利用の方が多いと思っていたらしい）。彼らは15歳から64歳の成人男女で調査したが、完全文盲率はたった1.6%だった（15～40歳で見れば0.28%）。調査担当をしていたペルゼルは調査報告書に「世界的に見ても極めて非識字率が低い」と書いており、日本人が漢字を使いこなす識字率の高さを証明する事になり、漢字撤廃運動は収束を迎える。
このGHQ主導の調査だが、45～49歳あたりがちょうど1910年頃に小学校就学年齢になる世代だが、その時代の就学率は88～89%ほどでその文盲率は1.8%となっている。50～54歳だと小学校就学時代の就学率は87%程度で1948年の調査で文盲率が2.8%、55～59歳だと就学率が81%程度で文盲率が7.0%、60歳以上は就学率が67%程度で文盲率が15.3%となっている。
年代と共に就学率は上がってはいるが、それぞれの年代で比較すれば識字率と就学率は似た曲線の形を描いている事が分かる。
就学率と識字率には綿密な関係性があり、10%程度が学校以外で文字を学んだという事が分かるという事である。

この文盲率調査はアメリカが実施した物であり、アメリカが発表している、第三者の調査で第三者による発表となり、日本人の手が入っていない。

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