概要
結婚前夜、花嫁の様子が段々おかしく……。
公開日カテゴリ字数
2017/09/28全年齢男性向け3708字 4000字未満
演者役柄視聴者役柄関係場所
婚約者 ヤンデレ 一途婚約者婚約設定無し
音声作品
にゃとさん様
https://youtu.be/_KNnDsxdmqk
りぃこ様
https://youtu.be/j2lTZSv-BOQ


ふふふ……えへへへ……
あっ、ごめん。
気持ち悪かった?

う〜、だってぇ……
明日の事考えると勝手に……うふふ。
もうダメ、ニヤけちゃうよぉ。

明日だね。
ほんとに夢じゃないよね?
ほんとのほんとのほんっとーに!
……貴方のお嫁さんに、してくれるんだよね……。

はぁぁ(溜息)
すごいよぉ、夢みたい。
やっと……やっと……

明日になったら、貴方は私の旦那さん。
明日も、明後日も、来年も、十年後も。
ずっとずーっと、私だけのもの。

これからは毎日、こうやって一緒にいられるんだね。
おはようのチューしたり。
一緒に朝ごはん食べたり。
夜は一緒にお買い物したり。
手繋いだり、くっついてテレビ見たり……

はあぁ、どうしよう、どうしようっ。
すっごい嬉しい。
朝まで眠れないかも。
待ちきれないもん。
貴方は?

…………えへへ。
じゃあちょっと、お話しよっか。



式の打ち合わせはー……いっぱいしたよね。
予行練習もー……もういっか。
指輪、婚姻届、お揃いのカップ、ハネムーンの航空券、住民票の移動……
忘れてる事、ないよね?

うんうん、準備万端すぎる!
デキル嫁!
ねぇ、褒めて褒めてー。
ふふふっ。

うーん、あとやり残した事は……
そうだなぁ……

あっ!
眠くなるまでラブラブ新婚カップルク〜イズ!しよっ!

んっとね、貴方がちゃーんと私の事覚えてくれてるか、クイズ出します。
正解したらー……えっと……
(照れながら)
ご褒美のチュー……してあげる。
えへへ。



はい、第一問。
「待った」はなし。
二人の初めての出会い、今も覚えてる?

…………うん。
…………そうそう。
…………ふふっ、そんな事まで覚えてくれてたの?
嬉しいなぁ。

うん、半分正解。
よくできました。
だーい好き。

ちゅっ。
(キス)

残りの半分はねぇ……
貴方は気付いてないんだろうなぁ。

私ね、もっと前から知ってたんだ。
貴方の事。
結構前から……んー……実を言うと、子供の頃から……かな。

えへへ。
びっくりした?
なんか照れちゃうなぁ。

ずっと見てたの、貴方の事。
こっち向いてほしい。
貴方の彼女になりたい。
お嫁さんにしてほしいって。
ずっとずっと、そんな事思いながら……

出会い方はね、すーっごく悩んだんだよ。
だって、初めてって一生で一度の事だから。

これからずっと一緒に居て、二人で振り返ったり、記念日になったり……
やり直しのきかない、大切な事だから。

ふふ、いいよ。
貴方は何も知らないままで。

私が知ってる。
全部覚えてる。
貴方の事ならなんでも。

女の子はね、みんなこっそり努力してるの。
好きな人に喜んでほしくて。
好きな人に可愛いって思われたくて。
好きな人に……私の事、もっと好きになってほしくて。

ただそれだけ。
ふふふ。



はい、第二も〜ん。
勿論、まだ終わりじゃないよぉ。

初めてのキスは、いつ何処でしたでしょうか?
これ間違えられたら泣いちゃうかも。

……うん。
……さすがに忘れないよね。
……えへへ、嬉しい。

あれね、初めてだったんです。
貴方とって意味だけじゃなくて。
男の人と付き合うのが……。

言ったでしょ?
子供の頃から決めてたの。
私には貴方だけって。
冗談とかじゃないよぉ。
すっごく本気。ほんとに。

だから、ずっと大切にとっておいたの。
初めて手を繋いだのも。
初めてのキスも。
初めての……エッチも。
全部、全部、貴方としたかったんだ。

はぁ……
今思い出してもドキドキしてきちゃう。
本当だよ、確かめてみて。

………………ね?

貴方だけ。
こんなに私をドキドキさせてくれるのは。
今までもこれからも、ずーっと。
貴方だけなんだから……。

ねぇ、ご褒美のキス……

んっ……
(キス)

はぁ……今度は貴方から……してほしいな。
(何度もキス)

ふふっ……嬉しい。
今、とっても幸せ。
私の初めては、ぜーんぶ貴方が貰ってね。



じゃあねぇ、最後の質問です。
これで終わり。
明日の結婚式場はどこでしょうか?

…………ぶっぶー。
ひっかかったぁ。

うふふ、サプラ〜イズ!
じ・つ・は、式場は小さな教会に変更しちゃった。
驚いてる顔も可愛い〜。

誰にも言ってないよ。
明日は二人っきり。
誰も邪魔者のいない結婚式にするの。

……だってぇ……
貴方、会社の人に招待状出したでしょ?
その中にさぁ…………女もいたよね。

どうして?
どうしてそういう事するの?
貴方は私と結婚するのに。
貴方は私のものになるのに。

何で他の女なんか呼ぶの?
一生に一度の結婚式なんだよ。
二人の大切な日になるんだよ。

何でそんな場所に他の女を呼ぶの?
他の女を視界に入れながら、私と将来を誓い合うの?
そんなの酷いよ!!
無神経だよ!!


……はぁ。(溜息)
そういうちょっと鈍いところも可愛いんだけどさ。
次からはもうちょっと考えてほしいな。
私の事。

折角の新婚生活、喧嘩で始めたくないし……
仕方ないなぁ、許してあげる。
今回は特別。

あ、会社には辞表出しておいたから。

えー?
当たり前だよぉ。
だってあの会社、女の子いるんだもん。

今までずっと我慢してあげてたんだよ。
ほら、結婚前にある程度遊び慣れてた方が、結婚後は落ち着くって言うじゃない?
ほんとかどうか知らないけど。

独身時代くらいは大目に見てあげなきゃって思ってさ。
えへへ、良い奥さんでしょ。

でもこれからは違うから。
ちゃんと自覚を持ってもらわないと。
私達、夫婦になるんだよ。

貴方には私がいるの。
貴方は私の旦那さんなの。
私以外の女と喋るなんて、そんなの浮気だよね。

もう私を悲しませるような事しないでね。
お願い……。

んっ……
(キス)

だーめ、逃げないで。
何処にキスするかは私の自由。

答えを間違えた貴方には、お仕置きのキスです。
貴方の一番弱い場所に……

(耳責め開始、合間に台詞)

んっ、ちゅ、にゅちゅ……
ふふ、お耳弱いねぇ。

はむ、んむ……ちゅっ、はぁ……
気持ち良い?
私にされるのが一番気持ち良いでしょ?
嘘つこうとしてもダメだよ。
お顔がとろ〜んって、とろけちゃってるもん。

ちゅ、くちゅ、にゅる……
お仕置きされて感じちゃうなんて……
悪い子。

でもね、そんなところも……
好きだよ。
大好き。

(耳責め終了)



あー、それとね……
貴方の妹だから悪く言いたくなくって、なんとか我慢してきたんだけど……
あの女さぁ、ありえないよね。

お兄ちゃんお兄ちゃんお兄ちゃんお兄ちゃんって……
すーぐ貴方を頼ってきて。
いつもまとわりついてくるし。
ほんっとにウザイ。

あの女さえいなければ、私達だってもっと早く出会えたのに。
もっと早く付き合えてたし、もっと早く結ばれてたのに。
いい年してブラコンとか無理。気持ち悪い。

結婚決まってホッとしたよぉ。
やっと貴方を助け出せるんだもん。
あの気持ち悪い家から。

貴方も嬉しいよね?
まさか、私よりお義母さんや妹さんを選んだりなんて……しないよね?

もう大人なんだよ、私達。
実家離れしないと。

これからは私が貴方の新しい家族。
古い家族の事は忘れてくれるよね?
ねぇ?

…………貴方は優しいから。
うん、少しずつでいいよ。
少しずつ、ゆっくり気持ちを切り替えていってくれたら、それでいいの。

どうせ帰る家はもうここしかないんだし。

…………言わなかったっけ?
貴方の実家なら、今日焼いたよ。
古い木造のお家ってよく燃えるんだねぇ。
消防が間に合えば全焼はしてないかもね。


…………なぁに、その顔。

どうしたの?
だって、古い家にはもう用なんてないでしょ。

待って。
待ってよ。
何処行くの?

明日は結婚式なんだよ。
やっと結ばれるんだよ、私達。
ずっと、ずっと、ずーっと、楽しみにしてたのに。

貴方も嬉しいよね。
嬉しくない訳ないよねぇ。
私達、すっごく愛し合ってるもんね。

…………じゃあ、何。
その顔。

……可愛いって言ってくれたのに。
……私の事、大好きって言ってくれたのに。

なんで?
なんで今更そういう事言うの?
酷いよ!!
なんで! なんで!!

ほら、見てよ。
私の事、好きでしょ?
髪も、お化粧も、お洋服も、いつも貴方好みでしょ?

貴方のお部屋で調べたんだから。
好きな芸能人、昔の彼女、憧れてた親戚のお姉さん。

貴方の好きな物を調べて、真似して、貴方の反応を見て、また変えて……
貴方の好みが変わる度、何度も何度も何度も……



…………やだ。
もう絶対出さない。
この家から。

貴方のお家はここだもん。
ここだけなんだもん。

ああああーっ、もうっ!
何でこうなるかなぁ。
出会い方も、メールの頻度も、話し方も、お料理も、デートも、貴方に見せる表情一つ一つまで、ぜんぶぜんぶ完璧だったのに。
私が一番、貴方に愛される筈だったのに!


……もういいよ。
貴方が好きだから。
大好きだから。
大切にしすぎちゃってたんだね……私。

例え大好きな相手でも、道を誤っていたら正してあげなきゃ。
だって私は、貴方の妻になるんだから。
それが本当の愛だよね、きっと。

安心して。
ここには誰も来ない。
貴方と私、二人だけ。
貴方が消えても、捜索願いを出すような人は、もう誰も残っていないんだよ。

信じてるから。
いつか分かってくれるって。
もう一度愛してくれるって。

貴方を愛してるのは私だけ。
貴方の心配をするのも私だけ。
いつも傍にいて、沢山お話して、ご飯を食べさせて、身の回りのお世話もしてあげる。

甘やかして、甘やかして、甘やかして……
私が居なきゃ生きていけない体になっちゃえば……

また元に戻れるよね。
私を愛してくれた貴方に。

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