概要
ずっと我慢する事に慣れていた長女が、恋をした話。
公開日カテゴリ字数
2014/01/07全年齢男性向け731字 1000字未満
演者役柄視聴者役柄関係場所
彼女 一途 健気彼氏恋人設定無し
音声作品
きゅん様
https://youtu.be/o4DUc2lfjQM
Lullaるぅら
https://youtu.be/2jbDSp-fo3U


(控えめな声でしばらく喘ぎ)

……え?
あ、ええ、はい。大丈夫、だと、思います。
あの、ええと……き、き、気持ち良い……と、思います。はい。多分……。
すみません。何分(なにぶん)こういった事には不慣れで。

そうですか。貴方もですか。
良かった……。
いえ、何でもありません。

してほしい事……ですか?
えっと、えっと、そうですね……えぇと……
……ごめんなさい。何も思いつきませんでした。

あのっ、貴方に不満なんてありません!何もありません!
そうじゃなくて、えっと、うぅ……上手く言葉が見つけられません……。
わ、笑わないで下さい。

長女だからでしょうか。
欲しい物を「欲しい」と言うのが苦手で……
だって、誰かが欲しい物は、他の人も欲しがるものでしょう?
譲る事に慣れすぎて……いつの間にか、自分が何を欲しいのかさえ、よく分からなくなってしまいました。

あっ……あの、一つ、思いつきました。
えっと……ほ、本当に言ってもいいですか?
はい。それではお言葉に甘えて。
……きっ、き、き、キスをっ。キスを、させて頂いても、宜しいでしょうか……。
ど、どうしてそこで笑うんですか?

あ……

(キス)

あの、もう一度……

(深くキス)

気持ち良いです……とても。

は、はい。本当に私で宜しければ、どうぞ。
いつでもいらして下さい。私の中に……

え? ああ、貴方に言われるまで、気付きませんでした。
どうしてでしょう。涙が止まらないです。すみません。

貴方が嫌で泣くなんて……そんな事、ある訳ないじゃないですか。怖くもありません。
多分、嬉しいんです。
貴方が私に下さるものなら、それが痛みでも、心地よいものでも、なんだって嬉しいんです。私は。

こんな不束者(ふつつかもの)ですが……、これからも貴方のお傍(そば)に、おいて下さいますか?

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