政治経済法律〜一般教養までをまとめます

 すでに各地方において影響力を確立していた名望家により結成された名望家政党は、地方にはほとんど組織を持っていなかったから、その主要な活動の舞台は、議会の内部に限られていた。そして政党相互関係の対立も結局は名望家層の内部での対立にすぎなかったから、ある政党と他の政党との間を画する一線もそれほど明確には固定されていなかった。政党指導者の術策によって、政党の勢力が増大することも減少することもありえたといってよい。また、新たな政党を結成することも名望家層の内部に限って考えれば、比較的自由に行われた。その意味で、政党もまた自発的結社の一つにほかならなかったといえる。

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