絵合わせとは平安時代に貴族の間で流行った遊び。左右二つの組に分けて、お互いに絵や絵に添えた歌を出して、判者がそれに優劣をつけて競う遊びのことである。
 転じて違法行為やそれに類するものも絵合わせとよばれるようになった。この記事では違法行為やそれに類するモノを解説する。

概要

「不当景品類及び不当表示防止法」第3条の「景品類の制限及び禁止」において違法とされている行為。内容が分からない形でカード(符票)を購入させ、特定の種類をそろえると別の景品と交換できるという手法。
http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%AB%A1%BC%A5%C9%B...
 絵合わせの言葉の意味は上記のような違法行為(いわゆるコンプガチャ)を指すが、転じてデッキ内で特定カードを組み合わせないと格段に効果が落ちるカード(主にSS、属性)を揶揄する時にも使われるようになった。
 現在使われている意味での絵合わせは(いろいろ不満や問題の種にはなっているが)違法行為ではないので注意すること。

 絵合わせと言われるスキルは非常に強力であるが、それを満たすデッキを組むだけでも色々なイベントの限定が必要となってしまう問題などがある(後述)。

呼ばれるようになった経緯

 最初に問題となったのが2017年2月頃のユッカミライによる雷/水デッキで、バレユッカを引けないと話にならなかったが、引けた場合はその異常すぎる性能を1月後の2017年3月の魔道杯にて発揮した。
 2017年3月の英雄凱旋杯では火水雷のどのデッキでもいけるように敵が全く同じ行動で同じHPの属性のみ違うという物だった。
 また、各属性に各1日だけポイントが増加するというシステムが実装。
 普通は、面倒くさいが各属性のデッキを組み毎日デッキを変えるor1つだけデッキを組みそれで回るといった選択をさせるためだったが、ユッカミライが強すぎてしまい、3属性すべてがユッカミライによって制圧されてしまった。どっかで聞いたことあるぞ…?
 ミライの代用品としてちょうどラディーヌが配布されていたために、この時点では雷水のユッカだけでもデッキが組め(そこまで)問題にはなっていなかった。(さすがにラディーヌでは英雄凱旋杯3属性制覇は不可だった気がするが)
 ただし、ユッカが引けなかった場合人権はない!といったような理由から批判はされていたが、これはある話なので…。
 その後は(そこまで)大きな活躍はせず、またやばいと思ったのか運営は喰牙杯では水雷吸収という露骨な対策を取ってみたり、純属性強化や純属性大魔術などの登場により、ステの高くない雷/水属性はだんだんとなりを潜めていった…。
 が、バレユッカ登場から1年が経過した2018年2月、眠れる遺跡のアウトランダーで雷水属性のヴィクトリアがAS倍率強化を引っさげ登場し、バレユッカが再び注目されるようになった。
 そのわずか3ヶ月後、空戦のシュヴァルツ統一パネチェン?のローヴィが実装。こうした流れにより絵合わせという言葉が注目されていった。
 その後もある既存のスキルと新出のスキルを併せれば強いといったスキルセットや、GA2018の時間停止とAS特殊変化のような同じガチャに絵合わせスキルをぶち込むなどといった手法を続けていったためこの言葉が広まり現在に至る。
 一時期は2種揃ってないと全く効果が無いスキル程度にしか絵合わせとは言わなかったという時期もあったが現在では何となくシナジーがあればとりあえず絵合わせ!となっている感は否めない気がするが、まあ言語学者でもないので(ry。
問題点
 絵合わせスキルは、複数の精霊を持っていないと強さを発揮できないという問題がある。
 それまでのスキルは相性の良いスキルといわれる物はあっても単体でそこそこ活躍をしたり、別に配布や常駐で補助ができるという程度の物だったのだが、絵合わせスキルはほぼ完全にセットで運用しなければ強くない。
 特に酷い例だと、時間停止とAS特殊変化が挙げられるが、この2つは、(1問だけならアンサーリセットで発動できるとはいえ)1秒以下という見破りでも安定せず、クイズ解こうにもどんな動体視力が必要だよ…という異常な数値を求められるAS特殊変化と、(最近はカンニング前提で活躍しているとはいえ)時間停止という普通に使ったところで使い道がないスキルだということである。  
 2体入手できた場合は圧倒的戦力で殲滅できるが、どちらか1体しか入手できなかった場合、性能が圧倒的に劣りまた配布まで数ヶ月はかかるは掛かりガチャ産と比べるとほとんど使用ができないレベルまで劣化した配布を、ガチャ産のせいで対策が貼られた環境下で使うか、単純に倉庫に腐らせておくかという2択となってしまう。

 さらに付随して、その精霊とペアとなる精霊が現在入手できるかの問題がある。
 例えば、統一パネル変換のガチャ産精霊を引いたところで統一デッキを組めない場合完全に置物となってしまい、組めたところで前提としてガチャ産のAS倍率変化がない場合、それほどでもない火力しか出せなくなってしまう。
 では、そのAS倍率変化の精霊はいつ入手できるか?となると考えられるのはおそらく3つ。
 英雄凱旋祭でピックアップの0.6%程度かSS狙いの0.01%を引くか、キャラプレ(年に1回か2回)を待つか、復刻(されないことも多い)を待つかの3択となってしまう。
 …ちなみに雷水の精霊でキーとなるバレユッカは復刻しない。耐久の軸となるクリ主上も復刻しない

 さらには、その絵合わせスキルはその時点では強いかもしれないが、復刻を待っている間におそらくほぼ絶対といって良い確率で運営は対策を仕掛けてくる。
 こうなるとわざわざ引きに行ったり、使いづらい配布と組み合わせて使うというより腐らせたほうが…となってしまうという問題点がある。

 また、逆転的な発想で、後発的に絵合わせが出てくるスキルはあらかじめ引いておかねばならないという問題が発生してくる。
 つまり、強化の可能性があるからこのスキルは引いておく必要が…と未来を知っているわけでもないのに所持していないといけない問題が発生する可能性が生まれることすらあるのだ。

デッキ販売

10th Anniversaryではデッキ販売という名目で露骨な絵合わせデッキが販売開始。
ダブルASと反転強化・聖と反転強化・邪デッキは各3,900円と妥当な価格。
限界突破とAS倍率強化デッキは19,800円と非常に高い。
一点狙いをするよりは安いかもしれないが・・・

絵合わせスキルと呼ばれる物

二種一組で効果を発揮するもの

  • AS特殊変化と解答時間停止

AS特殊変化解答時間停止はスキルの性質上、セットで使わないと最大値が出ない。
2018年9月の大魔道杯 in 月夜の思い出では、暁美ほむら&フィオル、GAリュオン&GAイスカの組み合わせでイベ覇級5Tが出ている。
幸いGA2018ガチャのイスカとリュオン、プラチナガチャでフィオルは狙えたが、コラボガチャの暁美ほむらはもう入手できない。
  • 三色パネル変換とパネル爆破大魔術
エクストラモード以外のパネル爆破大魔術は三色パネル変換でのサポートが必要となる。
幸い5周年記念配布のゼルプストが三属性そろっており、ガチャ産パネル爆破と組み合わせやすい。
単色でも二色/三色パネル変換はあり、パネル爆破は単色と融合どちらでも使える。
  • 反転強化(攻撃、ステータスアップ)と反転解除大魔術
反転強化はまだしも、反転解除大魔術はそもそも反転強化とのセット、もしくは属性反転を使ってくる所でしか使えない。
幸いな事にどちらも配布産が即座に登場したため、片方しかガチャで引けなくても使う事は可能。
攻撃SPスキル強化を使用するキャラと同一の属性で合わせないと効果が発揮されない。
敵味方にダメージを与えるスキルだが、条件次第で味方はノーダメージにできる。
スキル発動者と同じ主属性の味方がいるとその味方も双滅大魔術でダメージを受けてしまう。
これを防ぐためには反転強化で主属性を光または闇にすれば防げる。
9th Anniversaryで新登場した限界突破はステータスアップの効果が3〜5ターンの間2倍になる。
Diablo Emblemでは限界突破とセットで使えと言わんばかりに新種の純属性強化が登場した。

三種セットで強烈な効果を発揮する物

主属性と複属性を完全に統一(火/雷、水/雷、雷/火)する必要があるが、全てかみ合ったときの破壊力は非常に高い。
欠点としてはデッキ5枚中3枚が固定されてしまうため、残りの選択肢が限られる。
ちなみにこれらの属性に一致する時間停止は火/雷の魔道杯ティマのみ。
主属性と複属性を完全に統一(雷/水)する必要があるが、全てかみ合ったときの破壊力は非常に高い。
欠点としてはデッキ5枚中3枚が固定されてしまうため、残りの選択肢が限られる。

THE LEGENDS of WIZ

10周年記念イベントガチャのTHE LEGENDS of WIZ前半と後半は想刻ノ魔道士 〜幻の大地 アルタリア〜ガチャと組み合わせる前提となっていた。
実際問題として4月から5月に開催された幻闘戦第4回(和歌ノ書) ではハル(火/雷)、ヴィル(水/雷)、メルティア(雷/火)を軸にした絵合わせデッキを組めないと刻印30がクリアしにくくなっている。
水/雷デッキはエステレラ5クレティアまで要求される
他には4月下旬開催イベントガチャキャラのフェリサがないとカタバさん刻印30での攻略は不可能と言われている。

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