2016年1月に開催されたイベント天上岬シリーズであり、天上岬〜とこしえの姫君〜の続編である。

開催前
 遅延ゲー時代は過ぎていたものの依然として人気の高いファムが主人公のイベントだったため楽しみにされていた。
開催後
 ファムがヘタレ化したり声や喋り方がイメージと違うとの批判が少々あったものの、ガチャやイベント報酬は良さ気だったので悪評よりも好評のほうが上回った。

良かった点

報酬が有用

エテルネ・ポム
 AS:エンハンス、SS:軽減。
 SSは全属性軽減で最大6ターンだったので多くのユーザーに喜ばれた。
 ASは現在の環境に照らし合わせると使いにくい部類に入るが、ルルベルやその他全属性軽減を持っていないユーザーからすればエテルネを使うという選択肢は十分にありうる。
フロリア・リリー
 AS:回復、SS:継続回復。
 経験値アップや水属性のHP攻撃200アップさせたりと何気に優れた潜在能力を持っている。
 入手方法が初級をクリアするだけなのでかなり緩く、初心者にも使いやすい精霊となっている。
 それから魔道書レイドの覇級で反射+ブーストで攻略する際に、フロリアがいれば後に9割削りをされても死ぬことは無く安定して高速周回することが出来る。
ビッグフモーフ
 AS:7チェインダメージアップ、SS:味方のHP50%削ってチェイン保護。
 登場当初はあまり評価されていなかったが、そのすぐ後に頻繁にチェイン解除をしてくるバシレイドが登場してからは高評価に変わった。更にそれからもチェイン解除をしてくる敵が増えている上にチェイン保護を扱える精霊は少ないため、重要性は増している。
 ちなみに入手難易度は手持ちがそんなに揃ってないものにとっては運ゲー気味で難易度は高く、更に最後の一枚を取るために5回クリアする必要性があったため、楽勝にクリアできた者以外にはなかなか難儀なものだった。
ガウローン
 AS:特効連撃、SS:味方のHPを50%削ってエンハ
 こちらはビッグフモーフ以上に日の当たらない期間があったが、多段カウンターのHP調整役として日の目の見るように。インベラトラスの結晶を付ければそれなりに高い倍率でエンハもできるため、UGエリスを持っていない者は多段のためにガウローンを使うことがある。

背景とBGMが秀逸

 背景は広い緑の丘・月明かりに照らされた湖など様々であるがどれも非常に綺麗であり、BGMも癒し系から流麗なものまであり評判が良い。

悪かった点

敵の分裂スキルがうざい

 まずあらかじめ調べないとどの敵が分裂してくるのかが分からない。更に分かっていても複数の敵を同時に撃破しないといけないという状況だったので非常にじれったく爽快感が無い。
 乱数次第では間違えて倒してしまうこともありイライラするユーザーが多くいた。

ファムの扱いが悪い

 ノーマルでは主人公のファムが幻の香水を作るために材料を探しに行くのだが、道中リグスやナルナが登場して以降リグスたちのストーリーがメインで進み、ファムそっちのけでストーリーが進む。最後のボスのエリークもリグスによって倒されている。
 ハードでは未来編のシーラと過去編フロリアのストーリーであり、ファムたちはほとんど関係ない。

 またファムはフェルチがいなくてヘタレたり、ナルナにボロクソに罵倒されたりと、散々な目に遭っている。ファムの声に関しても、「キャラクターの事を考えもせずただ人気声優を持ってきただけで、イメージと違う」などの批判も多かった。

限定ガチャ

 ファムとリグスが大当たり。フェルチはチェイン保護スキルで特定のところで輝く。他は無難なもの。全体として極端なハズレ精霊はいない。
 ファムは当時ぶっこわれスキルであったHP攻撃ステアップスキルを持っていたので大騒ぎとなり、多くのユーザーが大量に課金をしてガチャをしまくる羽目になった…。
 が、その約1か月後に全く同じスキル・ターンのナミルが図鑑報酬として実装されたので猛烈な批判をされることとなり、ファムまでバッシングされることとなった。

魔道杯

 本作の期間中の魔道杯は”大魔道杯in天上岬”と銘打たれ、ファム、フェルチ、エテルネのチーム分けとなった。
 4日中3日ファムチームが3位であり、つんつんすると喘いでいたのでネタになった。

報酬

ロサ&ロレシャ
 初のムニキス精霊。
 問答無用で敵を殺すスキルということで大勢のユーザーが期待をしボーダーが60万ptまでいったが、実際に取ってみるとスキル発動に初回10ターン以上かかる上に、肝心のボスに対しては何の効き目も無いということで猛烈に批判された。
 それから数か月間にわたってボロクソに批判される事となり、同じスキルを持つイーディスやグリコ元帥も思いっきり叩かれることとなってしまった。

 しかしそれは敵のHPがまだ低くクエストが10ターンかそこらで終わる時代での話である。
 この魔道杯が終わって数か月経つ頃にはノクトニアポリスが実装され、HPが数十万〜百万を有する厄介な敵がボス戦で沸くようになり、これらの敵にはムニキスが極めて有効だった。このように新エリアをきっかけとして、ロサ&ロレシャは汚名返上することが出来た。
ルィナ・アンシー
 倍率等倍のスキルカウンターである。
 レイドではせっかくシャロンやルピラで張った高い倍率のスキル反射をルィナのスキルで上書きするというテロ行為が何度も実行され、ルィナテロと名付けられた。
 ただし、初の多段カウンター持ち。条件はAS封印というかなりシビアな条件だが、場所次第では多段カウンターが発動できた。

余談

 ファムのイベントであるが、肝心のファムの扱いが悪く魔道杯でもファムチームが振るわなかったこともあり、結果としてファムの評判に泥を塗ることになってしまった感が否めない。
 といってもイベント全体の出来は悪くなく、主人公の評判が下がるという面に関しては八百万Z追憶のレディアントよりははるかにマシである。
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