複属性封印強化は味方スキルの1つ。初出は2021年4月15日開催の神都ピカレスク 銀幕の裏切者に登場したギャスパー。
 

(初代)複属性封印強化の概要

8ターンの間、味方全体の攻撃力とHPの基礎ステータスをアップ(効果値:5000、3000)し、攻撃SPスキルとクエスト中の解答での攻撃によるダメージ効果値をアップ(効果値:1000、1000)、さらにクエスト中の解答での複属性攻撃を封印(基礎ステータスアップの効果はのろいによる影響を受けず、重複しない) 
これは神都ピカレスク 銀幕の裏切者ギャスパー(水/光)のSS2である。便宜上これを「初代」複属性封印強化とし、解説を行う。

解説

 味方精霊の複属性のAS攻撃を封印する代わりに基礎ステータスの大幅上昇、及び特殊な効果を付与するスキル。
 AS強化、SS強化は別で付与するため、印を貯めるのには適している。

 このスキルで上げるのは基礎ステータス(分かりやすく言えばデッキ編成時のステータス)であるため、既存のステータスアップと併用可能。
 また、反転強化のようにステータスを一定倍率で引き上げるスキルの場合、このスキルで強化された基礎ステータスを参照する。
 なお反転強化と組み合わせて光/水属性になった場合、元々主属性だった水属性が封印される。

 具体例)
  • 反転タツマのHPが12000
  • ギャスパーの基礎ステータス強化の効果値がHP3000
  • シャロンのステータスアップでHP8000増加
  • 反転強化・聖で2.0倍
 上記の場合タツマのHPは、2*(12000+3000)+8000=38000となる。

 このスキルのデメリットである複属性封印は、何故か状態異常として扱われる。
 つまりこのスキルは希少な、味方に状態異常を能動的に付与できるスキルである。

 このスキルを魔ミクに付与した場合、敵のスキル関係なしにチェイン12、スキチャ6を付与できるぶっ壊れ精霊になる。
 配布のハローラでもチェイン8、スキチャ4と相当な効果値。
 コピシュ等の状態異常無効を使っていてもデメリットを無視することはできないため、これは不具合なのではないかと言われているが、公式の音沙汰がない時点でこれが仕様ということになる。

詳細

  • 攻撃SPスキル強化とは上書きしあう関係にある
  • 複属性がない精霊にも使用可能
  • 基礎ステータスアップ部分はのろい無効
    • これはのろいはあくまでバフを剥がすスキルであるが、基礎ステータスはバフではないという理由からか
  • 複属性封印はデバフだが、ステアップやダメージ強化、SP強化はバフ
    • つまり複属性封印は戦闘またぎによるターン減少が存在する。
  • あくまで増加させるのは基礎ステータス。
    • 反転後にこのスキルを使ってもHPが一気に増えることはない。このスキルを使ってから反転でないと効果が薄い。
  • 基礎ステアップは基礎ステアップと上書きしあう
    • 例えば基礎ステアップ6000の後に基礎ステアップ100を使用した場合後の100のみ適用され6000は消滅する。
  • 刻印の「金剛」で複属性封印のみ無効化できる
    • バグか仕様かは不明だが、付与される瞬間に「金剛」が付与されていた場合副属性封印を付与されずに、ステアップのメリットのみ受け取れる。

相性のよいスキル

 反転強化をSS強化目的で運用する場合は有効。また、蓄積印のゲージはSS1で15、SS2で20溜まる。

相性が悪いもの

 反転強化を使ってASで攻撃するともともと主属性だった属性が封印されて結果的にはAS火力が下がる。

複属性封印強化の発展

複属性光・闇

上記のギャスパーを皮切りに、ガチャ産・配布ともに大量に実装された。キリ・エレイソンのように、デッキ購入限定でしか手に入れられないキャラクターもいる。またLtoLに伴い新規にこのスキルを獲得したキャラも存在する。

2022年5月のFairyChord ReReChordで実装されたユルル型は、ASは回復&ガードで、SS2はダメージ強化系統のスキル。
配布ながらかなり使いやすい。ぶっちゃけガチャ産より優秀じゃね?

2022年6月の神都ピカレスク 桃花絢爛で実装されたギャスパーは、SS1が複属性封印強化となっている。初代とは異なり、HPのステータスアップがないものの、AS攻撃ダメージアップの効果もある。初代で問題となっていたAS火力面の問題をケアする性能になっている。
またSS2は膨張大魔術である。

2022年8月実装の常設イベントである想刻ノ幻書庫では、レクトラ先生三種類とガトリンの計4種類が入手可能になった。
ぶっちゃけガチャ産より(略)

WAS型

2023年3月の10th Anniversary関連のガチャ(THE LEGENDS of WIZ I,アルタリア,THE LEGENDS of WIZ II)にて、まさかのダブルAS属性対応バージョンが実装された。初代はヴィレス&ラシュリィ。
これまでの複属性封印強化と異なり、ステータスアップがされる精霊の主/複属性の指定がある。統一強化に近いイメージだが、あくまで「基礎ステータス強化」であるので、統一強化と重ね掛けすることもできる。デメリットがあるものの、0tでHPと攻撃をそれぞれ最大7500もアップできるのは魅力的。
SS1は全体で1ターン溜めるダブルAS付与。複属性封印状態だと溜め無しで使うことができる。フル覚だとSS2の複属性封印強化から使うことになるので、基本的に溜める局面は少ないだろう。
WASデッキに不可欠なWAS付与と、これまた重要なステータス強化の役割を1枚でこなせると考えると、かなり優秀である。

そうは言っても、手数がウリのWASで複属性が封印される(=攻撃数が半分になってしまう)のは大きなデメリットである。
それを補うためか、アルタリアガチャでは「特定AS強化」のヴィル兄が実装されている。これによって連撃数を7も増加させられる。
またヴィレラシュと同時実装のルミスフィレス(超魔術・連)のASは、「のろい状態または複属性封印状態時」にメリットが生じるようになっている。
もしかして:絵合わせ
実装直後に開催された10周年大魔道杯では、この3枚を組み合わせたデッキが一定の活躍をした。(最速ではなかったようだが)
また10周年キワム、ヴィルジリオ、リフィル(全員特定AS強化)は想刻結晶「金剛」を持っている。前述の金剛バグ?のことは頭の片隅に置いておいても損はないだろう。

その他

複属性封印強化を持つギャスパーが三種類もいる。相棒のケネスは斬撃大魔術の使い手として有名だが、彼も負けず劣らずだと言えよう。
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