連鎖解放大魔術は攻撃系スペシャルスキルの一つ。いろいろな変遷があったが現在は他もはよLtoLしろといった評価である。

概要

 発動したターンの終了時にチェインすべて消費して敵全体にダメージを与えるもの。
 間違えられやすいが「開放」ではなく「解放」である。
 初実装は黒ウィズゴールデンアワード2017のリルム(火)で、双翼のロストエデン3のリュディ/リュディガー(水)、シュガバンのラガッツ(雷)も同スキルを持つ。

評価

初期(2017年8月31日〜

 30チェインあれば3500もの全体大魔術を打てるため実装当初からロマン砲の認識が持たれていた。
 が、検証するにつれ30チェイン未満の際のダメージ計算式が純属性大魔術などと同じ指数関数仕様であり、30チェイン未満だと使い物にならないレベルのダメージしか出ないということが判明。*1
 さらに31チェイン以上でも効果値は変わらないのにすべてのチェインを消費するため、苦労してチェインを稼いでお膳立てした割に合っておらず非常に使いづらいスキルとなってしまっている。
また本スキルには蓄積チェインによる倍率強化も乗らないため、30チェイン時にかかるはずの1.3xの倍率すらかからない。
 てか折角30チェインも貯めたなら高チェインAS持ち精霊で普通に殴ったほうがいいのでは…。

 運営はさすがにこの事態をまずいと思ったのか連鎖解放と相性の良い一閃斬撃大魔術を実装した。(2017/9/15〜の喰牙2にて
 が、この一閃斬撃も敵が5体でなければ十分に効果を発揮できず、これら2スキル合わせてようやくピンポイントで活躍できるかできないかのレベルなので救済措置になっているかといえば怪しい。どころか初回発動に5ターンかかりチェイン供給もあまりできないというせいで一閃は少し経過してから産廃扱いされる羽目に…
 さらには、これらの片方しか引けなかったユーザーが持ち腐れになってしまうという見方すらある。

 そして何気に発動がターン終了後というのも痛く、折角の火力もボス戦開幕で発動できないため1回は敵5体の総攻撃に晒される危険性がある欠点まで…。(一応先に多層などを剥がせるというメリットもあるが大したメリットではないか)

上方修正(2018/1/18〜

 上記のあまりに産廃な仕様に運営も気づいたのか、2018年1月18日にスキル自体に上方修正が加えられる告知がなされた。*2
・最大チェイン消費数のダメージアップ値を2500/3500から3300/4200にアップ
・チェイン消費数のダメージ計算を指数関数から比例関係に。

 これにより多少は使いやすくなったが、実際の所評価は微妙である。
 威力(SS1)の方は5チェインでは650%、10チェインで1200%、15チェインで1750%とチェインパネルや斬撃魔術でのサポートをつければ十分使えるレベルにはなった。
 が、30チェイン以上も全て消費してしまうデメリットや、発動にタイムラグがある点、チェイン倍率の乗らない点などは据え置きで、
 初回発動に5ターンかかることを考えると反動大魔術や純属性大魔術のほうがよっぽど実用的であり、結局使われることはなかった。
 一応3ターンチャージ型の斬撃魔術などを使えば5ターン以内に10チェイン稼ぐのは難しくはなく、この初速で1200%以上の全体攻撃を出せる手段はかなり限られるので、とにかく素早く抜けたい状況ならピンポイントで使えなくはない…なおガチャ産純属性は4tで1500%であるため適当なスキチャとこっちのほうが現実的であるというという…
 さらにはチェインを全て使うのでその後のフォローは必須であるし、手持ちにもかなり左右されるが。
 そもそも斬撃魔術系やチェインパネル生産系は大抵自身が高チェインAS持ちなので、一緒にデッキに入れると相性が悪いという問題がある。

 セカンドファストにより、2ターンごとに10チェインを稼いでくれるアニバーサリーアルドベリク&ルシエラが登場したため、水属性に関しては十分実用的になる可能性が出てきた。
 アル&ルシは40チェインからが本領だが、20チェインでもそこそこの火力が出るため、併用もそこまで無理ゲーではなく、純粋な火力に関してはトップクラスと言ってもいい。
 とかおもってたらやっぱ解放なんかせずに普通に殴ってた方が強かったという結果のせいで併用なんて夢のまた夢であった。
 なお相方である一閃大魔術は20チェイン勢やチェイン数によるエンハもあるため、少なくとも使えないスキルでは…アルルシのせいで正直あんまり…

LtoL(2019/2/5)

 シュガーレスバンビーナの精霊のラガッツがこのスキルを持っており、おせにゃんでも連鎖解放大魔術は強くすると言われたのでLtoL進化ではどの程度強くなるのか期待された。
 結果としてはSSの倍率が7000/ 8600%(結晶込みだと8500/10100)となり効果値はかなり大きくなった
 L状態なら素で10000越えという高い攻撃力からの効果値10000%超えのスキルなのでチェインの確保さえ出来れば上手く使え、結果としてまだ数日しかたっていないためわからないがチェイン版の捕食大魔術という立ち位置を確立しそうである。
 また上記ではたいしたメリットではないとまで書いたターン終了時効果が現在では敵の反動攻撃やバリアの増加、怒りによる行動の変化、スキルリセット他いろいろといった様々なものが追い風となって逆にかみ合ってきている。
 シュガーレスバンビーナ2の超高難度クエストでは早速活躍した。
 しかし相変わらずチェイン倍率が乗らないためそこは注意しないと、思っていたより火力が出なかったという状況になりかねない。

総評

 連鎖解放は現環境(2017年12月)だとメリットよりもデメリットが際立ってしまっており、単色であれば大半は評価されるであろう環境にも関わらずこちらは死にスキルに片足を突っ込んでしまっている。
 一応単発最大火力で見れば特効魔術と比べても比較にならないレベルであり、同等の火力を叩き出せるのは5属性融合大魔術ぐらいなのでロマン砲としての矜持はギリギリ保ってはいる。
また、「一定チェイン以上で怒り」への保険という斜め上の使用方法もあり、一応どんなステージでも使い物にならないわけではない。
 追加進化も当分は無いと思われるので、近々出るであろう雷の連鎖解放持ち精霊にはかなり懸念を抱いているユーザーも少なくなかった。*3
 なお上述の通り、雷単色の連鎖解放はシュガバンのラガッツで実装された。
 上方修正により多少は使いやすくなったが、焼け石に水感は否めない。
 そしてラガッツのLtoLに際して復権?(そもそも覇権になったことがないが)することに成功した。

補足

 なお評価点としては連鎖解放をもつリルム、リュディ、ラガッツはASが単色依存のノーチェイン8連撃なので、ペオルタンωや時限アリエッタ艦隊に混ぜられなくもない。
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