ちょっと怪しい黒猫のウィズ用語集 - ソウルバンカー
 SOUL BANKERは2020年10月19日(月)〜11月13日(金)開催のイベント。
 ARES THE VANGUARD以来の完全新作イベントである。
開催前
 本イベントが製作中であること自体はGAのおせにゃん#104で明かされており、放送中であった半沢直樹に関連して、土下座するのではないか、倍返しや恩返しと言い出すのでは等の推測がされたり、GA後半で登場した逆襲大魔術が半沢大魔術と呼ばれるなどといった影響を見せた。
 その後アイドルωシスターズが開催された週の16日(金)に予告が公開。珍しく17日(土)にPV、18日(日)におせにゃん#108が公開され、19日(月)にイベントが公開された。
 イベント公開前はPVに出てくる声優が豪華であるなどといった期待が積もる一方で、精霊の紹介文が何となく矛盾を感じさせたり、煽り文が何となく微妙に感じたり、ラビリンスがあるんじゃないかと感じさせたりと、新イベントがクソイベではないかという恐怖もついて回った。
開催後
 完全新作と銘打った割にはミニイベントということで(長さなどに)がっかりする人も居る一方で、ストーリー自体は面白く、プレイベントという面で見たら掴みとしては非常によさげな評価を受けている。
 また、半沢ネタに便乗かと思いきや、そういったネタは一切無かった。

イベント内容

  • 本編(2020年10月19日(月)16:00〜11月13日(金)15:59)

新要素

資産魔法

 ヴィレス&ラシュリィが持つ新潜在。
 一定の条件を満たすことでSSのようなものを別枠で使用することができ、条件さえ満たせば毎ターン撃てる
 この潜在は覇眼6リヴェルドに近く、SP封印や盗むを受けていたとしても使えるのがメリット。
 名前からして他のイベントのキャラには付かないだろう。…というか最初からいきなり固有潜在って続編作る気満々。

良かった点

周回不要

 アイドルωシスターズではお賽銭稼ぎの周回を強いられたが、ソウルバンカーは周回する要素が一切ない。

悪かった点

使い回し

 ラスボス以外全ての敵が使い回しである。
 なおそのラスボスも入手不可能。

賛否両論点

イベントのボリューム

 全3クエストとストーリーがいくつかあるのみ。
 ミニイベントとしてはMARELESS夢現の蝶と同程度のボリューム。
 完全新規イベントと銘打った割には拍子抜けだった。
 続編に期待しましょう。
 
 昨年のアレヴァンフェアコプレリュードと似たような形式なので、来年開催予定の8周年イベントの前日譚ではないかという予想もされている。
 そういった前日譚として見た場合、長くもなく手短にまとまっており、これから面白くなりそうな設定や掴みとしてはよさげではないかと感じる。(個人の感想です)

ガチャ

 前イベに引き続き3種ガチャ。今回は統一強化や逆襲のような分かりやすく強いスキルがないものの、刺されば強そうなヴィレス&ラシュリィが狙い目か。
 というかルダンが半沢のような立ち位置で倍返しだ!とか言って逆襲が付くと予想していた人が割といた。
 
 全員進化後の二つ名に門構えの漢字が使われている。ヴィレス&ラシュリィは3文字も使われている。

闇を開く一閃 ヴィレス&ラシュリィ

 水/雷 AS:連撃 SS:連鎖強撃/効果解除大魔術 EX-AS:全体化
 GAクレティアのWAS色版。ただし効果は本人にしか付与されない。
 また、資産魔法の効果で20ch溜めると急襲に似たスキルを使える。
 ASは40ch溜まるまでは4連撃にしかならず、WASを用いても延長条件の10連撃に届かない。
 暴牙剣とWAS(昏眼)を併用することでようやく延長可能。
 同じ水/雷のロニールで40chの当たりを引くまでリタマラをする手もある。

 とここまで読むと弱く感じるかもしれないが、この精霊のヤバいところはWASを使用してこの精霊を複数起用した場合にある。
 2t目以降、WASと連撃の結果16ch(暴牙剣起用で20ch)溜めつつ、「チェインプラス20」が達成されたことで潜在の資産魔法により効果値5000の急襲大魔術を2回使える。
 急襲なら2回目以降効果値下がるのでは?と思うかもしれないが、この資産魔法は潜在能力の効果なので効果値は下がらない。
 それどころかSS封印されようが、盗まれようが恐怖を喰らおうが使うことができる。
 さすがにパニックシャウトと封印状態時は使うことはできないが…。

 結果として、毎ターン効果値5000の急襲を2連発しつつチェインを20溜められるという意味不明さを備えていた。
 SS2は効果解除大魔術なので資産魔法の効果値が下がる点には注意。
 あと当然ながらダメージを与えられずチェインが溜まらない状態にさせられてしまう多層、そもそも敵のHPが低すぎる場合、のろい、チェイン解除、チェイン封印などには注意が必要かもしれない。

 水属性で属性吸収を解除できる精霊は現状真夏のグレート・クイズ・ウォーに登場した日比谷まいみちゃん、八百万4杯のカフクしか存在しないという非常にレアなスキルである。

 おせニャんでは、本来はタッグで登場するような関係性ではないと言っていたが…?その理由は本編を見よう。

 ヴィレス役の梅原裕一郎氏は八百万4のトウマ役で、ラシュリィ役の青木瑠璃子氏はブレイダー対抗精霊のクオン役で過去にも出演している。おそらく偶然だがどちらも和の国で悪い妖怪と戦っているという共通点があるのが面白い。

閂 ヤーシャラージャ・ローカパーラ

 雷/闇 AS:回復・ガード SS:ステータスアップ EX-AS:ダメージブロック
 GA2019リフィルの複属性違い。ASが全属性回復になって少しだけ強化されているが、上限は同じ。
 反転・邪で悩む回復役を任せられる。

 ローカパーラ銀行の頭取。
 ヤーシャラージャの由来は夜叉+サンスクリット語で君主の称号を表すラージャのことからだろうか。
 強大な豪族はマハーラージャ(マハラジャ)と呼ばれるのだが、こちらは聞いたことがある人も多いのでは無いだろうか?
 ラージャが男性名詞であり、女性ならラーニーと呼ばれることから一部ではまた男の娘枠かと訝しむプレイヤーもいた。
 実際には普通に女の子のようである。
 
 「神 アリエッタ・トワ」に続く二つ名が漢字一文字のカード。フルネームが15文字と長すぎるため表示できる長さの問題が生じたと考えられる。*1*2

憤悶苦言 ルダン・カカルガ

 火 AS:攻撃強化・攻撃 SS:特効大魔術 EX-AS:貫通・チェインプラス
 初登場の苦手属性のみへの特効。
 非特効対象にもまあまあ強い。というよりは苦手属性へのダメージ減を特効で補っている。*3
 特効大魔術でありながら素で反射無視が付いているという点もなかなか強い。
 使い勝手的には特効というよりは縛りがゆるめの純属性だとか大魔術で考えた方が良いかもしれない。

 ローカパーラ銀行の副頭取。
 現状では彼のみが何も預けていないため一般人&苦労人枠。

報酬精霊

 ミッション報酬が1枚。

覇王の相続人 ネーグ・コスキント

 水/雷 AS:属性特効連撃 SS:蓄積解放強化・連 EX-AS:全体化・チェインプラス
 今回の顧客で主人公。主人公が配布になるのはいつぶりだろうか?
 スキルはエニクラの配布版。最大効果値はエニクラの半分だが、カウンター等と組み合わせるには充分。

 本編ではここで出番が終わり時折季節限キャラストーリーに出るくらいだが、後にマンガ版では主人公に抜擢され、1のストーリーから分岐してオリジナルの物語を紡いでいる。

報酬結晶

資産魔法の稟議書

 火単色のHPと攻撃を300アップする結晶。
 単色なら脳死で採用してよいくらいである。

幻装銃門ヴァジュレイザー

 水属性の効果解除大魔術の効果値を1200上昇する結晶。
 …なのだが、効果解除大魔術自体がそもそもニッチすぎる。水属性だと現在ヴィレス&ラシュリィ込みでも8体?、全属性併せても30体居ないようなそんなスキルの結晶を渡されても…と感じる。
 そもそも効果解除大魔術に火力を求めていないというのもある。



LtoL

 おせにゃん#108時点ではLtoLに関しては公開されていなかった。
 最終的にLtoLはなし。LtoL方針はどうなった…。
 まあ、今月だけで28体も進化しているので数だけ見ると大進化解放祭のあった9月の54体の半分と非常に多いので文句は無いのだが…。なんか適当な精霊1〜3体くらいLtoLしてほしかった所さん。

余談

 今回のイベントは黒ウィズにしては珍しくサンスクリット語由来の用語が多く、インド神話がベースになっている可能性がある(の割に登場人物の見た目などにインド風の要素はないのだが…)。インド風の精霊といえばウィズセレのカマラ、DL限のシャクティ、アビコのニティア、DuelRushのマケーシュラ等がいるが…?
  • ローカパーラ・・・「世界を守るもの」を意味する、インド神話における各方位を守護する神の総称。
  • ヤーシャ・・・日本では夜叉と呼ばれるが立派なサンスクリット語。財宝の神「クーベラ」(毘沙門天と同一視される)の眷属とされ人を喰う側面もあれば人間に恩恵を授ける存在としても描かれる。
  • ラージャ・・・上記参照。
  • ヴァイシュラヴァナ・・・インド神話の富と財宝の神。クベーラとも。上記のローカパーラの一柱であり仏教の毘沙門天(多聞天)と同一視される。
  • ヴァジュレイザー・・・インド神話の武器であるヴァジュラ(日本語では金剛杵)から。
  • カルティッケーヤ・・・インド神話の軍神スカンダの異名。劇中では<電光石火>の字があてられている。
    スカンダは仏教の韋駄天と同一視される。
  • プランダラ・・・インド神話の軍神インドラの異名。「城塞あるいは都市の破壊者」の意味。劇中では<剛強無双>の字があてられている。同名の漫画・アニメはここでは関係ない。
    インドラは仏教の帝釈天と同一視される。またローカパーラにも数えられる。

関連項目