ちょっと怪しい黒猫のウィズ用語集 - 種族
 精霊毎にそれぞれついている要素で、戦士・術士・魔族・妖精・亜人・龍族・神族・天使・物質・魔法生物・AbCd・アイテムがある。

解説

 種族は黒ウィズにおいて重要な要素である。
 実装は2014年1月24日で、黒ウィズリリース(2013年3月5日)から約1年の間は存在しなかった後付要素である。とはいえ、このゲーム後付要素じゃない要素のほうが少ないので別に何ら問題があるというわけではない。
 もはやこれを追記している時期が2023年なので9年前の記憶なのであやふやだが確かパズドラの後追いとか言われてた記憶があった気がする。まあそんな理由で実装された要素である。

 種族がなぜ重要視されるのかというと、アンサースキルやスペシャルスキルもこの種族によって効果が大きく変わることも多いからである。
 一番メジャーなのは、”デッキの戦士の数だけ攻撃力UP”のようなスキルであろう。
 種族固めが始まった2014年冬から翌年夏頃あたりまでは術士が最強でその次に戦士が強く、後はオマケ程度というくらいに偏っていた。(後述)

術士ゲー時代

 上記のようにかつては特に水属性においては術士一強時代であった。時期的には2015年〜2016年頃のはなしである。
 精霊の評価は術士であるかどうかがかなり重要で、術士でないというだけで評価が下がるほど。逆に少々優れたスキルを持ち且術士ならそれだけで価値ありとみなされた。
 なぜこのような状態になってしまったのかまず第一に術士が全精霊の中で最も数が多かったためである。
 そして、潜在能力に「術士のHP200UP」などの特定の種族のみのステータスをアップさせるものが大量にあったからである。例えば実装当初ぶっ壊れと名高かったアリエッタの潜在を見てみると、水or火属性のHP&ATKを100アップ。種族術士の精霊のHP&ATKを200アップ。となっている
 これと素のATKが1000しかないが、倍率が1800%のルーシュを交えてアリエッタ&ルーシュゲー化してしまったり(2015年末頃まで)、単純に術士デッキであればそれだけで他の種族と比べてHPが1000は高くなるというステータスの暴力の結果、術士でなければ厳しいという環境が成立していた。

環境の変化

 2017年頃からは多少の偏りはありつつも種族アップの潜在能力がほとんど出なくなった*1こともあり、種族間のパワーバランスは以前よりは均衡に近づいている。

 とは言いつつもいまだに亜人、龍族、魔法生物あたりはまだまだ精霊の種類自体が少ないので今後に期待していきたいところだ。アイテム?期待する人いる?
 2018年頃〜になるとその少ない特定種族精霊に対しメリットな潜在が付与されるようになった。
 どういうことかというと、例えば2018年6月頃にLtoLtoL化したガンドゥを例に上げると水/火属性ならばATK&HP700アップ、亜人ならばさらにHP&ATK300アップといった具合になっている。
 同時期の魔道杯のナナが雷属性ならば200アップ、複属性持ちならば500アップだったので単純にメリットしかないのがわかるだろう。

 とはいえ、この時期になっても潜在結晶で術士ならばHP&ATKが200ずつアップする秘技糸結晶などがあったので完全に種族間のパワーバランスが整ったわけではない。
 ただ、マイナー種族を起用するデメリットがかなり薄れたというだけではある。

 そうした環境整備の結果、以前のように特定の種族で固める必要はなく、様々な種族を混ぜたバラエティに富んだデッキを作ることが可能となった。

イベントギミックとして

 原初のこうしたギミックとしては2015年頃のアユタラの妖精禁止縛りが挙げられる。
 当時は艦隊のページに詳しいが、しょこたんコラボのプチニーミが異様に強く、プチニーミの進撃を止めるためにこうした禁止が設けられたとまで言われている。

 しかし、こうした、縛りはゲーム性を狭める結果にしかならないということを学習したのか、露骨な縛りはあまりとらなくなり、2016年開催の覇眼2や心竜などはイベントに伴う戦士や龍族の精霊が多少有利になるというギミックがあった。
 ただ、稀にやはり、こうした縛りギミック自体は度々もうけられたりもした。

 一番こうしたギミックの中でギミックしていたのがクルイサであろう。
 2018年1月に実装された新エリアのクルイサでは、様々な種族のキャラが協力してクルイサという街を形成したといったような伝承からか、クエストに使用したデッキの種族数で追加ドロップアイテムが設定されている。
 序盤は単一種族でないとドロップせず、逆に中盤は2体、3体と段々と増えていき、ステージ15は5種族入れないとドロップしない。
 結果的にクルイサでは1〜5種類の種族でデッキを組む必要がある。
 さらにアイテムを集めて結晶化し、その結晶を全て装備でようやくシークレットに挑戦可能となる。
 完成する結晶は複数の種族対応のHPとATK+100結晶。当時は別に100程度なら入手難易度的にギリギリ見合うか見合わないか程度のそこそこ強い程度の結晶であったが、ギミックとしてはかなり面白いギミックであったといえる。

その後〜まさかの逆転現象

 2018年を過ぎてからは種族の重要性というのはありつつも、縛り系ギミック*2で稀に起用される、結晶で重要、AS/SSで(ryくらいに留まっていた。

 しかし、2022年頃に大きく動き出すことになる。
 最初の動きは、GA2022のリティカや元帥あたりで、全種族の精霊のHPとATK1500上昇潜在というものであった。
 1500は当時のステアップの中で最大ではあったものの、別に1500上昇させる精霊ならばいくらでもいたので、動き出したものの些細な影響に留まっていた。
 しかし、次に幻闘戦…とくに第2回の空戦ノ書では露骨に戦士と術士を禁止する刻印が多く、術士や戦士だとハズレ扱いされる結果となった。*3
 その約3か月後のTHE LEGENDS of WIZでは複属性潜在が無効化されるため、種族潜在でないとステアップの恩恵が受けられないクエストが実装されたり、龍族且つ水/光属性でないとクリア不可能*4*5なクエストが実装されたりと、種族を取り巻く環境も変わりつつあるようだ。頼むからマシな方に変わってくれ。

余談

 種族実装(2014年1月24日)当初は学生・音楽家など種族じゃなくて職業だろといったものや、魔族と魔獣など違いのよくわからないものが大量にありやたらとカオスだった。
 以下の29種類が存在した。王族、戦士、龍族、妖精、音楽家、術士、神獣、騎士、死霊、技工士、闘士、学生、魔族、機械、蟲、魔女、騎兵、獣人、悪魔、鬼、魔獣、亜人、魔法生物、物質、軍師、神族、天使、天魔、アイテム。

 王族が種族か?といったところから始まり、戦士と騎士、騎兵、闘士といった被ってる被ってる案件や、悪魔と魔族と天魔、魔獣という差はどこ…?案件、学生、音楽家、技工士、軍師といったそれ職業だよね案件などが挙げられる。
 個人的には蟲ってナニ…?としか…。うん。
 もはや当時を振り替えれるブログなどもほとんどないが、一応参考サイトとしてこちらを挙げておく。

 おまけにその種族がゲーム的に影響する要素はこれといって無く、完全におまけでしかなかった。
 実装からしばらくした頃(具体的にはリースがSS化した2014年8月25日)に現在の種族にまとめられ、上記のような特定種族に対して効果のあるスキルや潜在能力が登場しゲームにも活かされるようになっていった。