☆ただし、以下のワードについては、小論文内に必ず含むこと
- 始まるきっかけとなった行事名
- 執行母体の市民組織の名称
- 祭り(時代行列)が行われる月日
- 出発場所および到着場所
- 平成19年から行列に加わった時代列

解答チェック
《解答例》※これらのポイントうち、赤字のキーワード部分を含む解説を適正に記述することができて正答 公式テキスト[増]216〜218ページ/[新]270〜272ページ
◦ 時代祭は、明治28年(1895)に催された「平安奠都千百年紀念祭」の奉祝行事として、幕末維新から平安創業までの時代風俗行列が企画された。それが、時代祭の始まりである。時代行列が
執り行われる10月22日は、延暦13年(794)に桓武天皇が平安京を奠都(てんと)した日にあたる。いわば、今日の京都の誕生祭という色合いもある。
◦ 創建時から平安神宮の維持保存のために発足した、京都全市から成る「平安講社」と呼ばれる市民組織が整えられ、現在も時代祭の執行母体となっている。
◦「平安講社」の第一社(北区・上京区)は「延暦文官参朝列」を担当、以下第二社(北区・上京区・左京区・中京区)は「延暦武官行進列」、第三社(上京区・中京区)は「藤原公興参朝列」、
第四社(中京区・下京区)は「城南流鏑馬列」、第五社(東山区・山科区)は「織田公上洛列」、第六社(下京区・南区)は「徳川城使上洛列」、第七社(左京区)「神幸列」、第八社(中京区)は
「維新勤王隊列」、第九社(右京区・西京区)は「室町幕府執政列」と「楠公上洛列」、第十社(伏見区)は「豊公参朝列」をそれぞれ担当する。
◦ なお、平成19年(2007)に桓武天皇1200年記念大祭を機に、「室町幕府執政列」および「室町洛中風俗列」という室町時代の行列が加えられた。
◦ このような時代行列は、現在では20列でおよそ2000名にもおよぶ約2kmにわたる行列であり、22日には京都御所において朝から神幸祭など祭事を行い、正午に建礼門間を出発する。行列は御池通や
三条通を通過したのち、16時頃に平安神宮に到着し、還幸祭などが執り行われる。
※平成22年(2010)に第九社から西京区が分離し、新たに第十一社が発足され、この二社で「室町幕府執政列」と「楠公上洛列」を交互に担当することになった。
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