☆ただし、以下のワードについては、小論文内に必ず含むこと
- 上賀茂神社の正式名および神紋
- 本殿・権殿の建築様式
- 小倉百人一首に選ばれた「ならの小川」を詠んだ歌の作者
- 門前で売られている名物菓子
解答チェック
《解答例》※これらのポイントうち、赤字のキーワード部分を含む解説を適正に記述することができて正答 公式テキスト[増]51・146・206・254ページ/[新]61・186・254・317ページ
◦ 上賀茂神社は賀茂別雷大神を祭神であることから、正式には賀茂別雷神社(かもわけいかずちじんじゃ)という。
◦ ユネスコの世界遺産(文化遺産)に下鴨神社や清水寺などとともに、「古都京都の文化財」として登録(1994年)されている。
◦ 平安遷都の際に桓武天皇が行幸して以来、王城鎮守の神とされ、歴代の天皇の多くも行幸している。また、武家の信仰も篤く、徳川家の家紋の三ツ葉葵が上賀茂神社の神紋である双葉葵に由来する
こともあり、特に徳川家康は篤く信仰していたという。
◦ 本殿や権殿は文久3年(1863)に造替された国宝で、その建築様式は「流造」と呼ばれるものであり、前後不均整で前方に大きく流れるように広く伸びた屋根が特徴。これは、全国の神社で最も広く
見られる形式で、宇治上神社の本殿は平安時代後期に建てられた最古の建築例である。
◦ また、境内を流れるならの小川は、毎年6月30日に行われる夏越祓式の情景が「風そよぐ ならの小川の 夕暮れは みそぎぞ夏の しるしなりける」と藤原家隆の歌が小倉百人一首にも詠まれている。
◦ 一方、門前にある神馬堂では、上賀茂神社の名物菓子として「やきもち」が売られている。餅で小豆のつぶし餡を包んで、鉄板で両面をこんがり焼いた菓子で、正式には神社の神紋にちなんで
「葵餅」という。
◦ 同じく近隣にある葵家やきもち総本舗では、葵の双葉にちなんで「葵餅」と「双葉餅」の2種類のやきもちを取り扱っている。
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